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従業員の意識改革・・・その3 反響編


従業員の意識改革その3は、もう少し後に掲載する予定だったが、ある経営者からメールで問い合わせがあり、急遽このエントリーを書くことにした。



今回、問い合わせをいただいた経営者をAさんと呼ぶことにする。



Aさんの会社は、パチンコ店、カラオケ、飲食店、スーパーマーケットを経営している。



Aさんは2代目社長で40歳代。先代は2年前に亡くなられた。



Aさんと同じ様な境遇の顧客にBさんがいる。



Bさんは今は60歳を過ぎている。Bさんが45歳の時に、お父様が自殺した。



お父様の自殺の原因は、Aさんの境遇と違うが、それ以外は非常に似ている。



AさんとBさんが共に2代目として悩んだのが、社員の意識改革だった。



お父様を自殺で失ったBさんの話をする。



Bさんのお父様は、事業展開で悩んでいた。



当時、多角化展開で業績がよかったのはホール事業だけ。それ以外の部門は全て赤字。そんな状態が数年続いていた。



ボーリング場もその一つ。場内にはゲームセンターやビリヤードも併設していた。



かつては、このボーリングを含め、どの部門も黒字経営だった。



Bさんのお父様は、ご自分で「自分は経営者には向いていない」と話していたそうだ。



その理由は「優しすぎる」。



Bさんのお父様のは、子供の頃は貧乏だった。加えて差別を受けた。人種差別ではない(詳細は控える)。



そのような境遇からお父様はBさんに「人には優しく」と教え込んだ。



結果、Bさんもとても優しい人に成長した。



お父様が生きていた時代、その「優しさ」が事業不振から邪魔になった。



中規模スーパーを経営していた。



近所に上場スーパーが開店してから業績は急降下。売上は6割減。



鮮魚部門はテナントを入れたり、と立て直しに着手した。



しかし、客足は戻らない。売上も伸びない。



この時、Bさんはお父様の片腕として働いていた。



親子ともども優しい。



経営者なら時には、従業員や中間管理職を叱咤激励しなければいけないが、その叱咤ができない。



苦労人のお父様は、従業員の気持に立ってしまい、いつも激励ばかりだった。



しかし、苦境には待ったなし。



スーパーの店長に、立て直し策を命じるが、実はその店長が抵抗勢力だった。



店長は長年の自分のやり方には「間違いがない!」と自負していた。



スーパーの売上が落ちた原因は、上場スーパーの開店であって、自分のやり方には「問題ない!」の一点張りだった。



これでは話が進まない(こんな頑固な人間を一度は見たことありませんか?)。



お父様とBさんは店長とひざを突き合わせて、この先の展開について作戦会議を開くが、頑固な店長はやり方を変えようとしなかった。



この時、分かったことがある。



スーパーの店長は、ベテランで小売のプロだったが、状況変化に対応する能力に欠けていた。



店長もそれを自覚していたのか、それが周囲にバレない様に色々な言い訳を考えてくる。



その言い訳が結果として、抵抗勢力になっていた。



お父様はそれに気づいたが、長年会社に貢献してきた店長に強く言えない。



そんなジレンマがストレスとなり、会社の資金繰りの心労と重なり、自殺に追い込まれてしまった。



私はお父様の遺書を読んだ。



スーパーの店長宛てに遺書を残していた。

そこには「息子に協力してやってくれ」と書かれていた。



この後、Bさんは、スーパー部門を専門のコンサルに任せることにした。



その業界では有名なコンサル企業だ。



コンサルが最初に出した案は、店長の降格。副店長を店長に昇格することだった。



これを受け入れなければ、コンサルは引き受けないとまでいった。



コンサルは、様々な角度からスーパーを分析して、スーパーの船頭を変える方針を打ち出した。



Bさんはその趣旨を店長に伝えた。



Bさんは内心、店長が辞表を出すことを望んでいたが、降格を受け入れた。



そうなれば当然、新店長がやりにくくなる。



新店長はコンサルと一丸となり、経営改革に挑んだ。



改革の過程で、元店長は完全に抵抗勢力に変わって行った。元店長は古参の部下を巻き込み、やりたい放題を始めた。



ここでコンサル会社は、強硬手段に出た。



コンサルの方法に賛成できないのなら、それに変わる企画案を出すように、元店長に求めた。



この時は、お父様の後を継いだBさんが、業務命令を出した。



この時、私はコンサル会社から次の様な話を聞いたので紹介する。



今回の様に抵抗勢力には「代案の企画を出して下さい」と提案すると100%、先方の敗北が決まります。



抵抗勢力の99%は、状況変化に対応できない未熟者か能力が時代遅れになった人のケースに多い。



通常は、情勢が変化して業績が落ちた場合は、それに呼応する様な作戦が実行できるものです。しかし、抵抗勢力は、それすら適応できない。



抵抗勢力にここまで求めると、その人材を100%潰してしまうので、業務を請け負う我々(コンサル)は、通常はここまではしません。



だから抵抗勢力側の人間がいたら、この話をして、実際に代替案を提出させて、社内コンペをすれば良いのです。





つづく



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. Unknown

    読んでいるとその場の緊迫感が伝わります
    Unknown    »このコメントに返信
  2. Unknown

    抵抗勢力つーのは、相手を舐めている証拠です

    強硬に対応すべし
    Unknown    »このコメントに返信
  3. Unknown

    経営を引き継いだ人間が、鳩山タイプだと抵抗勢力にエサをやるだけになる。

    ノラリクラリの2代目のお坊ちゃま君は、指導力を学んで欲しい。

    現場知らずの後継者が、現場の実質の長に好き勝手にされている会社も多くて、その犠牲が現場下部社員に。
    Unknown    »このコメントに返信
  4. Unknown

    >>当時、多角化展開で業績がよかったのはホール事業だけ。それ以外の部門は全て赤字。そんな状態が数年続いていた。



    現在、その状況にいる弊社はどうすればよいのでしょうか?

    我々の前では、本人から経営に向いてないという言葉はでません。

    反面、大丈夫ですともいいません。

    yama    »このコメントに返信
  5. yamaさん

    >>現在、その状況にいる弊社はどうすればよいのでしょうか?



    ホールが順調なら大丈夫じゃない?

    結構そんなケースは多いから。

    ホールの利益を他部門にまわす。
    鳥越    »このコメントに返信
  6. Unknown

    役員の意識改革シリーズを願います
    Unknown    »このコメントに返信
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