新台として導入された機械は、ベースゲージがしっかり固まり落ち着いてから以降、スタートの開け閉めが調整の90%以上となるケースがほとんどだ。
落ち着く迄の期間が長ければ、それだけロスに繋がるのだが、スランプ等の修正もなされない事が多くなってくる。
海系を取り上げたいと思ったのは、落ち着く迄に苦労する=個体差が多くて苦労する場面を多く見たからだ。
個体差の要因としては、ゲージの構成(逃がす場所の多さやアシンメトリー)と釘の多さや板・釘の材質・ステージの癖等が挙げられる。
急所については、ステージからの入賞ルートを除いたメインのルートについて書きたいと思う。
調整のポイントは、風車上・風車下からヘソまでの渡り・ジャンプ命の角度・ピッチ(面積)だと思う。
以前に書いた通り、釘が折れてない・ピッチと面積の関係にバラツキが無い状態で、個体差の無いよう調整ができれば、大体合ってくる(風車の調整は除く)。
ハズであるが、合わないケースも勿論ある(笑)
その原因を知ることが大切なのは言うまでも無い。
渡りについては高価交換の浸透によって角度を抑えることが、トレンドであると思うが、様々な方法があり長くなるので省力したい。
海系を合わせるためのポイントについて、私が急所と思うポイントは黄色の釘である。

所謂配布されているゲージ表で書かれたケースも見たことが無い。
私は海系の調整をする時は、赤を基準に固定し次に赤と黄色のピッチ(黄色の角度も)をしっかり取る。
この赤黄間でしっかりとスピードのバラツキや玉の回転を抑え、赤青間で振り分けのバランスを決める。
余談であるが、風車は打ち込みが違う場合を除いて、台によって曲げることは無い。
この赤色のピッチ・角度をしっかり取ることで、綺麗な釘(真っ直ぐ)が打てる方は格段に正確さが増して来る。
実際にやって見れば実感出来ると思うが、試打一発目でベース3ポイント以内にほぼ収まるケースもザラであった。(勿論ワープ・ステージの修正も伴うが)
注意するポイントとしては、納品時甘いスペック・甘いゲージに見られがちな、逆八全体が内側に打ち込まれてる場合(機種によってはメーカーの意図かと思う時もあったりする)等、ピッチだけを重視した結果、指定のゲージ表通りの数値にならないケースがあるが、真っ直ぐが打てれば問題は無い。
次の新海のゲージを見ても流用は可能だと思うので、釘に拘る調整者はぜひ試していただきたいと思う。
余談が多くて申し訳ありませんが、ジャンプ釘について最後に。
私はジャンプ釘で個体差を付けることは無い。
等価のホールなどで、他の調整は3円くらいの調整であっても、ジャンプ一発・1本で等価スタートに仕上げたケースを見る事がある。
この1本の恐ろしさは、大きなロスや有り得ないスランプを産むことが多いからだ。

弱小会社なので、ここまで丁寧に教えてくれる人はいませんでした。
ありがとうございます。
ピンバック: 苦笑にんにん
連釘の端から2本目の精度に
ウデが表れる気がします
風車上連釘調整側の上から2本目の間隔がやや広くなったり、逆に下から2本目は間隔が狭くなったり(逆もよくある)
ということで2本目の精度は特に意識していましたが、ピッチまではとっていませんでした。
確かに安定しそうです。
今度試してみます。
ありがとうございました。
ピンバック: ア太郎
海系の調整で苦労する一番の原因はそのワープの位置にあると考えます。要は打ち手のストローク次第でスタートがかなり変わることになる。(ワープを活かしている調整が前提となりますが)
時々まるでワープに入らないような打ち方をしている遊技者を見かけることがありますが、「もっとワープを狙って打てば回るのに」と心の中で思っております。
その意味で海シリーズは打ち手の技術介入要素が他機種(ワープが中段付近にあるタイプ)よりも高いと言えますが、管理する側としてはワープは中段に位置しているタイプの方が扱いやすいというのが本音です。でも海シリーズは「カリブショック」の教訓から大幅なゲージ変更は今後もないでしょうね…
ピンバック: ワープ
違反行為をしていいのか!所轄の許可を承諾してないだろ。変更届けの申請書を所轄に提出しても、所轄の許可はおりる訳ない。釘が折れて時に所轄に変更届けを申請するのも、釘を行為に叩いて曲げるにも、同等の変更届けの申請書を所轄に届け出して所轄の許可を受けないと駄目だろう。
ピンバック: 匿名