家電量販店は、大きく分けて「郊外型」と「駅前型」に分類される。郊外型は広大な敷地を生かし、2フロア構成が一般的で、売場面積も広く、駐車場も完備されている。
一方、駅前型になると様相が一変する。都市の中心部やターミナル駅の近くに立地しており、縦に積み上げた8~9フロアという多層構造もある。
今回の「1フロアにスロ専を入れる」という構想は、駅前型の量販店でなければ成り立たない。フロア数の限られた郊外型ではそもそも考えにくい。そうなると、自ずと候補はビッグカメラやヨドバシカメラといった、都市圏に多層階店舗を展開する企業に絞られてくる。
実際、駅前型の家電量販店は、全フロアを埋めることに苦戦している様子が見て取れる。家電市場の飽和やネット販売の進行により、従来の製品だけでは売り場が成立しにくくなっているのだ。そのため、近年では一部フロアをガチャガチャの専門スペースにしたり、駄菓子屋や100均、買い取り専門店など多様なテナントを入れるケースが目立つ。
こうした背景から考えれば、「スロ専を1フロアに入れる」というアイデアは現実味を帯びてくる。特に現在、主流となってきているスマスロであれば、設置工事も最小限で済むなど、物理的な設置のハードルが低い。また、遊技機の設置はある意味「動くインテリア」のようなもので、視覚的なインパクトも強く、若年層の関心を引く効果も期待できる。
さらに、スロ専の入居はテナント料という形で家電量販店にとっての収益源にもなる。スロットは若年層を集客する一定の力がある。
この「スロ専×家電量販店」の組み合わせには、すでに先行例が存在する。大阪・ナンバのビッグカメラでは、ホール企業がビルごと買収し、その地下フロアで営業して長い。
今後、都市部の家電量販店が抱える「空きフロア問題」の解決策として、スロ専という選択肢はますます注目を集めていくかもしれない。時代のニーズに合わせて店舗の機能を再定義する――そんな柔軟な発想が、量販店業界の生き残りを左右する時代に入っている。
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