ブッキングドットコムで上野駅周辺を調べてみる。よく利用していたサードニクス上野は2万4660円が1万8928円。その他のホテルも安くて1万2000円。平均すると1万5000円といったところだ。7~8000円で泊まれていた時代からすれば、会社の出張規定で上限が決まっている出張族は宿泊難民になりそうだ。
ま、この傾向はコロナ前のインバウンド景気の時もあったが、その再来である。
コロナで3年間死んでいた宿泊施設にすれば、元を取るのにこのチャンスを逃してはならないとばかりに値段は今後も上がっていくのだろう。
ホールとは真逆な宿泊業界を横目で見るだけでは面白くないので、この波の乗れとばかりに、民泊業に乗り出そうとしているホール企業もある。
ホールが狙っているのは富裕層ではない、バックパッカー用。都内には築30~40年経っている古いアパート(6畳にバストイレ付)で1万3000円でも入居者がいない物件がゴロゴロある。
そういう物件を民泊に転用しようということだ。バックパッカーなら古いアパートでも安ければ泊ってくれる。
ここで、業界人で副業で民泊を運営している人の話を聞いてみよう。
京都市内で民泊を始めたのは2015年だった。一軒の一棟貸しだ。5人まで収容出来て1泊2万5000円。頭割りすれば1人5000円ほど。
2020年の東京オリンピックによるインバウンド需要を狙って、この年で投資回収する予定だった。それがコロナで計画は全面的に狂う。コロナ前は90%が中国人客だったが、コロナで客足はバッタリと途切れた。2020年、2021年の2年間の売り上げはそれぞれ5万円ほどだった。
「去年のGWあたりからやっと需要が回復してきました。コロナ後は中国人客はほとんど来なくなりその代わり欧米、東南アジアの方に切り替わりました。皆さんマナーはいい人ばかりなんですが、問題は部屋の掃除。チェックアウト後の掃除を外注に出そうにも人手不足で断られているので、自分たちでやるしかない。1組泊めたらチェックアウト後、掃除が完了するまで売り止めにするので非常に効率が悪く、フル稼働には行きません。4月は花見シーズンでもあるので予約は全部埋まっています」
やっと稼げると思ったら部屋の掃除をする人が見つからない落とし穴がそこには待ち構えていた。
ホール企業が民泊業に参入する場合も、人材不足をどう解消するかがネックになってきそうだ。
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