アルバイトが採れない現実に直面している都内のホール店長は「今の若者はホールに入ったことがないので、どんな仕事か想像できない。キャバクラの様に1日体験入店してもらって、ホールの仕事が楽なことをアピールするしかない。飲食店よりも楽な落差を感じてもらいたい」と話す。
ひと昔前なら玉箱運びがあった。腰痛になるぐらいの職業病でもあったが、各台計数機の普及でほとんどのホールで玉箱運びはなくなった(一部のホールで4円コーナーを玉積みしているが)。
2020年4月からの健康増進法の施行で店内は喫煙で、タバコの匂いが髪の毛や制服に付くこともなくなった。
フル稼働のホールは極一部。2~3割稼働が普通の今は、耳をつんざく大騒音からも解放され、労働環境としても以前よりも大分増しになっている。
還暦で業界から去ったホール店長経験者は、年金が満額もらえる年になり、今はマクドナルドでデリバリークルーとして働いている。パチンコ業界とファーストフード業界の両方を経験して見えることとは…。
「マクドナルドは大阪の最低時給は1075円。これに5円上乗せしただけ。時給は決して高くないのに1つの店舗で100人ほどのスタッフがいるが、正社員は3人ほど。メインは高校生・大学生。残りが主婦やシニア。週一2時間単位から働けるのでホールの様に早番、遅番の概念もない。インフォメーションはすべてタブレットで行われる。それも既読で読んだかどうかが分かる。仕事はすべて数値化されている。商品提供時間の目標設定がある。サーブボタンを押して何秒かかるかすべて管理されている。デリバリーは毎日アプリで点数が付けられる。一時停止違反やスピード違反もマップ上ですべて管理されている。低い点数となると店長から小言を言われる」
時給は安いのに学生が多いのは、子供の頃から慣れ親しんでいることもあるだろう。中には制服に憧れて入ってくる子も。アルバイトだけで回るように店舗管理はシステム化され、シフトマネージャーだけで10~15人も。
3月になると高校生や大学生が卒業でアルバイトを辞めていくので「卒店式」が飲食店で盛大に開かれる。30人ほどが卒業。これにクルー40人が参加。総勢70人の大宴会が開かれるが、他店から応援が駆けつけて店はそれでも回る。
3年デリバリークルーを経験。マクドナルドのシステム化には舌をまくが、「最低賃金でこき使うブラック企業」と評価は手厳しい。
すべての作業に時間設定があるマクドナルドと比べれば、いかにホールの方が、楽かが分かる。ランプ対応で何分かかったかを管理しているホールは聞いたことがない。テキパキ対応するスタッフもいれば、そうでないスタッフもいる。ランプ対応の時間管理まで厳しくやっていないことは、客の立場からすると「遅い!」と不満が出るが、楽な労働環境であることをジャンジャンバリバリ、アピールしていくしかない。
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