原因はインターネットの普及によって欲しい情報が簡単に手に入るために、わざわざ雑誌を買う必要もなくなったからだが、書籍は少し状況が変わる。
どんな時代でも売れる書籍はある。
では、どのような書籍なら売れるのか?
まず、そもそも論だが、企画立案の段階で、その企画が世の中の需要と供給のバランスが取れている内容なのか把握する必要がある。
出版社が世の中の需要を把握するために参考にしているのが、YouTubeの登録者数、SNSのフォロワー数などから出版時にどれほどの反響が見込めるかを予め把握したりする。
さらに本のコンテンツ作成の際には、そのコンテンツにはニーズがあるのか、またそのニーズに適切に応える内容になっているのかが重要だ。そして、そのニーズから読者層はどこなのか、どんなインサイトを持っているのか、ターゲットとなるペルソナを考える。
ある出版社の企画会議でフリーライターがパチンコものの企画を上げてきた。前述したように出版不況と言われる時代で、出版社はより、売れる見込みがあるものでなければ、出版にGOサインは出ない。
今やパチンコは流行りものではないので、企画会議では落ちるのが最近の傾向だ。そのような状況で久しぶりに企画会議に上がってきたのがパチンコものだった。
企画提案者の50代のフリーライターの元職は、パチンコメーカーの技術者だった。会社が倒産した後、ホールに転職した。現在はスロットのライターで糊口を凌いでいる。
で、上げてきた企画は「今だから話せるメーカー時代の裏話」。
液晶一辺倒ではなかった時代、機種もバラエティーに富んでいた。他メーカーのヒット機の要因を調べながら、研究に研究を重ね、3回権利モノなどが生まれた。その一方で、メーカーの技術者が小遣い稼ぎに裏モノを仕込んでいた時代で、攻略誌もバカ売れした頃の裏話を暴露する、という内容だ。
パチンコ業界の裏回顧録でもある。30年近く前の話。こういう暴露話を欲するペルソナは誰になるのか? 現在使える攻略法があるわけでもなく、需要があるかと言えば否。
この手の本は自費出版で書籍化するしかない。

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ピンバック: 定年リーマン
ピンバック: 133.106.156.26
過去のやっちゃいけなかったことを面白おかしく本にしてさらに金儲けしたい魂胆。
被害者がいるのに、加害者はその数年後に「昔はやんちゃしてました(テヘペロ)」の一言で笑って終わり。
なかには武勇伝のように自慢して語る阿呆もいる。
普通にふざけるなですけどね。
ここの業界人は例外無く倫理観が欠如いるから予想をこえる内容の本が出てきそう。
反感、顰蹙を買う方向で話題にはなるかもね。
ピンバック: まもるくん
ピンバック: 通りすがりの風来坊
気分は木の葉積みやドハマリ野郎の早坂よしゆき先生は非常に好きでした。
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