この本のモデルになっているのは、著者自らがアニキと慕うインドネシアのバリ島で不動産業などを営む丸尾孝俊氏だ。大阪・西成区出身。中卒で1800人を率いる暴走族の総長をやっていたこともある。
そんな丸尾氏が17年前に無一文でインドネシアに渡り、出てきたコーラが生温いので、冷蔵庫のレンタルをはじめる。
元来格好が派手なので、地元の人は金持ちと勘違いして金を借りに来るようになる。その中の一人が病院へ行く金を借りに来た。しかし、返す金がないから、と土地をくれた。その土地が98倍で売れたことが不動産業を始めるきっかけとなる。
今では自宅20軒、会社23社のオーナーとして大成功している。自分で経営するのではなく、信頼できる人に任せる投資家タイプである。総資産は2000億円ともいわれている。
大学院生でIT会社を興したクロイワショウ氏の年収は28万円。破れかぶれで、インドネシアへ遊びに行った時に、丸尾氏と運命の出会いを行うことになる。
自分は大学院まで出たのに貧乏会社の社長。かたや中卒なのに大富豪。帰国後、「私はどうすれば金持ちになれるか? アニキの下で修行させて欲しい」と相談のメールを送ると、二つ返事で「すぐに来い」。
「ワシの本を書いたら金持ちになれる」ということでアニキの成功の法則が記されている。
例えば、こんな具合だ。
「成功したかったら、人がやらんことを徹底的にやることや。常識を否定することにビッグになるチャンスがある。人と一緒やったらアカンねん」と大阪弁の語り口調で、アニキの観察日記が書かれていく。
本にはアニキが編み出した24個の理論が紹介されている。
その一つにキーウィ理論がある。
これはフルーツのキーウィのことではなく、ニュージーランドに住む鳥のキーウィでことで、キーウィは空を飛ぶことができない。
アニキはいう。
「ナゼ、空を飛べなくなったか。それは外敵がいないから飛べなくなった。日本は糖尿病や。ぬるま湯。徹底的に外敵を排除した結果生まれたキーウイ的状態。人生ゲームで言ううと完全なる後半戦。天守閣死守みたいな感じや」
「おい、試しになあ。ジャコウネコ一匹捕まえて、キーウイの群ん中、ほり込んだれや。キーウイ全滅やで」
共通の敵を作ることでキーウィから脱出。これを名づけて脱・キーウィ理論という。
ナメクジ理論は「中小企業は競争ではなく、協力しなければアカン。ナメクジが集団になってカタツムリを倒す」
「日本の国内需要は限界に来ている。世界に打ってでるべきや」。
アニキ語録ともいえるこの本に書かれていることは、至ってシンプルなことばかり。
「成功することは簡単。人に儲けさせることを徹底的に考える。人を喜ばすことをすれば成功する」
著者のクロイワ氏のトレードマークになっている白衣は、アニキのアドバイスによるものだった。
大学院を出て博士過程を取っているのだから、アニキの直感が白衣だった。白衣を着て「目立たなアカン」ということになった。
街中でも電車に乗るときも、飛行機に乗るときも絶えず、この白衣姿だ。最初は人からジロジロ見られるので恥ずかしかった。
アニキの教えは「人の印象に残ることを恥ずかしがらずにやること」だった。
白衣には私が著者です、とシルク印刷され、本の宣伝も。これを着て全国359カ所の書店営業に回った。
変な格好をしているので職質を受けたことは5回。スーパーでは警備員室に連れていかれることも。
クロイワ氏はアニキの指示でアポなしで政財界の大物にも会いに行っている。
大抵は秘書の段階で断られるが、あるとき経団連の大物の自宅へ直接本を持参したことがあった。
留守だったが本と手紙を投函して帰ったら、翌日本人から電話があった。「本に書かれていることは当たり前のことで日本の文化だった」と15分ほど話しすることができた。そして、後日自宅に招かれ、すいかをご馳走になる。
アニキの経営哲学は至ってシンプル。そこには会社のビジョンや経営理念もない。
あるのは「情」。
相手のために何事も徹底的にしてやる。人は恩を受ければそれ以上のものを返そうとがんばる。人には与えれば与えるほどいい、という考え方だ。
さて、この話しがパチンコ業界にどう役に立つのか。
アニキは、「人に儲けさせることを徹底的に考える。人を喜ばすことをすれば成功する」といっている。
これを置き換えるとどうなる?
昔の新装開店はそれを実践していた。
玉をジャンジャン出して人を喜ばせていた。集客のためには客をまず儲けさせることだった。
勝った客は必ずその店に戻ってきた。
そして、優秀な店長はお客の財布の中身と相談しながら徐々に釘を閉めて行った。
今は新台入替えは初日から回収に入る。
客が嫌がることをしているのだから、客が減るのも当たり前の話。
そうしないと機械代や金融機関の返済ができない、という理由でそこを変えようとしない。
客の大半が今のスペックに不満を漏らしているのに、その点も一向に改善されない。
メーカーもホールもすっかり空を飛べないキーウィになっている。
キーウィから脱出するには敵を放り込まれても羽ばたけるように訓練しておくことだ。

出玉の事もありますが、最近のパチンコ台って、打ち手に対して誠実さが欠けてると思うんですよ。
この十数年、客に偽りの期待感を持たせる、平たく言えば騙すことだけを考えて台作りをしてきた。
擬似連の3回目や文章が赤に変わったりといった予告が熱いと広く認識された途端に異常なほど出現率を上げ、信頼率は急落といった具合に。
誠実さを保ったポジションは海が担って来たと思いますが、それもカスリーチでかつての当たり確定音であるノーマル滑り音を使うなど、怪しくなってきた。
このままじゃ数年後にはリーチのたびにPフラ音が鳴ってるんじゃないですかね。
今のパチンコからは悪意しか感じ無いんですよ。
ガセイベントで騙し、釘は玉を減らす事前提で玉を増やすというパチンコの根源的な喜びを否定、台は嘘の演出ばかり。
台の向こうに人の顔を想像するような敏感な人は嫌気が差しますよ。パチンコ人口が減っていくのには経済的な事情に並ぶくらいその辺が大きいかと。
負けるにしても納得の行く負け方をさせて欲しいものです。
ピンバック: wam
起きた事情に誠実な対応ではないでしょうか。節電の努力の為の具体的な実行する飲料業界、又銀行ATM等、ファン投票したくなります!誠実な対応に惚れます?敏感な反応とスピードは発展の要素大チャンス。
ピンバック: 成功の秘訣
キーウィー理論
石原投入で・・・都ホール壊滅、メーカーも壊滅?
期待してます、不謹慎でしょうか?
天誅下る・・・有りえないけどねー。-
ピンバック: パラサイト
ナメクジ理論
これは駄目ですね・・・・・
ホールばらばら、己の事しか考えられない、 メーカー一人勝ち!
ピンバック: パラサイト2
今頃・このタイミングでこんな事言われてもねぇ・・・。
ピンバック: 一般遊戯者
今更無理!
散々暴力をふるっておいて出て行こうとしてる女に
「出て行かないで…これからは優しくするから」
って言われて残るのは馬鹿女だけ
それと同じ事
ピンバック: 損害者
私はマクロ経済の方が心配ですね。
急激な物価上昇に貸し玉料金の変更は顧客の遊技意欲に対する逆進性が強すぎて非常に難しいと思います。
何にしても国債に頼るファイナンスだけは止めて増税で対応してもらいたいものです。
ピンバック: マクロ経済
業界が最も苦しい今だからこそ、客に儲けさせよう、遊ばせようと考えそれを実践できるホールこそがこの先も生き残るでしょう。
逆に言えば、それ以外のホールはネガティブイメージを背負う中で来てくれるような客にとって有害であり、業界にとっても消えてもらいたい存在でしかありません。
それも出来ずに目先の利益しか見えていないホールが社会貢献などと口に出すのはおこがましいことです。
そういうホールこそが数少ない味方をも敵に変えているのですから。
ピンバック: 通りすがり
たしかに今のパチンコには誠実さがないね
盤面の説明ぐらいは必要さ
小デジのランプの位置
小デジの保留の位置
液晶以外のスタート保留表示
全てあるはずだが説明はない
客は自分で探さないといけない
そんなバカな娯楽機器があるのか?
家電製品で言えばデッキのディスプレイの表示の説明がないのと同じさ
くだらんリーチアクションの小雑誌を置くなら盤面の説明書を載せたらいいんだ
電チューは何回開くのかとかな
このように客をナメた姿勢だから客が飛ぶ
もっと客に教えてあげる姿勢がほしいね
ピンバック: ドンタク
理想論ですね。 パチンコ業界が衰退する事は悲しくも思いますが、必然だと思います…。
最近、近所のパチンコ屋で新台を一気に80台導入しているのを見て悲しくなりました…。
単純計算で3000万を客からムシり盗る…
終わってるよ…。
ピンバック: 一般遊戯客26歳
畑には肥料を撒かないと良い作物は育ちません。
土にも栄養は必要なのですよ。
打ち出の小槌じゃないんだから。
ピンバック: ??
西成出身じゃなく今里でっせ
ピンバック: パンプキン