パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

換金禁止と貯玉

「業界を立て直すには一度換金を禁止して、ガラガラポンで出直すしかない。健全娯楽でやりたい企業だけが残ればいい」と真顔で語るのは業界の論客だ。40年以上業界でめしを食いながらそこまでいうには忸怩たる思いが込められている。



パチンコバブルで大儲けした時期も長らく続いたが、そんなカネは飲んで遊んで消えてしまった。



「換金を禁止したら警察も肩の荷が下りると思うよ。フィーバーが出てからこの業界はおかしくなった。フィーバー前とフィーバー後では店の売り上げは10倍に膨らんでしまった。それを従来からの法律で取り締まっていたことにどんどん現実との乖離が生まれていった」



換金を一度禁止してみるとは大胆な発言だが、よくよく考えてみると勝ったおカネは、そもそもが次の遊技代の軍資金である。ということは貯玉で軍資金問題に関してはクリアできる。



貯玉が認められていなかった時代では、客足は一気に遠のいたかもしれないが、本来の時間消費型レジャーを業界が求めるのならば、時間消費型志向のお客は残るはずだ。



昨年暮れ、大手ホールの経営者が賭博場開張等図利罪で地検に告発されていた。これこそが換金問題に大きくメスが入れられる第一歩だった。告発状が受理され地検が動き出すかと思われていたが、どうやら不起訴処分になった模様だ。



この告発の動きはそれ以前にもあった。この時は業界ビッグ3がターゲットになっていたが、具体性がないために受理されなかった。



今回は1社にターゲットを絞っていた。



そういえば、記憶に新しいところでは、CR機の確変搭載を巡って国家賠償請求の裁判を起こしていた。



「CR機は違法な賭博機であり、確率変動を認める違法な規則を定めた国、実質的には国家公安委員会及び警察庁は”賭博幇助”にあたる」として損害賠償を求めていたが、原告の訴えは棄却された。



パチンコの違法性を訴える動きは実際このように起こっている。不起訴や棄却されたからといって安閑とはしていられない。



カジノ法案の動きも依然として続いている。カジノが合法化されるとパチンコと賭博罪の整合性が改めて問われる。100万円勝てることもあった4号機の時代は論外としても、10万円、20万円勝つことは娯楽の域をはるかに超えている。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。



記事一覧

コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 棄却

    警察と検察と裁判所は繋がりが密接

    それを打ち砕くのは不可能

    高知県の白バイ事故での裁判がよい例ですね

    訴えても棄却されますよ
    まさ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: まさ

  3. Unknown

    ここでパチンコの換金禁止、釘調整違法などど騒ぎ立てている人達は「とにかく」負けた腹いせなんですよね(笑)

    負けているからネタミで換金禁止とか騒ぐだけ。その人達が10年20年前から主張しているなら認めますが、ここ数年前から素人が勝ちにくくなった時代の影響ですよね。

    だから、どこどこでパチンコ反対のデモがあります。一緒にどうですか?と言ってもガン無視ですよ。パチンコ業界を叩くのが目的ではないのです。



    震災当時に仙台のベガスベガスが通常営業を貫き通したのは有名な話ですが、2ちゃんねるでも叩くスレが当然出来て、さぞ盛り上がるかと思ったら今でも1000埋まっていません。結局、業界を叩くのが目的では無いのですよ。



    上野エスパスの貯玉没収でも同じです。



    かなり以前に板橋区成増駅周辺のパチンコ店が一時換金できなくなった話は有名です。

    知っている人は知っていると思いますが、あの当時の成増駅前パチンコ屋の換金所は全店共同の一箇所で行なっていて、もろヤクザな人が営業していました。そこでの換金ごまかしがひどかったです。誤魔化されても、文句なんか言えない雰囲気でした。







    その時でも

    スガッター10号  »このコメントに返信
  4. ピンバック: スガッター10号

  5. 毎日拝読していますm(_ _)m

    業界で仕事をして、お世話になっている者として…3店方式などは考えさせられるテーマです。なくなったら職を失うのですからね。

    私としては、お客様になるべく気分良く交換していただく為に努力するしかありません。日々、勉強はしたいです。
    窓口嬢。  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 窓口嬢。

  7. 初投稿 乱文長文失礼

    今回の記事にあるように、換金が禁止になることなんて判例が1つできてしまえばいいこと。

    パチンコ嫌いな裁判官が担当すればない話ではない。

    特に最近の規制強化の流れは明らかにおかしいと感じるはずだ。



    「換金禁止なんてあるはずががないw ずっとグレーのままだよw」と楽観視している人間は何を根拠に言っているのか?

    もっと危機感を持つべきだ。



    グレーが突然黒と判断されて業界が壊滅状態になった例はいくらでもある。



    消費者金融業界を見てみろ。あの銀行を作るとまで増長した武富士はどうなった?他の上場会社も。

    グレー金利と言われていたが何も闇金のような法外な利子をつけたわけではないぞ。契約書にも書いてある金利で、客は納得して借りていたそれまでは常識だった金利だ。

    それが突然違法と判断されて潰れたんだ。

    あの業界だって、政治家・官僚とは密接な関係だった。

    だが、武井の先代が潰れた瞬間ああなったんだぞ。

    この業界だって明日はわが身だ。【大人】がいなくなったらどうなると思う?熊氏が死んだら。

    もっと真剣に考えて業界全体で生き残りの方向を探すべきだ。

    侍狼  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 侍狼

  9. Unknown

    換金禁止。

    ぜひやっていただきたい。



    すごい数のホールが潰れ、メーカーも共倒れするだろうが規制規制でジワジワ絞められる最後の目的はどうせそこだし。一気にやってもらいたいですな。
    ???  »このコメントに返信
  10. ピンバック: ???

  11. Unknown

    >「フィーバーが出てからこの業界はおかしくなった。フィーバー前とフィーバー後では店の売り上げは10倍に膨らんでしまった。それを従来からの法律で取り締まっていたことにどんどん現実との乖離が生まれていった」



    フィーバーが出て売り上げが10倍に膨らんだという点は「進化」だと思います。業界がおかしくなったのは、CR機が登場してからでしょう。パチンコ店に脱税出来ないシステムを導入させる為にぶら下げられた餌が確率変動搭載機でしたよね。

    少なくともパチンコに関しては、第三者による売り上げ管理という大命題はクリア出来たわけですから、そろそろぶら下げた餌を降ろしても良いのではないでしょうか。わざわざ現金サンドに入れ換えるようなホールは出ないでしょうし。





    でも、何より最大の害悪は「等価交換」です。



    「換金を禁止すればいい」というのは極論でしょうし、具現化するのには様々なハードルがあるでしょうが、等価交換を禁止するのはそれ程難しいことではないと思います。





    ホール関係者で、この等価交換を「是」とする方はいらっしゃるのでしょうか?
    口だけ店長  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 口だけ店長

  13. 段階的

    更なる厳しい規制があると聞いています

    負けた腹いせといっている輩がいますが国がようやく正当化に向けて動くようですね。その前に業者整理をしてダメージを分散させて…段階的に実行するらしいね
    ベトナム  »このコメントに返信
  14. ピンバック: ベトナム

  15. Unknown

    とりあえず等価交換の禁止だけはやるべき



    大義名分は

    いくらかの差額玉を頂戴するかわりにパチンコ本来の遊べる姿を提供する!



    等価禁止は最後の手段です

    反比例して現れてくるヨゴレ連中に対しては自分が良く書いている対策で追い返したらいいんです
    ドンタク  »このコメントに返信
  16. ピンバック: ドンタク

  17. 原点回帰

    フィーバ前と後では売り上げは10倍の違いですか。これではいろんな所に無理が出たのも仕方ありませんね。

    しかし、何故このような遊技機とは呼べないギャンブル機が規制も受けずに存続するのだろうか。



    パチンコの打ち方の問題にしても、本来パチンコは玉を強弱、単発、連発と打ち分けて遊んでいましたよね。

    私がパチンコを見ていて面白かったのは、チューリップ台なら左右にあるのが1回開きで、そこに2個同時に入ると閉じずに開いた状態になるためなんとか連続打ちでそこを狙ってみたり、逆に中央にある2回開きのチューリップに同時に入ると損をするため単発で打ったりと、まさに遊技機でしたよね。

    しかし、フィーバのような台ならそんな必要もなく単に一ヶ所を狙って打てばよく、ハンドルも固定するほうが便利なので固定する。これでは到底遊技機とは呼べず、単に当たりを出すためのギャンブル機と呼んだ方が妥当です。



    私も業界40年の方と同意見で、一度換金をやめ本来の遊技としてのパチンコに立ち返るべきだと思う。

    業界にとってはとんでもない選択でしょうけど、胸を張って営業するためには仕方がないと思う。



    パチンコのすべての前提は「娯楽」のはずです。換金も少額なればこそ曖昧さとして見逃しても問題はなかったのです。



    「ギャンブル」になったがゆえの負の部分をパチンコ業界は見つめるべきだと思う。
    元パチンコ愛好家  »このコメントに返信
  18. ピンバック: 元パチンコ愛好家

  19. マルハン訴訟

    営業1号さん、2012年1月6日付で京都第一検察審査会にて審議受理された、と成田英嗣さんの掲示板「日本にカジノを」1月14日付の発言に在りますよ。不起訴でなく、その後検察審査会にて審議受理されたのです。これと4月から全国で等価交換禁止の噂も出ているので、追って記事に願います。
    名無し  »このコメントに返信
  20. ピンバック: 名無し

  21. マルハン 検察審査会で検索

    京都地方検察庁は、昨年11月29日に受理した株式会社マルハン代表取締役3名の賭博場開張図利罪に関する告発の処分を12月26日に下しました。結果は嫌疑不十分の不起訴です。とはいえ、ここまでは出来レースで、処分結果は告発受理前から分かっていたのです。

     年明け、京都の検察審査会事務局に上記処分の審査申立を行い、1月6日、平成24年京都第一検察審査会審査事件第1号として受理されました。昨年11月の告発受理の段階から取材している複数のマスコミに対し、今月6日に検察審査会が審査申立を受理した件も、私が既に伝えています。

     検察審査会とは、国民から選ばれた11人が不起訴処分に問題がないか審査する合議制度です。検察審査会の議決には、起訴が相当、不起訴が不当、不起訴が相当の3つあります。起訴相当の議決後、検察が再捜査でも不起訴とし、これに対して検察審査会で二度目の起訴相当議決となった場合、被疑者は強制的に起訴されます。そして、検察官役の指定弁護士が違法性を追及していく事になります。

     私が告発したマルハン事件は、検察という役人目線から、より実態を見極める国民目線による解決へシフトしようとしています。
    奈良のオッサン  »このコメントに返信
  22. ピンバック: 奈良のオッサン

  23. Unknown

    昨年、大阪が等価禁止となり28個が上限となりました。自分としては、上限30個以上を望んでいましたのでがっかりしました。自分の地域の等価店は貯玉手数料無料になったので、釘調整は大きく変わった感はないです。

    全国的に実施されるのなら30個、できるなら33個上限になってほしいです。

    フィーバー、CR機。等価交換も業界を大きくかえたと思います。

    単純な思考ですが、ギャンブル性が問題視されるなら、換金レートを変えるだけでも、かなりの効果があるのでは?

    パチンコの出玉、スルー等のストレス、スロットのベタ1営業など減ると思うのですが。

    稚拙な文章、内容ですいません。あくまで客目線で素直に意見を言いました。
    泉南野郎  »このコメントに返信
  24. ピンバック: 泉南野郎

コメントする

まさ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です