パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ホール無人化システム構築が遊技機メーカーの生きる道

30代のフリーのプログラマーが縁あってパチンコ業界の仕事をすることになった。パチンコメーカーの協力会社からのオファーだった。協力会社の社長から聞いた話では「将来のパチンコ業界は凄いことになる」。

何が凄いのか? その中身はホールの無人化だった。

ホールの無人化なら日報でも何度か取り上げているので、さして驚くほどのことではないが、無人化で肝になるのはカメラだ。無人コンビニも各所に配置されたカメラで管理しているので、それが?となるところだったが、最終的な狙いは全国のホールを一括管理する監視システムの構築だった。スマート系では既に不正などを含めて第三者として日工組と日電協が一元管理するようになっているが、これはどういうことだろう。

無人化の狙いは固定経費の中でも大きなウエイトを占める人件費の削減だ。

人件費の削減は何もパチンコ業界だけではなく、世界的勝ち組のIT関連大手であるGAFAも例外ではない。

メタ(旧フェイスブック)が1万1000人以上の解雇を発表し、イーロン・マスクが買収したツイッター社の従業員全体のうち約半分の解雇を明らかにした。これにAmazonも1万人以上の削減で追従した。給与の上昇による人件費が業績を圧迫していることが原因でもある。amazonはAIサービス「アレクサ」を用いた端末部門や人事、小売り部門の従業員を中心に削減している。
無人化が実現したらパチンコ業界の意義の一つだった雇用の受け皿に対しても胸を張られなくなるが、人件費削減はGAFAでさえも潮流となりつつある。

で、無人化第一歩は店舗の入口から。18歳未満を入場させないために、自動改札のようなゲートが設けられ、顔認証カメラとAIとの融合で瞬時に判断する。

パチンコ依存症対策も顔認証カメラとAIでこれまた簡単にできる。家族から申し出があれば、入場ゲートで阻止できるだけでなく、顔認証カメラが付いた遊技台が、依存症対象者と判断すれば、玉が発射できないように電源を落とすことは簡単にできる。

不正に関してはゴトを検知すれば機械が止まればいい。ゴト師も顔認証で入場ゲートでシャットアウトするなり、座った台を顔認証との連動で止めるようにすればゴト師もお手上げだ。

一般景品は自動販売機方式。これは既に実施しているホールもある。床掃除もこれまた既に掃除ロボットがある。

無人化になればサービス業だとか、接客業だとかの幻想からも解放される。


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「遊んで守る地球環境」をコンセプトにした植林ぱちんこプロジェクト

「植林ぱちんこ」という聞き慣れないプロジェクトを知ったのは師走のとある日だった。Facebookの投稿だった。併せて無料モニター店募集とある。まず、何だこれ?という好奇心と誰が仕掛けているのか、という興味からそのサイトへ飛んだ…。

植林ぱちんこを企画・運営しているのはリタ・マークスだった。大阪駅前ビルで営業するホール「CUBA」の経営会社でもある。

植林ぱちんこ構想は、新型コロナが始まった2020年、第1回目の緊急事態宣言の時だった。パチンコ店も休業要請の対象となったが、一部の店舗が営業を強行した。連日マスコミ報道の餌食となり、パチンコ業界は大バッシングを受ける。

「この時の社会批判から何か解決策になるものはないかと考えたのが発端です。組合や個店単位で社会貢献活動に取り組んでいますが、もっとお客様に届くような貢献活動はないかと考え、子供の頃から興味があった地球環境問題にパチンコを結びつけることを思い立ち、植林ぱちんこ構想が生まれました」(リタ・マークス関係者)

2020年は植林ぱちんこ構想を練り上げた。コンセプトは「遊べば遊ぶほど地球環境にプラスになること」。導き出された答えは、お客さんが遊技した総回転数に応じて、ホールの寄付金で木を1本ずつ植えていくことだった。お客さんにとっては遊ぶことが社会貢献活動につながる。これなら堂々とパチンコが打てる。

お客さんは自分たちが遊技することで、現在、何本の植林ができたかを可視化できるように店内にはデジタルサイネージを設置している。そこにはリアルタイムで本日の総回転数、本日の植林本数の他、昨日の植林本数、今月の植林本数が表示される。まさにパチンコとSDGsを結び付けたものが植林ぱちんこだった。


総回転数をデジタルサイネージに表示するシステム構築を終え、2021年は自店4店舗での実証実験に入った。同店の実績では2021年度は5800本植えた。実際の植林は世界各地の森林保全や植林活動を行っている公益財団法人に委ねられている。

実証実験を続けながら、手応えも感じられるようになった。個店でやるよりも賛同ホールが増えれば、もっと大きな力となって業界が地球環境問題に取り組むことにもつながる。

同社では植林ぱちんこの認知度の向上のために、無料モニター店の募集を3月末までを実施している。初期導入費の一部や月額使用料が無料となる。

「パチンコを打ちに行くから、『ちょっと植林に行ってくるね』と言えるような社会になればいいですね。パチンコ業界以外のレジャー産業も含め、消費活動と植林を結び付けていきたい」と植林ぱちんこの夢は膨らむ。





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とある派遣会社営業マンの独り言②

全国のパチンコ店では、アルバイト採用を人材派遣に依頼しているケースがある。

「直アルバイトが集まらない」または、「雇用のリスク排除」、「採用の手間削減」、「募集段取りの面倒さ」などの利用理由が考えられる。

派遣会社は人材募集をして、お店に紹介して条件がマッチすれば人材派遣を開始する、と言う流れになる。

早番・遅番(何時から何時)
男・女
週に何回(土日祝日など)
経験・未経験など
ニーズに合わせて条件マッチングしていく。

≪採用単価≫≪利益≫の話になります。

各派遣会社によって、月によって差はあると思いますが、1人採用するのにだいたい
コロナ前は1人3~7万円
コロナ後は1人8~15万円と年々単価が上がっている状況です。

ざっくり(企業による)ですが
請求単価1,800円=派遣料金
支払時給1,300円=スタッフ時給
粗利金額 500円=会社の利益
だいたい1カ月の総労働時間120hとして
粗利額60,000円となる。

スタッフが1カ月頑張ってくれたとしても、正直、1カ月では採用金額をペイ出来ない。2カ月目、3カ月目にやっと回収が終わる。ここに社保や有給などが加わればもっとですね。でも、そのあと継続して頑張ってくれれば、やっと利益となる仕組みです。

しかし、最近はかなりの確率で、<即トビ>・<即欠勤→退職>が多い。

過去に退職後に連絡がついた方に理由を聞いた。

辞めた理由
1位 雰囲気が合わない
2位 人間関係
3位 おもしろくない

※しんどい、体力的にと言う人はゼロだった!=しんどいのは我慢できるが雰囲気が、合わないのは耐えられないと言うことだ。

派遣会社はスタッフさんに派遣先の情報(仕事内容や雰囲気)をできる限り伝えて、イメージと実際の印象がズレないようにします。それには時間も労力もコストも掛けています。

だから派遣会社とすれば、決められた期間を満了して欲しい! 長期間頑張って働いて欲しいと言うのが本音だ。

なぜならその「働き」が売上になり利益になる。その利益は次の募集費用の基礎となる。「すぐ辞めないでくれよ〜!」って言うが本音だ。

辞めてしまうと…
派遣会社は
・募集広告費用
・登録費用
・入社契約にかかる費用
・入社時同行費用
・辞めた場合=制服回収費用
・制服クリーニング費用
・制服返却費用(持参・郵送)
と、言った様々な費用が全部マイナスになる。

お店側は
1人来なくなっただけ(出勤した分だけの給料)=これ以上の出費は何も無い。
※制服の準備や初期研修のコストはあったとしても

スタッフは
辞めたら給料が無いだけ(勤務分は貰える)=出費は何も無い。
※クリーニングなど雑費はある。

派遣会社は
上記の費用がマイナスになる=すべてが▲丸々マイナスだ=なにも残らない。

だから「辞めないでくれ!」なんです
いや、「頼むから辞めさせないでくれ!」です。
もっと言うと「大事にしてやってくださいよ!」です。

ただ、お店側の反応はとても薄い。

「◯◯さんが辞めたいと言ってます」
「あ〜そうですか」で終わり。理由も聞かない。

辞めた理由に興味も無い! まるでこっちは悪く無い。続かないような子を派遣したそっちが悪い!と言う風に言われているように思えてしまう。

「次連れてきてください!人数がきついです」と来たもんだ。

派遣会社は
1人採用するまでに多額のコストが発生している。それがもし直雇用のアルバイトでも辞めた理由を聞かないのか? 採用コストが気にならないのか?

直バイトの新人がすぐに辞めてばっかりだと、会社からは管理能力を問われないのか? 派遣ならすぐ辞めてもいいのか?

派遣なら退職しても分からないだろうから、管理能力を問われないからどうでもいいのか?

職場環境を改善して、みんなが続く職場にしようとか思わないのか?
店舗の業績だけ上げていればいいのか?
昔、バイトしていた時、先輩たちに可愛がってもらった経験はないのか?

なぜ自店のアルバイトたちに、他よりも最高に楽しく温かくやりがいがあると思わせてやる!
自分が最後まで面倒見てやる!ってそんな気概をもって接してくれないのか?

なぜ既存のバイトメンバーにもその思いを伝えないのか?
どうせ辞めるんだろ?って空気があるところに魅力なんてあるはずもない!
だから、みんな辞めてしまうだと思う。

つづく


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夫婦円満の秘訣は共通の趣味のパチンコ

元旦の夜、還暦を迎える6人が集まった。家族持ちではありながら家庭に居場所がない者たちの集まりでもあった。その中には定年を前に昨年3月に長年勤めた会社をリストラにあったAさんもいた。

人事課にいながら総務課に回された時に、ピンときた。用済みである、と。再就職活動を始めたが60社全滅だった。この時簿記の資格でも持っていれば、採用されそうな会社はあったが、資格は何も持っていなかった。

年収650万円を失うことになった。

と、同時に「女房に捨てられる」と言い始めたところで泣き始めたのであった。聞けば、家庭内は20年以上前から冷え切っていた。

Aさん一番風呂に入ると、奥さんは一旦、全部湯を抜いて沸かし直して入るぐらいだった。Aさんは残り湯がルーティーンとなっていた。と同時に洗濯物もAさんのものは一緒には洗わなくなり、自分で洗濯している。

夕食は一緒に食べることもなく、奥さんが食べ終わった後、残り物を食べている。

こんな状況だからカネの切れ目が縁の切れ目。熟年離婚は確定だろう。

元旦に居場所のない6人とは違って、熟年になっても夫婦円満でいる秘訣は、2人が同じ趣味を持つことだ。

Bさん夫婦の共通の趣味はパチンコだ。元々Bさんが筋金入りのパチンコマニアで、その影響で奥さんもパチンコを打つようになった。

パチンコ攻略誌はパチンコ必勝ガイドの創刊号から買っており、攻略誌は全誌を購読していた。一部屋が攻略誌部屋となっていて、雑誌で埋め尽くされている。

攻略誌も随分、淘汰されたが未だに買い続けているのだが、これが2人の愛読書でもあり、共通の会話となっているので、喧嘩もしたことがない、というのだから羨ましい。

軍資金は親が築き上げた資産から調達している。ここも大きなポイントだ。パチンコ代で家庭が崩壊することがないから、パチンコを続けられる。

で、2人は低貸しでしか打たない。

「パチンコを打つことが趣味なので、わざわざ高いレートの4円で打つ必要はない。海外旅行よりもパチンコが好き」(Bさん)

パチンコで勝ちたいのではないことが伝わってくる。本当にパチンコを打つことが好きだということが分かる。貧乏人のパチンコの楽しみ方とは違う感じがしないでもない。

2人共パチンコ好きなので、パチンコで喧嘩にはならないのもかなり特殊なケースではあるが、共通の趣味があると夫婦円満でいられるレアケースではある。



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第8話 悲しい話 ⑥

心機一転
 
高校生の時分に大分荒れはしたものの秀樹はもともと悪い性格の持ち主ではない。要領の悪さは否めないが人情味に篤く、人を好む。そしてやると決めたことは何が何でもやり通すという根性の持ち主でもある。

新たな職場を探すべく心機一転を決め込んだ秀樹は思い切って頭を刈った。自分の決意が揺らがないようにと殊勝なことに坊主にしたのである。ここら辺の判断の鈍さが要領の悪さを物語っている。世の中はそんな秀樹の思いなどにかまってはくれないのに。
 
今回は当てのない旅ではなかった。理由は知る由も無いのだがストリップ小屋を止める前から次はぱちんこ屋と密かに決めていた。彼は奇しくも一年前にも手にした『KIOSUKU』の紙袋に身の回りのものを詰め、とあるぱちんこ屋の門を叩いた。

「従業員募集してますか」

精一杯の明るさを込めた声で事務所に入っていった。

「何だ、お前は。懲役帰りか。うちは懲役帰りを使うほど困ってねえぞ」
とにべもない返事が返ってくる。

「違います。自分は懲役とか行ってません。昨日までストリップ小屋で働いていました。で、これからぱちんこ屋さんで働きたいと思って来たのです」

「ストリップ小屋だあ?だからどうしたってんだ。お前何一人でそんなに息まいてんだ。態度ワリイぞ」

「すんません、緊張して、つい」

「ほう、一応頭下げることは知ってんだな」

事務所にいたこの不遜な態度の店長風の男は秀樹の頭のてっぺんから足のつま先まで、今にも獲物をとらえて食べてしまいそうな鋭い眼光で観察を続ける。その視線には遠慮の微塵もない。

「ふ~ん、で履歴書は」

「はい、あります。俺、一生懸命に働くんでどうかここで使ってください」

秀樹はここぞとばかりにそのクリクリ坊主の頭を低く垂れた。

こうして秀樹のぱちんこ物語は始まった。しかし彼のその物語はその情熱とは裏腹に順風満帆とは行かなかった。何せガラの悪い連中がたむろする場所である。客からは怒鳴られ、頭を小突かれ、同僚の先輩社員たちからも要領が悪いと叱られた。叱られるだけならまだしも時には鉄拳制裁と言う名の教育もいやというほど受けさせられた。ここでは誰も秀樹に対して優しくする人間はいなかった。
 
しかし不思議なことに秀樹はこの店を辞めなかった。今迄のパターンであればすぐさま辞めてもおかしくないほどの状況であるにもかかわらず、彼は毎日を馬車馬のごとく働き続けるのである。秀樹は実はこの店が好きだった。正確に言うとこの店の喧騒が好きだった。

自分の暗い過去やイジイジした思いも調子のよい軍艦マーチが勇気づけてくれた。ホール周りをしていて足が痛くなっても店の従業員の呼び込みマイクが癒してくれた。水を得た魚のような秀樹は、お客さんが出したたくさんの玉を流しながらこう思った。

「これはやっと見つけた俺の一生の仕事。絶対にのし上がってやる」と。

カルティエこと田中秀樹。人生のまき直しを図り、今日も朝から晩までホールを駆け巡る。お客に愛想を振りまき、ホールに落ちている玉を拾い続け、駐輪場に置かれている自転車の整列からごみ出しと、ぱちんこ屋の仕事は山ほどある。

一日中働き続ければ足は棒のように硬くなり、店内の騒音で耳鳴りが止まらない。お客が吸うたばこの煙を胸一杯に吸い込むと鼻毛はぼうぼうに伸び、仕事が終わる頃には真っ黒い鼻くそが山ほど出る。そんなことを秀樹は鼻にもかけない。ただひたすらに、毎日を懸命に生きる。
 
どんな人間でもまじめにこつこつと日々を送ればその人間の資質は高まる。人間の質の向上はやがてその人の魅力となり周囲の人たちの目に留まるようになる。ぱちんこ店に入社してはや六ヶ月。その間、一心不乱に働く秀樹をじっと見守り続けていたひとがいた。
 
その人の名前は春日玲子。女性である。年はもうすぐ三十に手が届く。この店で店長の妻として八年前から働いているベテラン社員でもある。玲子のトレードマークは一つに結んだ黒髪。艶やかな髪が背中まで伸び、ほどよくぬったファンデーションが持ち前の肌の白さを際立たせる。

一見男好きのする顔立ちだ。この 店に出入りするほとんどの男性客は、玲子の前を通る時に露骨に物欲しそうな視線を投げる。しかし玲子はそんななことにはお構いもせず、黙々とカウンターの仕事に集中する。
 
彼女は極端に口数が少ない。お客がぱちんこ玉と景品を交換しに来てもほとんど口を開かない。話しかけられてもほんの少し口角を上げる程度でその目は笑わない。よく見ると玲子の顔は美人ではあるが、その表情には暗い影が見て取れ、どこか薄幸の雰囲気を漂わせている。

瞳は絶えず憂いを湛え悲しみが漂っている。美人の特権なのだろうか、普通ならば「愛想が悪い」と客から文句の一つも出てくるところであるが、反して彼女にそういったクレームをつけた客は今まで一人もいない。もっとも店長の妻という立場が厳然としてある以上は当然なのかもしれない。
 
何故当然なのか。このぱちんこ屋ではお客は決して偉くはない。偉いのは客ではなくてここの店員なのである。そして店長とはまさに店員の長であるから客はおいそれと店長に文句も言えない。文句など言おうものならば店長の独断でこの店の出入りを即刻禁止されてしまうから、みんな黙っている。

更に言えば、店員は顧客にサービスを施すのではなく、客が店で悪さをしないかの監視をする為に存在するもの。更に店長はその店の法律であり、規律である。当時のぱちんこ屋とはそんな体をなしていた。今では信じられない話ではあるが。

つづく

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