パチンコ日報

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調整者が語るゲージ論その3

開店前の試験打ちは多くのホールで行う通常業務の一貫だと思うが、店舗によって千差万別。



私が実際に見た例で挙げれば、固定してそのまま特賞が上がっても打つ場合(その逆も)やスタッフをフル動員して実際の状況に近いよう数台づつ打たせる場合もあった。



またその時間も30分~2時間と様々である。



それだけ様々な試験打ちであるが、その結果試験打ちデータと実データの乖離とその原因も様々であった。



トラブル補給や信号のトラブルを覗く原因を挙げるとこんな具合だ。



①打ち込み時間や特賞発生によるサンプル数(試行回数)の少なさ(スランプも含む)。



②試験打ちから開店時間までの間に釘が動いている(戻っている)。



③お客様の技術介入による、玉の軌道の違い。



等が挙げられると思う。



③については、ゲージやゲーム性を把握しただけでは、難しい面もあるので、割愛するが、①②については、ある程度修正可能だと思う。



①についてであるが、不安定要素が多いため何度も試験打ちを繰り返えす調整者にお勧めしたい方法がある。



私は基本狙いどころを決めたら打ちっぱなしで、通常状態で30分~40分程度行う。



人によっては充分と言えない時間で、よく行っていたのがフロック・電チューに連動するスルーに詰め物やテープを利用すること。



これで電チュー無しでのスタートをより正確に把握する(これらの前提として電チュー性能や特賞出玉・変ベースを別に把握しておくことは言うまでもないが)。



またホールコンによっては、S6.0、B19等小数点が少ないものには、実入賞個数から、四捨五入されない、小数点以下の数値も併せて求める。



精度を求める手法であれば、ベース1の違いの大きさは皆様知るところだと思う。



余談であるが、これから釘調整をされる方を教える立場の方は、B18、B19、B20の範囲を少数点第4位程度まで遡って、考えさせると良いと思う。



次に②についてであるが、開店前に急所の釘を幾度もならす作業をする。



釘を腰から曲げない角度で、何度も開けたり〆たりを繰り返すのである。



硬い釘の場合、時間を明けて何度も繰り返す場合もある(設置後・検査後・退社前等)。



これによって、戻るという現象がかなり軽減される。

勿論決めたゲージに併せた時に、しっかり打ち込むことも忘れない。



これまた余談であるが、以上の作業からハンマーは重い鉄製を使用しており、真鍮だと開店釘は非常に叩きづらい(笑)。



これらの作業からヘソデータの正確さを以て、初めて電チューを止めずに打ってみる。



その後、必要に応じて命のピッチを動かして試す場合も。



例えば、限界まで締めたり、想定内での最大スタートに見合ったピッチにするなど。



今回のギンパラではステージについて元店長が寄稿されていたが、はじめからステージを止めて試験打ちを行えば、通常のルートからの入賞率も把握できる。



また、プラ版を加工し塞き止めれば、逆にステージからのルートのみの把握も可能。



流用は他にも効くと思う。



アナログ感満載(笑)であるが、如何にお金と時間をかけずに、長年かけて行き着いた方法なので、皆様にもぜひ試して欲しいと思う。



日々、スタート合わせとスランプのコントロールに悩み、貴重な時間を費やすのであれば、試験打ちを数回に分けて行い、個の実態を把握する方が、余程合理的であると考えるが如何であろうか。



例を挙げると水戸黄門など、電チュー性能が大きく左右する機種では、役立つのではないだろうか。



私は営業施策に於いて、目に見える(見せる)ものと見えないもの(見せない)に、気を配り重視しているが、調整もまた同様、デジタルとアナログの両面を抑えて良い結果に繋がると考えている。



長くなりましたので、海系の調整のポイントは次回に。



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調整者が語るゲージ論その2

昨日書いた通り不要なスランプ排除の考えについて進めたいと思う。



①ゲージの特性(基本・機種ごと)を把握する。



これは調整する上で知っておかなければいけないことだと思う。



利益計画を別にすれば、機種の特性を活かした調整は誰しもが考えていると思う。



スタート関係で言えば昨今の高価化で、寄せるという要素が減りより逃がすことが求められるなかで、どこで逃がすかは機種や調整者によって様々である。



この逃がす調整から生まれるスランプは、ある程度の削減可能だと思っている。



ただし釘の形に拘らないという前提がつくのだが。



釘が綺麗という事は大切だと思うが、等価交換ではそうもいっておられない。



これは低交換率でも、回らない台がへの対応では同様かと思う。



基本ゲージから離れた調整は、調整者にしても遊技者にとっても、あまり気持ちの良いものではない。



しかし現実問題として、利益計画の前には無力になってしまう。



話を戻すとピッチより角度や面積をより重要に把握することで数値は狙いに近づく。



さらに角度・面積を重要視することで、個体差の違いやスランプの原因を捉えやすくなる。



例に挙げると命のピッチと面積は機種ごとだけでなく、同じタイミングで納品された新台でもさまざまである。



メーカー名は控えるが、割と揃っているのが堅い釘の機種や全面液晶タイプの台だ。



前面液晶は真っ直ぐに近い調整であれば、揃いやすいことは、新台を数多く叩いたことのある方には理解できるのではないだろうか。



別の例で挙げるならば、所謂海ゲージ。



スランプどころか、狙ったスタートに合わせるために、台ごとに釘がバラバラなケースをよく目にする。



羽根物などに言えることだが、寝かせや役ものの癖だけでは解決しない理由は、主に面積(または根元のピッチ)に依るところも大きいのである。



海系に代表される、数値が揃いにくい機種やスランプの大きそうな機種では、ワープをかっちりシメて試験打ち・オープン釘へと調整する店が多い。



私の調整方法は、ここをあまりシメずに玉10位で調整する。



こちらの方がより釘の違い・個体差を無くしやすいからだ。



海系(属)で言えば、ギンパラは、ステージ以上に渡り~ヘソまでが甘いのだが、ヘソから右側の返しが入賞するのも原因であり、見た目が同じようなゲージであっても、右辺からの入賞がほとんどない台もあれば、よく絡む台もある。



これらを考慮したうえで、バランスを取ることは、シンメトリーゲージが少なくなった昨今では、シンメトリーゲージとはまた違った重要な意味を持つ。



余談であるが、シンメトリーゲージの海系では、所謂ゲージ表で右側の風車下を大きく逃がすゲージが多く見られたが、これについては、ステージでの左右からの衝突や入賞ルートの拡大などによるスランプの発生を抑えるためだと思われる。完全に殺さない限り、渡りからのはね上げを誘発する場合があり、結果効果も不充分であった。



さて今回期待外れに終わった(失礼)エヴァのゲージであるが、命周辺のスランプが目立つように思う。



私が考えるその原因とは何か?



次回は私が考える海系の調整の急所についてと、スランプから少し逸れるが、試験打ちについての考えを書きたいと思う。



ワープを閉めない方が個体差を無くしやすい理由と、エヴァの命まわりのスランプの答えはその次に。



つづく



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調整者が語るゲージ論その1

機械の良しあしを語る時に、様々な要素の中から語られる一つにゲージの話がある。



もっともゲージの要素はコンテンツやスペック・ゲーム性を越えないといった見方があるのは否定はしない。



元店長さんやトミナガさんも書かれていたが、釘調整は現状のパチンコで

営業に占める割合は、程度に差はあれど存在すると思っている。



ゲージについて語る時に、真っ先に挙がるのがスランプについて。



多くのホール関係者が語るスランプであるが、ホール運営の現場では、スランプと向き合う調整者が少ないのが現実ではないだろうか。



この原因はホールコンに機能が備わっていないことも一つであるが、機械サイクルの速さや所謂数字合わせ(スタート・ベース至上主義)に依るところも

大きいものと考えられる。



機械のジャッジをする時、特に機械がこけた時にスランプが理由として挙げられるが、良い機械の評価でゲージについて語られる事が少ないと思うのは、私だけであろうか。



スランプという実態が把握しにくいモノが、納品後一部の人間しか介在しないことにより、営業の最前線からメーカーにフィードバックする機会もなく、引いてはパチンコ業界にとってゲージの重要性が希薄になることは、寂しい限りである。



10年以上前は、液晶やヤクモノが小さいこともあったがゲージの良し悪しの差が酷かった。



であるからこそ、良いゲージの台が際立ったとも考えられるのだが。



スランプは、その補正をする立場の人間が店舗の僅かな人間に限られることも理由であろうが、スランプを補正することを全くしない店舗が多いの残念に思う。



個人的にはスランプ=すべてが悪いものとは、私自身考えていないのだが、

不要なスランプは排除したいと思っている。(この判断は皆様に委ねたい)



私が考える不要なスランプ排除のために必要なことは、まとめると以下の三点。



①ゲージの特性(基本・機種ごと)を把握する。



②データで客観的な数値を把握する。



③そのために正しい調整方法を持つ。



以上三点について、私なりの考え方をちょっとした実例を交えてご紹介したい。



これらは、低玉バラエティや等価交換へと市場がシフトしていくこの何年かで武器になると思う。



俯瞰して見ると、コスト削減へと繋がるからだ。



まさむら倒産もあった本年、正村翁への感謝の気持ちを込めて記したいと思う。



つづく



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不正が出来ない社風づくり

一時期、遊技業界以外の考え方や感性に触れたいと思い、飲食業界の方と

お付き合いしたことがある。



多くの経営者や管理者と垣根を越えて、多くのことを教えていただいた。



私が飲食業に興味があったというのもあり「こんな飲食店だったら成功すると思いますか? 」「投資したいと思いますか?」というアイディアを飲みながら話すことがしばしばある中で、決まって言われることがあった。



「手助けはしてあげれるけど、人の管理だけは、しっかり自分自身でしないと駄目だよ」



それは不正問題だった。



私がお話をきかせていただく方は、ほとんどがオーナー店主。



彼らに共通する苦労で、不正や背任は避けて通れないかのようにも感じた。



もちろんすべての飲食店がそうだと言えないのであるが、多くの方が口を揃える。



様々な手口を聞いた。多いパターンは、盗みと仕入れに関する不正であった。



前者は余った食材を捨てるに忍びないといったことから始まる。そのうち手を付けてはいけない食材を持ち帰り、それがアルバイトやパートまで波及していく。



後者は主に責任者クラスが該当する。売り掛け制度を悪用し、在庫管理の当事者という行き届かない体制下で、仕入れ業者と結託し架空発注へとエスカレートするケースも。



遊技業界でも同じようなことがままある。



今は制度としては少なくなったが、賄い制度をされている店舗では、持ち帰り等の不正で頭を悩まされたことのある方は、多いのではないだろうか。



後者については、多くの事例があったことは皆さんがご存知の通り。



店舗・法人によって不正へのセキュリティやどこまで深刻に考えているかは、千差万別。



不正も時代と共に変わっていくが、最近発覚したある不正を紹介したい。



現在のパチンコ台には潜伏機能(潜伏機能の是非を問いたいのではありません)がついており、宵越しの対応は地域・店舗によって違う。



多くの店がラムクリアをしている中で、これを営業に活かすケースがあるのも事実。



ある店舗の基本方針は、完全にクリアをかけるのだが、その店舗での開店を見ていて違和感を覚えた。



潜伏を探すお客様がいたのだ。



この店舗のルールを把握しているので、たまたまかと思ったのだが、違和感を感じた私は、水面下で調査することにした(調査の過程は割愛させていただきます)。



その結果、タイミングや機会を見計らって潜伏を漏らしている者の存在が浮かび上がったのである。



管理者はとても驚いていたが、迅速に対応した。



このケースでは、あまり目立った動きが見られないことと、ルーチンの中で第三者チェックが働かず、発覚まで時間がかかったケースである。



もうひとつ挙げるなら、想像力か。



普段の業務を考えると高稼働・多台数の店舗では、毎日のチェックも大きな負担となる。



昨今のスペック多様化もそうであるが、メーカー様にお願いしたいのは、朝一電源投入時の内部状態について、解りやすく出来ないかということ。



またその状態がホールコンピューターに出力されるものが標準装備されれば、尚更ホール運営の手間が省ける。



先に挙げた飲食店のケースでは、多くのオーナーが懇々と語ったのは、金額や規模的に打撃の多い不正仕入れより、1スタッフの持ち帰りへの恐怖であった。



どんな万全な制度を構築しても100%は無いし、時代や人の移り変わりで変化はある。



一番の方策は、そういった事をさせない社風や意識をしっかりと植えつけていくことだが、ほころびというのは、見え難い小さなことから起こり、無意識的に蝕んでいくものである。



落ち玉や端玉景品(最近は寄付をする店舗も多いが、人の手を介する事で、一層注意されたい)拾得物や習得金・勤務時間など、自粛を前に再度の見直しをする良い時期ではなかろうか。



想像力を働かせて行動し、事前に食い止める準備を忘れてはならない。



おわり



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マルハンに見る低玉戦略

ここにきて、マルハンの低玉貸し専門営業ライト館に顕著な動きが見られる。



2点にまとめると、シェア拡大を目的とした機種構成と一物一価をはじめとする業界の変化に応じた等価交換への参入である。



低玉等価交換は、拡大する上で避けては通れない道、と見ることができる。この場合、仮想ライバルはダイナム信頼の森に代表される低玉専門チェーンであり、低玉貸しが席巻する市場では、それに特化した営業でないと対抗できづらい、という側面がある。



一物一価の問題で、極端な営業転換を迫られることが予想されている市場では、現在の4円貸しメインの営業形態では、中小、弱小からなる1円専門連合軍には、シェアを奪われてしまうことが予想される。



これに対抗する武器は、マルハンはブランド力、台数シェア、スケールメリット(中古を含めた機械調達力)やソフト(接客、オペレーション)などの強みがあるのだが、より差別化を目指すうえで等価営業は避けられないと見られる。



等価営業は先に挙げたマルハンの持つ武器と連動することにより、各カテゴリの強化につながり、結果連合軍へ対抗し得る強大店舗へ育成されて行くものと見られる。



ライト館の機種構成については、等価営業参入に対する考察に比べ、よりシンプル、かつ明確に意図が伺える。



今後予想される大型低玉貸し専門店参入に関して、ついて回るマイナス要因は、参入前段階でのエリア客数調査で、市場に低玉客の絶対数が足りないことが予想される。



これが4円営業であれば、絶対的な支持率を獲得できる営業力やブランド力があったとしても難しくなる。



ダントツ1番店でも、客数から想定される利益額に不安がつきまとい機械代や出玉などの強みを削る営業や成長性に乏しいなどのマイナスから参入しない、という結論につながることになる訳だ。



これらを踏まえるとライト館に見られる甘デジの設置比率の高さとスタート時から続く高割数営業は、既存客を奪い取るだけでなく、スリープユーザーの発掘を目的としたエリア客数の拡大を目指す戦略が伺える。



市場に客数がいないのであれば、そこに市場を作ればよい、という論理から来るフットオンザドア的な戦略ともいえるのではないだろうか。

低玉貸し営業の戦略は、今後ますます多様化することが予想される。



多くの店舗が取る他店統計は、戦略を練る上で重要な材料となる。



ただ、この貴重なデータを活かしきっていないホールが多く見られるのも現実である。



低玉貸しに多く見受けられるバラエティー配列の島では、既存の4円営業と比較して、競合店の方向性や弱点が浮かびづらいのである。



シェア、客付率、支持率だけでは、競合に対する有効策が見えないまま、差が広がる恐れもある。



バラエティ構成の性格上、機種別に各数値を取ることは時間的な問題や人件費の問題から、人数自体を大雑把に取ることになり、データを活用できないことも一因となる。



上記問題の解決策は、実直に各機種、カテゴリーの人数を集める(複数店舗の定点調査では人数を増やすことや採取時間のズレに応じた係数を用いることでサンプルの精度は高まる)ことがシンプルな答えであるが、現実性に乏しい店舗もあるであろう。



そういったケースを補って余りあるデータがPPMの活用である。



ただし、ホールコンに標準装備されるPPMの機能は、使いづらいものが多く、より活用するために自作することが求められる。



まら、PPM分析の有効性は機械運用について、明確な指針となるだけではなく、他の分析と連動することによって、戦術の引き出しが増えることにつながる。



多くの店舗に見られる1の付く日は、1パチ+全店イベントでは、稼働アップに貢献できる材料に乏しいのではなかろうか。



機械投入と高割数営業は、性質上なかなか取りづらい手法であるため、分析力を高め、活用することは、低玉貸し営業の次のステージにつなげるための、重要な武器となるであろう。



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