取材対象のA子さんは現在39歳、年収250万円。正直な性格ゆえ、マッチングアプリのプロフィールには素直に事実を書いた。年齢、収入、趣味、嗜好、全て真実。だが結果は悲惨だった。反応ゼロ。「39歳、年収250万」であることが、まるで「魔法のフィルター」にかかったかのように、全くマッチしない。
A子さんは、この瞬間、厳しい現実に直面する。年齢が高く、収入が低い女性は、アプリの世界では見向きもされないというのだ。
そこでA子さん、少し考えた。
「情報をちょっと変えてみたらどうなるんだろう?」と年齢を30歳、年収を480万円に書き換えてみたところ、驚くべきことにメッセージが次々と届く。まさに「モテ期」到来だ。データを詐称すれば、こんなにも簡単に引っかかるとは、これぞマッチングアプリの闇としか言いようがない。
しかし、これはまだ序章に過ぎない。多くのケースでは、実際に出会ってから真実を告白する。「えっ、実は年収250万なんです」「うそ、39歳だったの!?」と相手が驚愕しようとも、その時には肉体関係がすでに成立していることも少なくない。現実はシビアだ。
では、男性の場合はどうだろうか?ここでも同じように年収や職業が大きなポイントとなるが、特に問題となる職業が存在する。それが「パチンコ店従業員」だ。取材で出会ったパチンコ業界の店長さんは、年収700万円という立派な収入を誇り、大手ホールの名門で働いている。
しかし、マッチングアプリでその職業を記入すると、相手の女性たちから「パチンコ店か…」と何度も振られてしまうのだ。これこそ、業界特有の職業差別と言えるだろう。
ここで注目したいのが、店長が新規事業として考えたのが「パチンコ業界専用マッチングアプリ」だ。単に業界人同士を結び付けるのではなく、ターゲットを絞り、パチンコやスロットが趣味の女性たちと、業界で働く男性たちをつなぐことを目的としたアプリである。
この発想、意外にも理にかなっている。パチンコ好きの女性なら、業界に対する偏見が少なく、話題も盛り上がることは間違いない。
例えば、スロット好きの女性はパチンコ店で働く男性と共通の話題を持ち、店の裏話や攻略法で会話が弾むだろう。彼女たちは業界をよく理解しているため、「パチンコ従業員」という職業に対する偏見もほとんどない。むしろ、ホールの店長や従業員に対する尊敬の念すら抱く可能性がある。
そんな女性たちとパチンコ業界の男性が、アプリを通じて出会い、恋愛や結婚に発展する場があれば、どれだけの人が救われるだろうか。
さらに、このアプリがヒットすれば、業界のイメージ向上にもつながるかもしれない。「パチンコ店で働いてる?素敵じゃない!」という文化が生まれる可能性すらあるのだ。
まさに、業界を活性化させ、人生を変える一大プロジェクトとなること間違いなしだ。
マッチングアプリの功罪について語りつつ、このような業界専用アプリが世に出れば、どれだけ多くの人々が救われるか。夢物語ではなく、これは現実的な未来の話だ。パチンコ業界に光を当てる日が近づいているのかもしれない。これが次世代の恋愛の形なのか、今後の展開に期待したいところである。

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かといってバリバリ立ち回って勝ってますという女性に魅力を感じる男性も少ないでしょう。
業界を知る男性ならばなおさらパチンコ好きな女性をパートナーには選びたくないのでは・・・。
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マッチングアプリを使用したことが無いので既にあるか分かりませんが、フィルター機能として業種を選択できることが現実的なのではと思いました。
それより、何故パチンコ従業員だと敬遠されるのかを考えるべきではないでしょうか?
偏見以外にも理由が有るような気がします。
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マッチング=出会い系、サブリース=又貸し。
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