パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

好きなことを仕事にするのが楽しい、と寿司屋のM&Aで10店舗に増やしたホールオーナー

そのホールオーナーは、全国の寿司屋を食べ歩くほどの寿司マニアだ。その関係から知り合いの中に飲食関係のコンサルがいた。

時はコロナ禍が始まった2020年、それまでインバウンド需要に支えられてきた寿司屋や日本料理店は、海外との往来が途絶え、売り上げが大きく落ち込み、苦境に立たされる店舗が増えた。

日本フードサービス協会のデータによると、寿司屋の店舗数推移はこんな具合だ。

コロナ禍前の2019年には1万5466店舗あった寿司屋が、2021年には1万2179店舗となり、3000店舗以上が閉店した。

ホールオーナーの知り合いの飲食コンサルの指南で、コロナ禍が始まった年から寿司屋のM&Aをスタートさせた。

北は北海道から東京、名古屋、大阪、沖縄とM&Aを重ね、現在10店舗の寿司屋を経営している。

M&Aは新規出店するよりも低コストで寿司屋を開店できるメリットがある。

新規出店するためには、新しい物件を探して、建物の建築や賃貸物件でも内装工事が必要となる。また、新しく什器や機材も全て買い揃えなければいけない。

店舗を認知してもらい、新しい顧客に来てもらうための宣伝広告にもかなりのコストがかかる。

M&Aで寿司屋を買収すれば、新規開業と比較すると建物や什器のコストを大幅に抑えられる。そのまま営業を続けて常連客がそのまま継続して来てくれれば、宣伝広告費も新規開業と比較すると大幅に抑えることできる。

M&Aには多額の費用がかかるが、ゼロから店舗を用意して新規客を集めるよりも多くの場合が低コストで新しい店舗の営業を開始することができる。

そんなアドバイスをコンサルから受けながら、M&Aを進めた。

M&Aに際して高級店を厳選した。しかもカウンター席のみで、職人の顔が見えることを重視した。

去年5月にコロナ禍が解除され、インバウンドも本格的に再開した。各店舗の9割はインバウンド客で、この1年間で売り上げは3.8倍に急増した。その理由はインバウンド価格に値上げしたから。外国人にとってナンバーワンの日本食は寿司とラーメンが双璧だ。インバウンド価格でも彼らからしたらまだまだ安い。

英語が喋れる日本人従業員も配置している。時給は2500円。

「ホール経営よりも楽しくて仕方ない」とオーナー。コンサルはもっと拡大路線を推すがオーナーは「10店舗で打ち止め」と欲がない。

その理由は、M&Aした店舗視察と大好物の寿司を食べるために、体力的にも10店舗が限界だから。

ま、あまり欲をかかないことが成功の秘訣かも知れない。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
記事一覧

コメント[ コメント記入欄を表示 ]

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA