今から10年ほど前、都内の有名大学卒業。就活で大手ホールをエントリーした。10年前と言えば大手はまだ大量採用をしていた時期で、自身の学歴からしても落ちるはずがないと思っていた。
なぜ、ホール企業を選んだかというと、好きな子がそのホール企業をエントリーしていたから。動機が不純と言えば不純。その辺を見透かされてしまったかどうかは不明だが、志望動機で本当のことを言うとも考えられない。
で、結果は、彼女は採用されたが、男性の方は不採用となった。
不採用通知が来るなどとは1ミリも思っていなかった。ホール企業は楽勝、と高を括っていただけに、ショックは後を引いている。未だに不採用となった理由が思い当たらず、コトあるごとにこの時のことを思い出し、モヤモヤが続いている。
で、現在は社員数100人ほどの会社で頭角を現し、社長賞を受賞するほどのトップレベルの営業力を持っている。将来の役員候補として期待されている若手のホープに成長している。
就職を控えた学生が会社訪問する時は、この男性が先輩社員として、自身の体験談を交えながら、一度や二度の失敗にめげることなく、チャンスは掴める、とアドバイスを送っている。
男性の話を総合するとホール企業へは採用されても行くつもりはなかった、という。この本心を採用担当は見抜いていたのかもしれない。
今回のケースについて中堅ホールの新卒採用担当者に見解を聞いてみた。
「まず、我々の業界では『学校レベル』『学力』をさほど重要視しない企業が多いと思っています。それよりはパチンコ好きなこと、元気いっぱいなことなどの方が重要な気がします。もちろん中には『将来の幹部候補を新卒領域から獲得するんだ』という想いの同業さんもいらっしゃいます。 長くパチンコ業界で新卒採用に関われば関わるほど…、 目の前の学生が優秀であればあるほど… 『どうせ他所に獲られてしまうだろう』『大手からも沢山内定がもらえるだろうし、そっちに行くだろう』『(いいところの大学に通っているということは)きっと親御さんや親族からも反対されるだろう』というように、どんどん相手を『高嶺の花扱い』して見切ってしまうことはあるでしょう。特に『遊技経験がない』『面接時点で業界のことを全く知らない』『面接時点で親御さんにパチンコ業界を受けていることを伝えていない』というような要素が加わると、余計に【なんでウチの会社(ウチの業界)を受けてるの?】という疑念にまでつながるのです」
これが一般的な見解のようだ。
さらに話はつづく。
「後はいかに優秀な学生でも、最初は大抵ホール内をブン回る接客からのスタートです。10年前には当然スマート遊技機はない。各台計数の設置比率も少ない。逆にMAXタイプが猛威を振るっていた時代。ですから、なおのこと体力仕事と腕力仕事がメイン。喜怒哀楽が所狭しと渦巻く理不尽空間で何年かは下積みをしなくてはいけない。水でいったら穏やかな清流ではなく激しい濁流です。学力も学歴もある当該学生さんは選考時既に接客適性はあったのでしょうか? 温室育ちのお坊ちゃまと捉えられてホールに合わないかも、と心配されたのでは? 或いはもっとシンプルに、優秀な学生だからこそ『ウチの評価制度では彼にふさわしいキャリアやポストを用意できない』と思われたかもしれません」と分析する。
ホール企業にはそれぞれ独自の文化や価値観がある。学力が優れていても、その企業文化や価値観に適合しないと判断された場合、不採用になることがある。
さらに、面接や適性検査などで、そのポジションに求められる特定のスキルや能力、性格特性が欠けていると判断された場合も不採用となるようだ。
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