常連客からすると普段見かけない連中が来て、設定6の台をつもって、勝つことだけは絶対に許されるものではない。特定日しか来ない連中に勝ちを持っていかれたのでは、常連客の腹の虫は収まらない。常連客が普段負けている分は、常連客に還元されてしかるべきなのに、トンビに油揚げをさらわれるのと同じことだ。
現場に顔を出さない店長は、事務所でデータとにらめっこするだけなので、差玉が出た結果だけしか分からない。その差玉を誰が出したかが重要である。
このように、ネットでの集客戦略は本来大事にしなければならない常連客を失う原因を作ることにもなる。専業を喜ばせて、専業を固定化・常連化させる狙いがあるわけでもない。
専業とはその日、その日を勝てそうなホールをネットで収集しているだけで、そのホールの接客は店選びの基準にはならない。
そんな連中を相手にしているのが30代の店長たちだ。彼らは業界が右肩上がりの時代を知らない。自身も成功体験がないので自信がない。
一方、やる気もあるし、頭もいい、接客もバリバリやるが、悲しいかな数字を作った成功体験がない――ある店長が取った行動が面白い。
休憩室に店長の来場時間を張り出した。その時間は休憩室に店長が常駐することにした。
パチンコを打っている年配客は、自分の話を聞いてくれる人を求めてホールに足を運んでいる、と考えたからだ。その役割を自分が果たそうと決意した。
「トイレが汚い」と言われたら、その場で改善した。苦情・困りごとがどんどん聞けるようになってきた。そうこうしているうちに、20代のスロッターから「6を入れてよ」ということから会話が始まり、スロッターたちとのコミュニケーションも取れるようになった。話を聞いているうちに、ユーザーも成功体験が少ないことが分かる。成功体験の積み重ねによってファンになっていくものだ。
やる気のある店長はユーザーの声を営業にできるだけ反映させたいが、成功体験がない3代目社長は、情熱もなく、店長のやる気を削ぐばかりだった。
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