「パチンコ業界の就業人口はホールやメーカー、関連業者を含めると40万人はいる。1人が月に2.5人ずつパチンコファンを増やして行く。それを1年続けるだけで遊技人口は1200万人になる」
本当にパチンコが楽しい遊技であれば、誘われた人がさらにその友達を誘って行けば、ねずみ算方式で1年もかからない。
そんな極論とは別に、開発コンセプトは「社員が打ちたくなるパチンコ」だった。これは非常に重要なポイントだ。ホールで言えば、自分が釘調整した台を自分自身が打ちたいと思うか、と自問自答するのと同じことだ。
「メーカーの営業マンが釘を叩いている時は出してなんぼだったが、ホールが叩くようになってからは絞るばかり」とチクリ。
「1人が4万発出すのではなく、4人が1万発を出すことの方が大事。つまり、引き分けを増やすことが遊技人口減に歯止めをかけることができる」との見解を示す。
さらに売り上げを上げる方法は「掛け持ち遊技」を認めること、と単純明快だ。1人が2台を掛け持ちするだけで、1人の玉単価は4円×2台で8円になる。これは法的にNGだが、同伴パチンコなら可能になる。クラブへ同伴出勤する前にパチンコを一緒に打つ。
社長の頭の中は四六時中パチンコのことだけだった。
「ホールにいる時が一番落ち着く」と週5日はパチンコを打っていた。土日は家族サービスのために打つのを我慢した。平日は1日2回がパチンコタイムに充てられた。昼休憩の1時間と退社後の夜7時から閉店までがパチンコタイムだった。
「ボク自身がパチンコ。一生、パチンコを作って、パチンコを打ちたい」という信念があった。開発も見ていた以上、自身がパチンコを打っていないと開発陣とも渡り合えないと思っていたからだ。
「液晶機から一歩引いて、コアなファン向けの機械を作っている時が精神安定剤になる。他メーカーでユーザー評価が低い機械が実は好き。現場主義型で議論しながら機械を作っている時が一番楽しい」とかなりマニアックだ。
こんなユニークな考えを持っているメーカートップが増えれば、業界もいい方向へ変わっていけるのだろう。
志半ばで非業の死を遂げたことが悔やまれる。
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