不安が過度になり、これを何度も何度も繰り返していたらそれは「強迫性障害」ということになる。
意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念や、特定の行為をしないでいられないことを強迫行為という。たとえば、不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどが挙げられる。
自分でもつまらないことだと分かっていても、そのことが頭から離れず、分かっていながら何度も同じ確認などを繰り返していると、日常生活にも支障が出てくる。
とあるホールがアルバイト採用したら、強迫性障害のケースがあった。
店長は男性の履歴書を見た時、職歴欄に収まり切れないほど職歴を書いていたことが引っかかった。しかし、20代前半でまだ若い。見た目も、話し方も普通だったために採用した。
何より人手不足で現場は困っていたので戦力が欲しかった。
初日は遅番からスタートして、翌日は早番からスタートした。この時、店長はアルバイト君の変な行動に気づく。
それは、タイムカードの打刻だった。ちゃんとタイムカードを押しているにも関わらず、ホールを出てもそれが気になって確認に戻ってくるのであった。それが1回や2回ではなかった。出勤の打刻確認が5~6回も続いた。
早番が終わり退勤の打刻を押した後、家に戻りながらそれが心配になって、再び事務所へ確認のために戻ってくるほどだった。
これは事務所内での出来事だったが、ホール現場で大きな問題を起こしてしまった。台のトラブル処理でドアを開け、処理が終わりドアを閉める。この時に何回も何回もドアが完全に締まっているかどうかを確認してしまう。
それだけでは終わらなかった。トラブル処理が終わり、お客さんが遊技を再開しているのに、「確認です」とドアが完全に締まっているかどうかをチェックしてしまうのだった。
腰にぶら下げている台カギが落ちていないか、絶えず触って確認する姿も異様に映った。
これでは業務にも支障をきたすということで4~5日で解雇することになる。
採用した店長はこの一件がトラウマになりアルバイトを採用するのが怖くなった。店長の報告を受けたオーナーは体験入社まで考えたほどだ。
で、強迫性障害には投薬や認知行動療法がある。強迫症の人は、100かゼロか、白か黒かの思考に陥りやすい。100点ではない70点の自分を否定するのではなく、そこから出発することを考え、「これまでよく頑張ってたね」と伝え、肩の力を抜いてもらうことから始めるのが第一歩だ。
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