温故知新。
ホールアドバイザーが稼働を上げていたのは、時代が昭和から平成に変わる時。その時代ならどこも稼働は上がっていたというのは早計。業界に革命を起こしてメーカーの支店長が2時間もクルマを飛ばして教えを乞いにきたほどだ。
ホールアドバイザーが営業部長として手腕を振っていたホールは、石油コンビナート地帯として発展した地方都市にあった。
まだ1回交換時代だった。10時閉店の店で閉店時間までほぼ満台状態で5万稼働以上を誇っていた。その噂を聞きつけたメーカーの支店長が、自社の機械で閉店間際まで稼働があることが不思議でもあった。
当該メーカーの機械は99台導入されていた。
その時、営業部長が取った施策は夜の8時半からのノーパンク営業だった。当時の機械のスペックなら1時間半あれば2回は大当たりするデータに基づき、「これから200回はフィーバーします」とマイクパフォーマンスで煽った。
仕事を終えて一服している時間帯ではあるが、まだワンチャンあると思った客が「200回分の1人になる自分」を求めて閉店1時間半前でも来店するようになった。
部長にわざわざ「今何回大当たりしている?」と聞きに来る客も。
部長はコンピュータのデータを見て「今128回」と答えると、チャンスを求めて玉を買った。
閉店まで稼働が落ちない理由を探りに来たメーカーの支店長は裏基盤を疑っていた。そんな猜疑心を払しょくするように「稼働がいいから大当たりも出る」と明快に答えた。
「パチンコは勝つから楽しい。今は新台で回収するからパチンコの楽しさが伝わらない。当時、楽しさを味わってもらえたのは玉粗7銭で運営していた。だから4~5万稼働になった。10銭取ると稼働が下がった。今は平気で20銭以上も取っている稼働が落ちるのは当たり前。そんなことをずっと続けてきた結果が今の遊技人口。客離れの最大の原因は釘の技術の劣化。釘を指導する学校もなくなったからお客さんは釘にストレスを感じる」(ホールアドバイザー)
アレパチ全盛期。ベースゼロの機械でもスタートはいくらでも回るから客のストレスはなく、おカネを突っ込んだ。今は1個返しで回らないからストレスは溜まる一方。それを解消することもなく、現状維持を続ければ遊技人口は減るのは当たり前。
「風車の上の逆八で玉のスピードを殺して命に上手に玉が絡むように持っていかなければならないのに、その技術がなさすぎる。私が現役時代は1台ずつスタートに入る回数を従業員に打たせてチェックした。スタートが安定するまで1週間ぐらいかかった。そうやってストレスのない台をつくってきた。スタートが安定すると釘のアケシメもしなかった。なぜなら、その方がお客さんは安心して打ってくれるから」
今のホール業界はリハビリ治療が必要なのに、ホールアドバイザーの目には「延命治療をしているだけ」と映る。
店長にいいたいことは自分が調整した台を客の気持ちで打てるかということだ。自分が打てないような台を提供している業界に明日はない。
話しは警察批判に及ぶ。
「業界が衰退したのは警察が営業面に口を出したことだ。一物一価の指導からおかしくなってきた。われわれの業界に価格はない。景品はあるがモノとして販売しているわけではない。だから値段は書いていない。書いているのは玉数。だから“価”はない。再プレイの手数料を取るなということは、結果的には釘を閉めることになる。14割営業を実践するには再プレイを中止しなければ成り立たない」
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