そもそも論だが、スロットのスマート化はコインを投入する手間が省けて、ユーザーもすんなりと受け入れてくれたが、パチンコは各台計数機の普及で玉を触ることもほとんどなかった状況に加え、スペック的にも不満は少なく、「スマート化にする必要があるのか」と疑問視されていた。
スロットは出玉数などを完全デジタル化しても受け入れやすい土壌があったが、パチンコは玉を出してなんぼなので、ユーザー側も次のような戸惑いがある。
「上皿の玉が視覚に入り、玉がなくなってくるのが分かったけど、数字になっていつなくなっているのか分かりづらい。それがストレスになる。上皿にカバーを付けて玉が流れるようにした方が、視覚効果からも安心できる」
「どんなに当たっても玉が出ないからつまらない。ジャラジャラ出て、箱にガラガラ流し入れる楽しみがない」
「玉残数が数字でどんどん減っていくのが見える感じ。凄く嫌」
「数字をガン見してないと玉が払い出されてる気がしなくて、本当に玉もらえてるのか疑心暗鬼になるのが嫌だ」
「1000円スタートの見える化で一瞬で客飛んだよな」
「各台計数のホールで打ってると、そもそもそんなに玉に触ることもないし、箱積まないのにも慣れてるし、スマパチである必要性を感じない。スマパチだからって特別面白いわけじゃないし」
スマパチはホール側の評判も芳しくない。
「出るときは出るけど、抜けるだけ、抜けるというのがスマパチの印象。1/349でヘソ1ですから玉単も上がります。お客さんにとっては地獄のスペックです。30万円出ることもありますが、やり過ぎ。ここまで射幸性を上げる必要性はない。ホールとしてもスマパチは扱いづらい。だから、お客さんはスマパチからエヴァへ逆戻りしていて、こっちの方が稼働が倍以上いい。海の甘デジでも2~3万発でますから。それに比べても今のスマパチはダメ」(ホール店長)
こうした意見をパチンコメーカー側も真摯に受け止めているのか、年末の版権物の販売に向けて、eからPに戻すべきか判断を迫られる時期に差し掛かっている。保通協へ申請するタイムリミットが近づきつつあるのが現状だ。
「スマート遊技機は業界の救世主とも言われていたのに、リリースしないと分からないというのは宝くじと一緒で運次第。そんなことも読めないような遊技機の作り方をしていることの方に驚く」(シンクタンク関係者)とあきれ顔だ。
何事も第一弾は手探りの中で、商品を販売していく。改良点をブラッシュアップして商品の完成度を高めていくのが一般的だ。従って第一弾ですべての評価を下すのは早いかもしれないが、何のためのスマパチだったのかを市場から問われている。
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