2020年8月31日に(株)パイオニアが自社HPに掲載したプレスリリースから50年後ではなく直近の業界を考えてみました。
このプレスリリースの要旨は、以下の①②
①
(株)パイオニアは、第三者によるパチスロ及びぱちんこ遊技機に関する「ハイビスカス商標」の使用について「形状等が近似するものを含めて」類似する商標の使用を禁止することができることとなります。
②
第三者によるいわゆる「ハイビスカスモチーフの遊技機」の「今後のリリース」に対しては(株)パイオニアの商標等、(株)パイオニアのブランドを尊重していただくように要請する準備があります。
プレスリリースの内容を要約すると
(株)パイオニアは、パチスロだけでなく、ぱちんこ遊技機に対しても「ハイビスカスをモチーフ」にする独占権(商標権)を獲得しました。
そのため、他社が仮に「「ハイビスカスをモチーフにした遊技機」を販売する場合は、この独占権に基づいて権利行使(販売差止など)を行う用意があります、というものです。
ここで、歴史的事実は、以下となっています。
1992年に盤面全体に複数のハイビスカスが描かれた「ブルーハワイ(三洋)」というぱちんこ遊技機が販売される。
なお、図柄にもハイビスカスが存在している。
1994年に盤面の液晶上部右にハイビスカスが描かれた「Fワールド(三共)」というぱちんこ遊技機が販売される。
1995年に風車にハイビスカスが描かれた「Fビーチ(三共)」というぱちんこ遊技機が販売される。
1997年に「ハイビスカスをモチーフにしたパチスロ」が(株)パイオニアから販売される。
2006年に「ハイビスカスをモチーフにしたJACKPOTトロピカルVerというパチスロ」が岡崎産業(株)から販売される。
そして、
2020年に本プレスリリースが公表される。
個人見解
パチスロに対してのみ「権利行使」を宣言することは、妥当だと思うけど・・・
パチスロだけでなく、ぱちんこ遊技機に対しても「権利行使」を宣言した(株)パイオニアは、やりすぎ!!
ただ、ハナハナのロゴに非常によく似たロゴを使用しているぱちんこ遊技機が市場にリリースされているため、(株)パイオニアの怒りは非常によくわかる!!
しかし、それ以外のぱちんこ遊技機メーカーをも脅すようなこのプレスリリースの内容は、やっぱりやりすぎ!!
個人見解へ至った理由
歴史的事実から「ハイビスカスというモチーフ」をぱちんこ業界に持ち込んだのは、(株)パイオニアではない可能性が高い。
それなのに(株)パイオニアは、
『「ハイビスカスをモチーフにしたぱちんこ遊技機」を販売する場合、この独占権に基づいて権利行使を行う用意がある』
と全ぱちんこ遊技機メーカーに対して宣言するのは、さすがにやりすぎだと思うんですよ。
さらに、前述の歴史的事実から、人によっては、
『ぱちんこ遊技機で採用されていた「ハイビスカスというモチーフ」を1997年に(株)パイオニアがパチスロでパクっただけ』という陰口をたたかれるてもおかしくない状況となっています。
さてさて(株)パイオニアのプレスリリースに起因して、今後どのような展開に発展するか非常に楽しみです。
(株)パイオニアが、全ぱちんこ遊技機メーカーを相手に一歩も引かない姿勢をとるのか?
それとも、「●ナカ●」というぱちんこ遊技機だけをターゲットにしているのか?
久々にこの業界で、泥沼訴訟が起こる未来を予測しています。
ちなみに、前述した(株)パイオニアの独占権(商標権)は、「無効審判」という手続きを経て取り消される可能性がありますが、この無効審判を請求できる期限は、2022年1月までとなっています。あとわずかな期間しかありません。パチスロ及びぱちんこ遊技機メーカーの知的財産部員の方は、すでにご存じかと思いますが、開発関係者が知財関係者に依頼しないと、知財部員は動きませんよ。
また、仮に、1997年以前に発売したぱちんこ遊技機のモチーフをパクったのが事実であれば、(株)パイオニアが権利行使を主張しても「それは権利の濫用」であるという理由で権利行使ができない可能性もあります。
長文失礼いたしました。

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ピンバック: ヤマモリ
ピンバック: 愛あればこそ
ユニバーサルエンターテイメントはどうなんだ?
ハナハナやシオサイといったパイオニア製の商品名(型式名)なら商標権等をアピールするのは分かるが、ハイビスカスなんて熱帯や亜熱帯地域に咲く花のことでしょ。
その自然界に咲く花を遊技機に使ったらパイオニアの権利をなんで侵害するんだ?
自然界に咲く花までパイオニアにお伺い立てなきゃいけないんだ。
まさか、そんな権利を日本国特許庁が与えたの?
じぁ桜やひまわり、チューリップも誰かから差止めされるということか。
あと、バナナ、ブドウ、チェリー、プラム、ベル、スイカはどうなんだ?
パチンコの海シリーズも告知ランプにハイビスカス使った台が結構あったけど、これも差止めか?
パイオニアってどんな会社なんだよ。
ピンバック: ヤング
ピンバック: 133.203.210.0
ピンバック: 133.203.210.0
そしてホール内を全てハイビスカスに変えるのだ。
ピンバック: ビッキー
ま、欧米にならい権利主張することも大事だが。
あの美しいハイビスカスがその企業の専有だったとはね。
花や果物などの自然界にある動植物などを私企業の権利とするのも如何なものか?
ピンバック: 商標権とは
ピンバック: 脂オヤジ
パチンコ屋の客なんて昆虫と同レベル(笑)
ピンバック: 善哉
パイオニアがパクッたとしても、その時は商標権無かったという事を盾に取られているのかな。
ヤングさんも言われている様に、これを認めると他の絵柄についても整合性が問題にならないですかね。
ピンバック: カニミソ
ここまで追い詰められているのか。
どこまで行ってもゲスだな。
それを認めると言うならセグメントを申請したメーカーが同じ事をすれば今のパチンコはほぼ全滅だろうに。
なぜかって?
液晶はあくまでおまけ、すべての結果はセグで表示する、ってルールだったよな?
ホント、何も考えてないな。このメーカー。
さあ。セグメントを無くしたらどうやって大当たりを判別させるのかな? 楽しみだよ。
昇格演出とか全て使えねぇぞ?
途中で抽選結果を変えてはならない、ってルールがあるからな
当たった途中で光らせる、という演出まで出来なくなるが。
どこぞのメーカーが怒って大当たり判別用セグを権利主張で塞いだら。
こんな三下メーカーは潰れるしか無いが?
演出もただでさえ糞だ、ハズレ予告機だとか言われているのに
さらにハズレ確定機とまで言われるようになるんだが。
どうよ?
ピンバック: 日本人違うだろ。コイツら。
ピンバック: 通りすがり
正村ゲージの正村竹一さんやインスタント麺の安藤百福さんの爪の垢でも煎じて飲ませてあげたい。
そもそも大当りを告知する告知ランプそのものがパイオニアでないしパクリだろ!
聖徳太子曰く「和をもって尊し」
ピンバック: ザン
パイオニアが主張しているのは
ハイビスカスモチーフの遊技機を苦労して育て、ブランディングに成功させたのは自社であるという自負です。
自社製品と誤認混同を生じさせるおそれのあるハイビスカスモチーフの他社製品があれば権利を施行すると宣言しています。
別に何もおかしくありません。
それに、他の遊技機メーカーだって、ハイビスカスモチーフにすれば売れるとは思ってませんよ。
ホール様だってハイビスカスモチーフだったら高稼働するなんて思ってませんよね。
ピンバック: メイン基板