パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

パチンコ復活は玉積みか?

今から5年ほど前の話。埼玉のホールがパチンコ未経験者25名を集めて関東圏のホール6店舗をバスツアーで体験視察した。25名は男女半々で年代もバラバラだった。1日で回ることはできなかったので、1泊2日となった。夜は温泉旅館に宿泊し、宴会で1日の英気を養った。

ツアーの目的は初心者がどんなホールなら興味を持ってパチンコを打ってもらえるか、ということを調査することだった。1店舗当たり5000円の予算でパチンコを打ってもらった。

ピックアップされた6店舗は、いずれも地元では繁盛店だった。各店とも活気にあふれていた。その中でパチンコの初心者たちが一番驚かされた店舗は、客数の多さではなく、積み上げられた玉箱の数だった。各台計数機導入で玉積みしているホールが少なくなっている中、その店舗だけが玉積みを続けていたからだ。

玉積みされた圧巻の光景は、玉を出していることがパチンコ初心者でも一目で分かった。業界人にすればこれこそがザ・パチンコだった。初心者でも「自分も勝てるのではないか」と思った人が少なくなかった。今回の視察で、この反応が一番の収穫だった。

効率化と省力化を求めてホールは、低貸しコーナーから各台計数機の導入を進め、それがやがては4円コーナーへと浸透して行った。等価交換で出玉を競うことができなくなったホールにすれば、出していないことがバレないので好都合だった。

従業員にしても重たい玉箱の上げ下げの重労働からも解放され、労働環境は大幅に改善された。しかし、玉積みしなくなったことはホール側の都合で、ユーザーが求めたものではなかった。

出玉を競っていた時代は、等価が浸透すると1回の出玉も少なくなり、かつての3000個箱から上げ底で胡麻化した1000個箱になったが、それでも玉箱の数を見せることに拘った。40玉交換時代、箱の大きさを競い、やがては一番大きい箱は衣装ケースのような巨大な箱になった。人力では持ち上がらないので、専用のリフトを付けて玉箱を販売していた時代が懐かしく思える。

40玉時代に店長を経験した元業界人は「お客さんに玉箱を積んでもらうことが楽しみだった。等価になって1000個箱になってホールの質も落ちてきた。玉箱を積ませるということは等価ではできない。せめて30玉交換ぐらいで、玉積みを復活してもらえば、パチンコが見直される」と話す。

そのためには1個返しのスペックは廃止することだ。メーカーはホールが1個返しを望むから作るわけだが、それは本当のユーザーの声を無視している。ホールはどうしても儲かるスペックを選択して1個返しになる。ホールにとって儲けられる機種を選択し続けた結果が、業界衰退につながっていることを自覚しなければならない。

等価脱却と玉積み復活がパチンコ再生のカギとなる?


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


閉店に伴うリストラで困り果てた時に頼るところ

現在営業している5店舗のうち、1店舗を年内までに閉店することになったホールの本部長は困った事態に陥っている。

閉店した店舗の人員を他店に振り分けられるほどの余力もなく、どうしても8人をリストラしなければならなくなった。このホール企業は、かつて人員をリストラした経験もないので、総責任者である本部長はどうしたらいいものかと困り果てている。

一般的にリストラする場合、退職金に上乗せするのだが、このホール企業は、業界のご多分に漏れず退職金制度がないので、上乗せしようにも退職金そのものがない。

後は、再就職支援もよくやる手だが、初めてのリストラでその辺のルートもない。閉店まで半年を切ろうとしているので、本部長は焦るばかりだ。

パチンコ業界にも人材紹介・転職支援サイトはあるが、リストラを代行してくれる会社はない。一般的には社労士の守備範囲になるようだ。

ネットで探すとM&Nコンサルティングのホームページでリストラ勧奨について次のように紹介されている。

一般的なリストラ策の大まかな進め方

• リストラ策実行に際して、最初に行うことは、役員の削減、役員報酬の削減、経費の削減、遊休資産の売却などです。社員の人件費に手をつけるのはこれらの方法を行った後にすべきです。

• 会社にとって働きぶりと給与額が見合っていないローパフォーマー社員への退職勧奨(いわゆる肩たたき)をすることから始めます。これを最初に実施しないと、残った有益な社員に対しての人件費削減策に納得が得られず強い反発が起こります。

• ローパフォーマー社員を整理すると同時に、会社の苦しい状況に見合った労働条件を変更する必要があります。具体的には、賞与の減額、給与、退職金の引き下げ、降格人事などの方法によって労働条件を変更していきます。ここでは労働者の同意が必要なものもありますが、会社の人事権の範疇で、会社の一存で決定できるものもあります。そして変更した内容は、就業規則や労働契約に盛り込んでいきます。

• 次に早期退職制度等を導入して希望退職者を募集していきます。希望退職者の募集する一方で、有能な社員を引き止めることも考えておかないと、経営に大きな支障が出るケースがあります。ここで希望退職者が必要な定員を満たした時点で、リストラ策は完了したことになります。

• 先般の某電機メーカーのように、希望退職制度を実施しても定員に達しなかった場合には、ターゲットを決めて本格的な退職勧告を実施します。その後は指名解雇を行います。

• これでも目標に達しないときは、いよいよ整理解雇を行うことになりますが、整理解雇が認められるには判例で示された4つの要件全てを満たす必要があります。

以上

参考になっただろうか?


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

遊技機事業を見切る動き

西陣が廃業を選択したことに対して「10年前だったら売れていた」と話すのは遊技機メーカー関係者。将来の道を模索する中で、判断が遅れたことが廃業という最悪の結末に至ったようだ。

話しをつづけてこう示唆する。

「パチンコ1社、スロット1社が廃業ではないが見切りを付けようとしています。いずれも下位メーカーではないので売却も考えているかも知れません」

スロットメーカーの方はスロット業界では一定の地位を築き上げてきた。それも昔で、現在はヒット機種には恵まれていない。ヒット機種が出ない要因としては、人材不足を挙げる。メーカーは開発力が命なので優秀な技術者がいなければ、どうしようもない。

協力会社からの企画も他メーカーで採用されなかったような、“カス”しか回って来ない、という。この構図はアナウンサー試験と似ている。

アナウンサー試験は東京キー局~関西準キー局~地方局と順番に行われるのが通例だ。つまり、東京キー局の試験に脱落した者が準キー局~地方局へと流れていく。地方局が不人気になるのは自主製作番組が少なく、アナウンサーの出番も限られて来るからだ。

当該スロットメーカーは優秀な人材を確保するために、拠点を移すような動きもなく、このままヒット機が出なければ、じり貧になっていくだけだ。遊技機分以外の柱が絶好調なので身が入らないのかも知れない。

一方のパチンコメーカーは、業績は落ち込んではいるものの、まだ危険水域というところには達していない。むしろ、20~30年先のことを考えると、「売れる時に売る」判断になっているようだ。

ホールのM&Aが活発化しているが、メーカーの立場から売り時を逃したホール企業を数多く見てきている。ホール企業と同じ轍を踏まず、且、西陣の二の舞にならないことを考えれば、「売れる時に売る」という結論に達する。

1億総貧困社会とも言われる日本。パチンコは低所得者層に支えられている中で、低貸し専門店が苦境に立たされることになる。安い中古機が手当てできなくなれば、低貸し専門店はいずれ消えていく運命を辿ることになる。

今でも新台の販売台数も落ち込んでいるが、販売台数減をカバーするために新台の値上げもこれ以上できない時代に差し掛かっている。いずれは機械代の値下げが始まる。そんな将来予測をすれば、今が売り時、ということになる。

ゼンショーグループがロッテリアを買収したのは、売り時と買い時。まさに両社の思惑が一致したから他ならない。

それほどタイミングは重要なもので、将来のことを考えると遊技機事業を売却する話は大いにあり得ることでもある。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

深夜帰宅の職質対策で社員にウエラブルカメラを支給したホール

安倍元首相の銃撃事件に引き続き、岸田首相への爆弾テロが起こったことで、最近、警察が強化しているのが職質だと言われている。目的はテロの芽を摘む。少しでも挙動が怪しい者を見かけた時は、積極的に声を掛け、銃刀法違反になるものを所持していないか、調べ上げる。

関東のホールに勤務するAさんが遅番を終えて、帰宅の途に就いたのは日付も変った深夜12時半のことだった。ホールから自宅までは自転車で通勤していた。その時だった警察から声を掛けられた。職質だった。時刻は1時を回っていた。こんな時間は自転車に乗っているだけで怪しいと思われるようだ。

職質が始まった時、Aさんはとっさにスマホを取り出して、その模様を動画で撮影しようとした。すると警察官は肖像権とかを振りかざし、撮影を拒み、スマホを振り払った。スマホは地面に叩きつけられた。Aさんは肖像権よりも証拠保全が優先されると思っていた。

と同時に警察は応援を呼んだ。

なんか、大ごとになりそうな予感だけはした。勤務先を聞かれたが、ホールに迷惑がかかると思い、それを拒んだ。何度かの押し問答の末、結局、身分証明書として免許証を提示。勤務先も話して、夜中の1時に自転車に乗っていることを説明して解放された。

素直に話していればこんなことになることもなかったに、と思える事案だ。

元刑事のエキスパートからするとAさんの場合は、やってはいけないことをやっている。スマホで職質されている動画を上げるのが流行っているが、まず、心証が悪い。すぐに身分を明かさなかったこともまずい。職質には抵抗しないことが無難。食ってかかったり、所持品検査に応じなかったりすると逆に『怪しい』と思われる。何もやましいことがなければ、言われるがまま素直に応じたほうが結果として早く解放される。

翌日、所轄からホールに連絡が入った。「お宅の社員は反抗的だった」というようなお小言だった。

オーナーはAさん本人に「怪しい行動でもしていたのか?」と確認した。怪しい行動は一切していないが、深夜に自転車で帰宅していることが、怪しく思われた。ホールの勤務体系上、深夜の帰宅はどうしようもない不可抗力である。

そこで、オーナーが取った行動は、警察が行き過ぎた職質をしていないかを録画しておくために、社員用に15台のウエラブルカメラを買い与えた。帰宅する時はスイッチオンの録画モードだ。これなら、スマホの様に払いのけられることもない。職質の時の証拠をしっかり残しておく目的だ。

まさに転ばぬ先の杖。ドライブレコーダー同様、どちらが悪いか一目瞭然となる。ドライブレコーダーは瞬く間に広まったが、次はウエラブルカメラも必須の時代が来るかもしれない。

さらに、社員の持ち物にはドライバーやナイフなどの警察が食いついてくるようなものを所持しないことも併せて注意した。

素直に応じるのが一番の防衛策だが。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


インバウンド客の開拓には定額パチンコが最適

全遊振セミナーより

ひげ紳士には一つの夢がある。定額制パチンコを浅草に出店してインバウンド客に日本のパチンコ文化に触れてもらい、パチンコ・スロットの素晴らしさを認めてもらうことだ。実際、物件交渉に入ったが、あまりにも浅草は家賃が高いので断念。2号店となる東京・神田の「ゲームセンター神田センター」は3年間の期間限定ながら格安で出店できた、という経緯があった。

ひげ紳士が経営する東京・福生の定額制パチンコ「タンポポ」がNHKのドキュメント72時間が取り上げられたのは、昨年11月4日のことだった。これについては、日報でも取り上げているので、詳細はそちらに譲る。

ひげ紳士のことを語るには「チャレンジャー幸手」から始めなければならないが、それも過去記事に譲る。

2020年7月にオープンした「タンポポ」は、「チャレンジャー幸手」から撤去されたみなし機のファンをつなぎとめるためでもあった。古いレア台を4号営業では使えないので、5号営業のゲーセンで、しかも定額制で始めた業態が「タンポポ」であった。

「タンポポ」のコンセプトは80年代のパチンコ店の再現だった。従って、ゲーセンを運営しているのではなく、パチンコホールを運営している感覚に拘っている。それが、打ち止め制であり、スタート札であり、昭和の音楽が流れるBGMであり、大当たり放送に、マイクパフォーマンスであり、事務服の様な女性スタッフの制服だったりする。

ただ単にレトロ台を揃えるのではなく、80年代のホールの空間再現を徹底した。NHKのドキュメント72時間がスポットを当てたのは、そこに集う人間模様だった。レトロ台を打っていた頃の自分に戻れる場所でもあった。当時の記憶が走馬灯のように蘇る空間でもある。中には、死んだ母親の初七日に、母親が大好きだったスーパーコンビを泣きながら打っているお客さんの姿もあった。

テレビ放映の反響は大きかった。放送後は一度もパチンコを打ったことがない人も来たが、大半は20~30年も休眠していたユーザーだった。一度パチンコを止めると二度と戻る人は少ないが、定額制のゲーセンだから戻ることができた。タンポポをきっかけに「チャレンジャー幸手」に来てくれているお客さんもいるようだ。

定額制パチンコのターゲットは、レトロ台を懐かしむ層だけではない。コロナで外出が制限された時、中古のスロット台を買って自宅で打つ「家スロ」が増えたが、そういう本来の遊技性を楽しむユーザーでもある。

定額制パチンコには、勝ち負けが存在しない本当の遊びだ。ちなみにタンポポの平日の平均客数は70人で、客単価は2500円。日売り17万5000円。景品交換がなくとも採算ベースには乗っている。

定額制パチンコは、5号営業用に遊技機を改造する必要がある。4号営業と5号営業の明確な差が必要なためでもある。80~90年代の遊技機は蒐集マニアがいるので、意外と存在している。ひげ紳士の倉庫には約5000台のレトロ台が保管されているほか、仲間内では2万台を確保している。レトロ台を運用するには当然メンテナンス力は必須となるが、昔の台はアナログな部分が多いのでそんなに難しいことではないようだ。

定額制パチンコで重要なことはドル箱。5号営業用のパチンコ台は外に玉が出ないように改造されているが、それが出るのが定額制パチンコだ。

「出玉で見せないと純粋にパチンコを楽しめない。ゲーセンの玉が出ないパチンコ台ではパチンコの楽しさが伝わらない」というのがひげ紳士の持論だ。

80年代をコンセプトにした定額制パチンコは、レトロ台は確保されているようなので、主要都市に1カ所ぐらいは欲しいところだ。次は是非、大阪に出店してもらいたい。休眠ユーザーが戻り、さらにはインバウンド客のファーストパチンコの理解にもつながる。

定額制パチンコはすっかり死語となった大衆娯楽を取り戻すこともできる。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。