パチンコ日報

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遊技機事業を見切る動き

西陣が廃業を選択したことに対して「10年前だったら売れていた」と話すのは遊技機メーカー関係者。将来の道を模索する中で、判断が遅れたことが廃業という最悪の結末に至ったようだ。

話しをつづけてこう示唆する。

「パチンコ1社、スロット1社が廃業ではないが見切りを付けようとしています。いずれも下位メーカーではないので売却も考えているかも知れません」

スロットメーカーの方はスロット業界では一定の地位を築き上げてきた。それも昔で、現在はヒット機種には恵まれていない。ヒット機種が出ない要因としては、人材不足を挙げる。メーカーは開発力が命なので優秀な技術者がいなければ、どうしようもない。

協力会社からの企画も他メーカーで採用されなかったような、“カス”しか回って来ない、という。この構図はアナウンサー試験と似ている。

アナウンサー試験は東京キー局~関西準キー局~地方局と順番に行われるのが通例だ。つまり、東京キー局の試験に脱落した者が準キー局~地方局へと流れていく。地方局が不人気になるのは自主製作番組が少なく、アナウンサーの出番も限られて来るからだ。

当該スロットメーカーは優秀な人材を確保するために、拠点を移すような動きもなく、このままヒット機が出なければ、じり貧になっていくだけだ。遊技機分以外の柱が絶好調なので身が入らないのかも知れない。

一方のパチンコメーカーは、業績は落ち込んではいるものの、まだ危険水域というところには達していない。むしろ、20~30年先のことを考えると、「売れる時に売る」判断になっているようだ。

ホールのM&Aが活発化しているが、メーカーの立場から売り時を逃したホール企業を数多く見てきている。ホール企業と同じ轍を踏まず、且、西陣の二の舞にならないことを考えれば、「売れる時に売る」という結論に達する。

1億総貧困社会とも言われる日本。パチンコは低所得者層に支えられている中で、低貸し専門店が苦境に立たされることになる。安い中古機が手当てできなくなれば、低貸し専門店はいずれ消えていく運命を辿ることになる。

今でも新台の販売台数も落ち込んでいるが、販売台数減をカバーするために新台の値上げもこれ以上できない時代に差し掛かっている。いずれは機械代の値下げが始まる。そんな将来予測をすれば、今が売り時、ということになる。

ゼンショーグループがロッテリアを買収したのは、売り時と買い時。まさに両社の思惑が一致したから他ならない。

それほどタイミングは重要なもので、将来のことを考えると遊技機事業を売却する話は大いにあり得ることでもある。



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