この制度によって、収入のない専業主婦は気軽に借金ができなくなり、夫の同意がなければ資金調達が不可能になった。それまでホールの主力顧客であった主婦層は一気に離脱し、女性比率は目に見えて下がっていった。
しかし業界の衰退は、この規制だけが引き金ではない。2007年の4号機撤去は、業界にとって“ダブルパンチ”となった。
4号機は、裏モノすら必要としないほどの強力な連チャン性能を持つ合法的ギャンブル機だった。100万円クラスの勝ちが現実に起こり得たため、主婦もサラリーマンもサラ金で借金してまで追いかけた。
ところが、その4号機が一気に市場から消え、追い討ちのように総量規制が始まったのである。
主婦層を失ったホールは売り上げと粗利を補う必要に迫られ、「薄利多売」から「粗利重視」へと方向転換した。
その象徴が等価交換だ。利益は簡単に積み上がるが、客の負担は重くなる。当然、ライトユーザーは寄り付かなくなり、代わりにプロや軍団がホールを席巻した。イベントや特定日が彼らを組織化し、一般客はますます離れていく。
そもそものボタンの掛け違いは、遊技機メーカーを東証に上場させたことにある。
上場企業となれば、視線はホール顧客より株主へ向く。株価維持のためには販売台数を落とすわけにはいかず、抱き合わせ販売・機歴販売といった強引な営業手法が横行した。ホールは必要のない機械まで買わされ、体力を奪われていった。
弱小ホールが不当販売に声を上げても、大手ホールは「差別化できる」という理由でその条件でも買い続けた。メーカーが販売方法を改めるわけがない。
ホールもメーカーも「自分さえ良ければいい」。
業界全体を見渡す真のリーダーが不在であるため、市場は徐々に歪み、衰弱していった。
本来、ホール組合の自主規制こそが、業界を「共存共栄」へ導く道だった。ところが警察の「自由競争」路線に乗せられ、業界は自ら弱肉強食の世界へ踏み込んだ。
警察の狙いは明確だった。自由競争にすれば中小・弱小店は自然淘汰され、市場規模は勝手に縮小していく。結果として、業界はその術中に見事にハマった。
総量規制、4号機撤去、等価交換、メーカーの上場と暴走、ホールの自業自得――。これらが連鎖し、パチンコ業界は15年かけて緩やかに、自らの首を絞めていったのである。
パチンコ業界が現状を改めるには、まず「粗利至上主義」をやめ、遊技の敷居を下げてライト層を戻すことが最優先だ。
等価交換から段階的に脱却し、低投資・長時間遊べる環境を整えれば、主婦層や若年層の再流入が期待できるかもしれない。また、メーカー任せの機械調達から脱却し、ホール側が共同仕入れや数量抑制を行うことで、市場全体の機械代高騰に歯止めをかけるべきだ。
さらに、ホール団体が自主規制を復活させ、過度な競争を避ける仕組みを構築する必要がある。今のように各店が勝手に動く構造では、最終的にユーザーの負担が増すだけだ。
業界全体で、共存共栄の体制に回帰することこそ、再生の唯一の道である。
でも、それができないのが今の業界だ。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
自店ならすぐに実行可能で、他店を出し抜けます!
ピンバック: トクメイ
今思えばパチンコ30兆円産業といわれた時期が業界の財産でしたね。その当時は組合の自主規制が自分たちを守るためであるということをよく理解できていなかったのかもしれません。私にもよく理解できていなかったので。
来年は、メーカーのセット販売も難しいみたいです。大手ホールの多めに買って半分を中古で売るというのも難しいみたいです。
リーダー不足は深刻な問題ですよ。本来トップ企業がその役割を果たさなければならないのですから。
乱獲は自分の首を絞めるということに気付いてほしいです。絶滅することのないよう願っています。
ピンバック: crazydoctor
最低の業界ですね。
借金なんてのは住宅ローンやクルマの購入など基本的に高額対象の場合にするもの。
ピンバック: 通りすがりの風来坊
・高レート4円より低貸し1円以下のほうが多い
・確率が低いLT機やMAXミドルよりも1/100以下のほうが稼働が高い
というデータがあります
にもかかわらずメーカーとホールは真逆の戦略をとっています
・低貸しよりも高レート優先
・甘デジよりもミドル確率以下のスペック優先
色々な事情は加味したとしても流石にニーズにあって無さすぎでは?
パチンコは高齢者に支えられてるのにそこを蔑ろにする知性0経営
高レートと低確率スペックのほうが儲けがガッポリでウハウハだからでしょうけど、そもそもそれらを嗜好するユーザーがいないと意味ありませんよね
そういう層以外ですらどんどんと減っているのに…
実態の客は人口の多数を占める庶民層ばかりなのに、メーカーとホールは極少数の金持ちを相手に商売しているような感じです
来店する大半が庶民層の店なのに、なぜか経営者は富裕層向けの商品を用意して待っているわけです
来るはずのない客層を夢見て店を開けて待っているんです
そう考えると超勘違い野郎ですよ
そりゃあ、当然の如く廃れますよね
実際に来るのは庶民層なんだからそういう商品に無理して金を使っても長く続くわけがないですから
二兎追う者は一兎をも得ず~じゃないですが、低貸しを蔑ろにしてたらさらに痛い目を見る気がしますけどね
自分の店に来る客層くらい、どんな無能な店長でも把握できると思いますが…、今一度自分の店に来る客層を考えてみてはどうですか?
ピンバック: 心機一転
結果、経済的に一番厚い層であるサラリーマン層が離れてしまった状況が今。「ス○○チ」あたりが低貸コーナーで土日祝含んだ日に「演者実践イベ」でも大々的に行ってそれが広まればサラリーマン層も少しは戻るかも?そして多額を稼げないとなれば専業も減るか壊滅するしかないわけで…。さらには離れてしまった一般客も「遊べるし、少額だが小遣いの足しになれば」ということで戻ってくるかも?
ピンバック: 通りすがりの風来坊
大当りすれば出玉2000個で、一度当たれば遊べたので、
パチンコが、仕事帰りや休日の気軽な運試しになり得た。
しかし現在は、ヘソ賞球1個の高速吸込機ばかりで、マッタリ遊技を拒否。
こんな状況で、残っている客の財布がいつまで持つかw
ピンバック: トクメイ
にもかかわらず、貧乏企業の経営状況的に獲得が必須というジレンマ。
庶民寄りな経営をしないと潰れる、という答えはむかしからとっくに出ている。
店は金持ち向け仕様なのに、来る客の大半は日本国民の大部分を占める低所得者庶民。
これで上手くいくほうがおかしいレベル。
低所得者しかいない離島で超高級車専用カーショップを営業してるような?
一万円を大金だと思わない富裕層さんらは、仮にギャンブルをするとなると違うギャンブルを選択するはず。
パチンコのような時間消費型のチマチマしたギャンブルなんて好まないから。
time is moneyという言葉もある。
パチンコスロットって国で超法規的措置かのように特別に許されてるその形態でわかるように、金持ちを相手にするギャンブルじゃないわけ。
なのにそういう富裕層客にじゃぶじゃぶ金を落としてもらわないと明日が見えないようなバカげた経営状況を作り上げてきた。
答えはとっくに出てるのだが、多くのホール企業は考えることをやめてしまい惰性で脳死営業を続け座して死を待つ状況。
名称だってパチンコは遊技なはずなのに、どういうわけかメーカーもその範疇を明らかに越えたスペックの開発をシコシコやってる。
その先は間違いなく規制の嵐になる可能性大。
だからこういう議論は外野がやっても無意味なんですよ。
切羽詰まっても何もやれない連中に何か言ったところで届きませんから。
ピンバック: その先は地獄だぞ