テレビは不要不急の外出を控えるように呼び掛けた他、万一外出する場合、クルマのタイヤは冬用に履き替えるように注意を促した。
多摩地区にあるホールでは午後3時ごろから本格的に雪が降り始めた。テレビで不要不急の外出を控えるように呼び掛けたこともあって、この日のホールはかなりガラ~ンとした状態だった。普段なら夜6時以降もお客さんは来るが、さすがにこの日はゼロ。
そんな悪天候だったにもかかわらず来店してくれたのは、ほぼ全員が常連客だった。家にいてもすることもない。それなら温かいホールで1パチを打って時間を潰す方を選択した方々だった。
軽トラに乗ってやってきたおじいちゃんが、帰宅しようとしたところ、駐車場だけでも10センチ以上の積雪に。ノーマルタイヤでは滑って駐車場からも出られない状態になった。
自宅までクルマでも20~30分かかる距離におじいちゃんは困り果てた。ホールへ取って返し「どうやって帰っていいか」と店長に助けを求めた。
店長の出した答えは「じゃ、送りましょうか?」
お客さんを自宅まで送ることはもちろん初めてのこと。
無事送り届けるとおじいちゃんの自宅は立派な日本家屋だった。
「お茶でも飲んでいけ」ということで家に上がらせてもらった。
おじいちゃんは「タクシー代だ」と現金を渡そうとしたがそれは丁重に辞退した。
ホールに帰ると閉店後の駐車場には6台のクルマが停めたままになっていた。おじいちゃん同様に困っていたお客さんは他にもいたことが分かる。
今回の積雪で店長はアイデアが浮かんできた。多摩地区は、年1回ぐらいは大雪警報が出る環境の中で、送迎サービスを思いついた。
郊外にある超大型店ともなると最寄りの駅から送迎バスを走らせているケースがある。広告宣伝を兼ねて走らせているが、これは毎日のことなので、経費はバカ高いので論外。
年1回あるかないかのイレギュラーな問題なので、ワンボックスカーのチャーターということになる。
その他、スタッドレスタイヤの貸出とか思い浮かんだ。でも、タイヤサイズは車種によって全部違うのであまり現実的ではない。タイヤ交換する整備士だって必要になる。それならホールの駐車場に整備工場を誘致する…。
ま、都会はいかに雪に弱いかが分かる話でもあった。
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