ただ、昨年1年間を総括すると見込んでいた広告出稿量のわずか20%に止まった。広告代理店もテレビ局も大いに期待外れの結果となった。
「パチンコ機のCMはテレビには不向きな時代になってきた。ホールの売り上げに直結するような効果的な番組もない」(広告代理店関係者)と敗戦の弁を述べる。
メーカーもメーカーでテレビCMの効果がないことは、一番よく分かっている。無駄打ちする余裕もないのが現状でもあろう。
そもそもテレビ広告とネット広告の出稿量が逆転したのは、コロナ前の2019年だった。年々下降するばかりの紅白歌合戦の視聴率を見ても「テレビ離れ」ということも分かるが、それ以上にネット広告は商品ターゲットに直接訴求できる強みがある。
パチンコ業界が新規開拓で欲しい年代層と言えば10~20代でまさにドンピシャのSNS世代である。ところがこの年代はSNSでパチンコを発信しても響かない。今、パチンコ業界におカネを落としている40代以上は、逆にSNSには弱い。
もっと効果的なおカネの使い方を提案する広告代理店がある。
これは日工組と日電協を巻き込む必要がある。
例えば、東京駅の構内に遊技機を50~100台並べてフリーで打たせる。今はスマート機になっているので、簡単に設置できる。これぐらいのスケール感ならまず、テレビをはじめとする各メディアが取り上げてくれる。
さらにインバウンド客は写真や動画をSNSに上げて世界へ発信してくれる。これを順次全国の主要都市のターミナル駅で展開する。長期間に亘って全国でスマート機に触れることができるので、1回やってみようかという人も現れるはずだ。
テレビCMが死に金なら、これを生きたおカネの使い方という。
イベント系で業界が努力していないか、といえばそうではない。確かに日工組は「みんなのパチンコフェス」、ユニバーサルとサミーは合同イベントを開催しているが、場所は東京なので地方の人はなかなか参加できない。
駅を使って全国を回ることにこのイベントの意義がある。
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