まず、場所だ。これがテナントビルやマンションの一室ではなかった。
待ち合わせ場所は、首都圏のとある駅を指定された。駅で待っていると迎えのクルマが来た。クルマに乗り込む前に紹介状代わりのメールを見せた。そして向かった先は、静まり返った倉庫街だった。辺りには誰もいないような場所に黒塗りの大型トラックが停まっていた。日本製ではなく外国製だった。
トラックに入る前に再び紹介状メールに加えて、本人確認の免許証の提示を求められた。同行した業界人は免許証をコピーされたら入るつもりはなかったが、目視するだけだった。
トラックの中にスロットが13台設置されていた。トラックなので場所を移動できる。これが今回の裏スロのミソだ。
入るとすぐの場所は厨房といった趣で、電子レンジとテーブルとソファーがあり、ここで軽食を食べたり、休憩できるスペースとなっている。その奥がゲームコーナーだ。エアコンが完備され、内装は豪華だった。スロットは4号機と5号機が備え付けられていた。
先客は8人いた。
プレイする前にまず、レートを決めなければならなかった。最低が1枚50円から。最高は500円。平均すると1枚100円で打つ客が多いらしい。
ここで気づいたことは車内は静寂に包まれていることだった。まず、電子音は切っている。その他、ホッパーも取り外させているので、払い出す音も出ない。すべてクレジットが上がるように改造されていた。音と言えばリールが廻る音だけだった。
突撃ライターは100円のレートを選択。すると機械の上にレートが貼り付けられる。4時間半で12万円の負けだった。同行した業界人は打ちたい機種がなかったために、打つことはせず、傍観していた。
見た感じから、全部ノーマル機でベタピン営業しているものと思われた。勝っている客はいない様子だった。
スタッフは2人。
「勝つ人はいるの」と意地悪な質問をした。
「一発出るとレートがでかいから、一晩で400~500万円勝つ人もいますよ」
そんなに勝てるはずもないだろうに。なぜ、公明正大でもない裏スロに行きたがるのかその心理が分からない。
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