吉本興業の林裕章会長がお亡くなりになったのは今年1月3日のことだった。林会長は創業者一族の故林正之助・元会長の娘婿で1971年に吉本興業入社した。
林正之助氏が個人の持ち物として所有していたのが千日前の「トキワ会館」だった。
そのトキワ会館が「グランデ」としてリニューアルオープンしたのは98年の12月のことだった。
グランデの社長は林マサさん。裕章氏の奥さんであり、正之助氏の娘である。店舗はこの1店舗のみだった。激戦区ナンバにあって赤字になることもなく健闘していた。
グランデが改装のために店を閉めたのは9月に入ってから。実は改装は改装でも意味合いが違う改装だった。
調べてみると、身売りすることが分かった。
身売り話に手を挙げたホールは多数あったが、最終的にSANKYOがビルを買い取り、延田興業の「1.2.3」がテナントで入り年内にはオープンする見通しだ。そのための改装だったのだ。
裕章氏が亡くなり、一時はホールを手伝っていた子息の正樹氏も今は東京の吉本興業で制作のほうで働いているため、これ以上ホール経営を続ける気力がなくなったようだ。
1店舗だったため正社員の数はさほど多くなかったことも身売りを決断させる要因だったのかもしれない。
跡継ぎもなく、身売りするホールは全国で見受けられる。それを賃借して多店舗展開するケースもある。
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