TBSの報道特集で交通安全協会の闇について取り上げていた。ケーススタディーとして兵庫県の実態に迫った。同県では免許更新時に交通安全協会費として、年間500円×5年分の2500円を徴収される。払いたくない旨を伝えると窓口のおばちゃんは「任意だけど兵庫県では7割の方が入っている。子供たちの安全教育のために使っている。自分の住んでいる地域の環境が悪くなる」とかいいながら断りにくい事務的な空気をつくり、淡々と徴収していく。
TBSが暴いたのは交通安全協会費の金の流れ。
交通安全教育の事業費といいながら、ある交通安全協会の支出総額2900万円中、1480万円が職員の給料で、事業費は740万円だった。協会費の中から警察署長の餞別や総会の宴会代も支払われている。
この番組を観たブロガーも怒り心頭で自分の考え方を発信している。
「もう安全協会費は払わない」というのが一致した考え方だ。
そりゃ、そうだろう。警察OBが番組の最後に「警察は安全協会に入らない。入らなくてもいいし、メリットがないことを一番よく知っているから」とコメントしている。
ちなみに、安全協会費を半強制的に徴収しないのは東京と大阪だけ。理由は大企業などが法人会員として支払っているので、更新窓口で徴収しない。
番組が放映されたことで、全国の安全協会関係者は「TBSは余計なことをしやがって。死活問題だ」と腸が煮えくり返っていることだろう。収入源が激減することは明らかだ。
いずれにしても交通安全協会のあり方が問われる。組織がなくなることはないだろうがが、警察から天下って5年ほど勤めて数千万円の退職金を手にするようなことはできなくなる。
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