パチンコPR詐欺集団の逮捕劇

日テレがパチンコPR詐欺集団が逮捕されるまでの150日間を追った。



この番組は貸し金業などの詐欺の実態をこれまでにも数々暴いていたが、「パチンコ台PRスタッフ募集」に切り込んだ。



アミューズ関係の仕事情報を扱う会社、という触れ込み。



仕事の内容は指定された台を打って、出玉を出して、この機種は出る、勝てるということをアピールするもの。



報酬は3時間打って4万6000円になる、という。



仕事はメーカーから代理店を通じて、その会社に依頼が来るのだが、大々的に募集できない、と選民意識をくすぐる。

ただし、デポジット（保証金）として12万円を預けなければいけない。



この12万円を騙し取るのがこの詐欺集団の手口。



送金は銀行振り込みでは足が付くので、考え出されたのが郵便のエクスパック。本来現金は送れないのだが、証拠を残さないためにエクスパックを使い、送り先は私書箱。



日テレ取材班はこのエクスパックに空の封筒を入れ、アジトを突き止めた。



メンバーは20代の若者ら9人。



1日8時間、週休2日制で電話をかけまくる。



月の売り上げは1000万円にも達する。



主犯格は振り込め詐欺と違ってエクスパックは証拠が残らないので、摘発されても逮捕されない、と自信を覗かせる。



メンバーの一人は送られてくるエクスパックの封を切るのが「チョ～楽しい」と悪びれる様子はない。



動いたのは日テレだけではなかった。



警視庁もこの詐欺グループの内偵を進めていて、一斉摘発に乗り出した。



次々とメンバーが逮捕されていく。



この逮捕劇は日テレのニュース番組でも流れた。



28歳の主犯格は「これ以上逃げ押せない」と出頭して逮捕される。



このPR詐欺に引っかかったのは40代の主婦などが含まれていた。



そんなうまい話なんかあるわけないのに、ころりとひっかかる人は後を絶たない。



人間に金欲がある限り詐欺はなくならない。



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