昔は新台を入れるだけで客は来た。玉を出せば客が来た。そういう状況でパチンコ営業のノウハウも生まれることはない。
培ったノウハウは新台をどこよりも早く大量に導入する。
パチンコ業界の不況は金融の引き締めで、業界の融資が断たれたことに起因していたが、それがリーマンショック後の世界的不況が追い討ちをかけ、2代目経営者はかつて経験したことのない事態に直面している。
過去の成功体験がまったく通用しない。
かつては3万、4万稼働あったホールが、1万稼働に落ち込んだ現実は、現場の責任ではない。過去の成功体験にしがみつく現場の責任者をそのままに、何ら打つ手がないトップの責任である。
稼働が上がらない、利益が取れない。
その原因は簡単だ。
お客さんが嫌がることをホール側がやりつづけてきた結果であろう。
営業とはお客さんが感じている不平、不満、不安、不便、不足を解消していくことである。
経営者は利益が上がる会社にしたいはずだ。利益を上げるためにはお客さんの不平、不満をなくすことにも関わらず、やっていることは利益を下げることばかり。
現場が真面目に一生懸命やっただけでは成果につながらない時代。間違ったやり方を一生懸命真面目にやった結果が1万稼働でもある。
視点を変え、やり方を変えれば自ずと視界は開けてくる。
経営者は利益を生み出すPDCAサイクルを確立しなければならない。
たいていのホールはP(計画)D(実行)まではやっているが、肝心のC(検証)A(改善)がなされていない。
このCAを改善することが不満や不安を解消することでもある。
さらに問題なことは、例えば粗利3000万円が目的化されたPDCAサイクルになっているから、現場からは無茶な要求にモチベーションが下がる。
本当に4万稼働を目指すのであれば、3000万円の粗利が最上位に来てはいけない。お客さんを集めるための条件を並べ、お客さんが一杯になったら、自然と粗利3000万円はついてくる、という発想に切り替えることである。
そのためにはトップが社員を鼓舞して勇気づける熱いメッセージが必要になってくる。
そして、それを絶えず末端の社員にまで浸透するように発信し続けることだ。

同じ様な状況下に置かれた方ならお分かりかと思いますが、この店長日報をそんな2代目や3代目が覗こうとも、部下や周辺が指南しようとも理解はされないと思います。では具体的にどのように何をすれば、どのような行動を起こせばその状況を変えることができるのか?それが重要であるような気がします。こういった場合は辞めずにいる部下は会社自体に対してのロイヤリティはあってもトップに対してのロイヤリティは皆無でしょうし、組織としてのアイデンティティを高める為にすべきことを考えるべきなのですが単なる批判に終わっているように聞こえます。変えたいけど変えられない。伝わらない。なんとかならないものでしょうか?
ピンバック: 九州出身
CとAが重要ということを頭ではわかってはいても、なかなかやっていない。
検証や反省をしないで次々と
P→Dばかりやる結果が
毎日ガセのイベントカレンダーでしょうね。
という私も最近CとAがおろそかで
中途半端なイベントを増やしてしまっている
客数がいれば出てるように見えるから・・
というように都合よく今日の客数を欲しがるのが、結局明日の客数を減らすことになる
今日のお客様が明日以降また来てくれることを
継続できれば客数が増えるはずなんですけど
現実はなかなか難しいですね~
ピンバック: ア太郎
CAはなかなかできませんね。
私もPDまではやるのですが、CAができていないから成果がなかなかでないことも。
このエントリーは自分を奮い立たせる意味合いも。
ピンバック: 営業1号
町の個人商店が、スーパーマーケット・コンビニ・大型書店やホームセンターに客を取られるのは時代の流れ。成熟社会では、上質なサービスとお値打ちな価格提供が企業の生き残るキーワードだから。
低価格で上質なサービスを提供すると言うことは、経費削減をしてローコスト経営を実現しないと出来ない手法。だからスケールメリット(取引量を増やすこと)で大幅値引きできる量販店が、不況下でも生き残れる。
パチンコパーラーやホールで、どれだけ経費削減できているかが営業サービスの底上げに必要不可欠だと思いますが、小手先の集客手法を知りたがる店が多いけど、危機感を持つ企業に本当に必要なのは営業改革ではなく経営改革の手法だと思います。
ピンバック: 養分