兵庫県遊協でも講演したことがあるので知っている人は知っているけど、知らない人は知らない。そんな状況だろう。
原田先生は大阪市の公立中学の体育教師を20年間やっていた本当の先生だった。原田先生の名前が知られるようになったのは、阿倍野区の松虫中学の陸上部を7年間で13回日本一にした指導力だった。
隣接する西成地区は大阪でもディープな場所で、生徒の親が薬物中毒者であったり、仕事をしていなかったりで今日、食べることが大事、という環境で育っている生徒も少なくない。
亀田3兄弟も西成出身だが、あんなやんちゃな生徒がごろごろしている中学校だったことを想像すれば分かりやすい。
原田先生にとって松虫中学は赴任3校目だった。
彼らにどうやったら夢を持たせられるか考えた原田先生は、陸上競技で日本一になることを目標にした。
日本一になれば、高校、大学も推薦で入られる。いい会社にも就職できる。
日本一という目標を掲げながら練習に取り組むも4年間は日本一にはなれなかった。気がつくと毎回同じ中学が日本一になっていた。
ある年、違う中学が日本一になったことがあった。監督は日本一になった先生が着任していた。
そこで日本一になった先生や金メダリストのトレーナーなどに会ってインタビューすることから始めた。
日本一になったり金メダルを取るにはある共通項目があることに気づいた。
一流の選手を育てるには皆同じ方法を取り入れていた。それが、心づくりの指導だった。
心づくりが最後の勝敗の決め手になることが分かってきた。勝てないのは自分の気持ちに負けているのである。
体を作り、技を磨き、心をつくることに何よりも重点を置いてきた結果、日本一の目標を達成することができるようになったのである。
心づくりの一環として、生徒には社会奉仕や家でも家事を手伝わせた。靴をそろえたり、風呂掃除を手伝ったり、茶碗を洗ったり、日誌を書かせたり。
これをルーティーン行動に落とし込むことで自立型人間が育っていく。
これはスポーツの世界だけでなく、企業活動においても使える。自立型人間が育てば、自立型組織が生まれる。
目標を設定し、勝利意識を持ち、プラスの習慣を毎日思考することで企業では業績アップにつながる。
独自の育成手法「原田メソッド」を教員時代に確立し、現在は企業研修を行う原田教育研究所の代表者兼講師として大手企業の研修を手がける傍ら、日ハムの2軍の研修も担当している。
パチンコ業界でも原田メソッドを取り入れたホール企業が登場している。次回はその研修の模様をお届けする。
つづく

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。
ホールオーナーの意識が変わらなければ、無意味だと思います。
ピンバック: 一般遊戯者
松虫は阿倍野やで
ピンバック: kiti
30歳代後半~40半ばのオーナーであれば自己啓発的な物に効果がある可能性はありますが、それ以上の年齢だと効果どころか意識改革にすらならないでしょう。
アスリートの潜在能力を引き出す為のメソッドが全てに派生するのには無理があるのでは?顕在化している能力を更に伸ばす環境を造り段階的な目標設定させる事が先決だと思います。自己啓発と洗脳宗教は紙一重な部分がありますから…
ピンバック: 紙一重
こういうの好きです。
でも、一般遊戯者さんが言うように、オーナーが実践していない会社は無意味です。
これは断言出来ます。
ピンバック: 販社