スポーツ選手は勝負師の一面があるのでゲン担ぎをするケースが少なくない。柔道の角田夏実選手はこめかみにファイテンのシールを貼り、大事な試合ではTシャツ、スパッツ、下着は10年前から同じものを身に着ける。阿部一二三選手も試合では赤パンツが必須となっている。
こうした「儀式」は、期待効果を生かす一つの方法だ。本番の緊張感や恐怖心は、理性だけでは制御できない。「儀式」を通じて、以前うまくいった時の感覚を再現することにより、最高のパフォーマンスを発揮するために欠かせないようだ。
ゲンを担ぐと言えば、その昔、パチンコファン用にお守りグッズが販売されていた。
お守りのパッケージには次のようなコピーが書かれている。
金まねき猫
打ち止めのこづち
じゃんじゃん出して金カエル
信じる者には福が来る
この玉をもって打てば
大当たりのチャンスがめぐってくるでしょう
「パチンコに勝ちますように」と願いを込めたグッズで、これを持ってパチンコを打てば大当たりも引ける、という類のものだ。
こうしたグッズが発売されていたということは、昔はそれなりに需要があったからだろう。
実際、海物語を打つ人の中には画面に向かって「当たれ、当たれ」と手を合わせて拝む人の姿もあった。
等価交換ではなかった時代は、大当たりもよく引けて勝つことが多かったために、お守りのお陰で勝てたと錯覚するファンも少なくなかったように思える。
パチンコファンがゲン担ぎしなくなったのは、パチンコの第一関門であるスタートチャッカーへ入りにくくなった釘調整が原因である。期待感が減れば、減るほどゲン担ぎはしなくなる。
スタートチャッカーへの道釘である渡り釘へ行く前に、手前の風車で殺している雑な釘調整がスタートへの期待感を裏切っている。
風車で逃がすのではなく、本来すべきことは命釘の腰折りだ。これは命釘の台形の面積を統一する意味合いがある。これを実践することで調整精度がより高まる。最初に腰折りをすることでスタートのバラツキがなくなり、打ち手もストレスを感じることなく、遊技に集中することができた。
面倒くさいことであり、その技術を教える人材もいないのが現状だ。
パチンコのお守りグッズが飛ぶように売れることが、ホールが正常な営業をしているバロメーターになる。そんな日が来ることを望む。
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