パチンコ日報

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射幸性を追い求める業界に未来はあるのか?

完全6号機時代に入り、4パチと20スロの売り上げ・粗利の差がより鮮明になっている。4パチが2021年の前年比で売り上げ・粗利共にアップしているのに対して、20スロは共に下がっている。台粗で言えばパチンコとスロットでは1200円近い差となっている。

スロットは甘く使っても粗利が取れないのに、パチンコは辛く使っても粗利が取れている。これまでスロットとパチンコの両方を打っていたユーザーは、より稼げるパチンコだけに移行していることもデータ的に分かっている。

4パチの中でもホールに利益貢献しているのがハイミドル機である。やはりギャンブル性の高い機種をユーザーは求めているようで、ライト機はほとんど稼働も粗利でも貢献していないのだが、稼働が低いホールほど、ライト機のユーザーが多いのが特徴でもある。つまり、高稼働ホールほど、ライト機のユーザーも少なく射幸性を求めるユーザーが多い傾向にある。

ホールが高稼働を維持するための基本は、人気のある機械を多く導入し、特定日で集客する。この営業方法はどんなに時代が変わろうとも変わらない。加えて、出玉数を見せることができるハイミドル機のコーナーは、各台計数機時代にわざわざ箱積みして、視覚効果に訴えているホールが高稼働ホールの共通項でもある。

これって、スマパチ時代になったらどうなるんだろうと疑問に思う。すぐにスマパチへ全面移行することはないだろうが、箱積みで出玉を魅せるハイミドル機戦略をホールが望むのであれば、混在期間は想定以上に長くなるかもしれない。なにせ、スマパチは出玉を見せることはできないのだから。そんなことは分かり切っているが、パチンコに関しては出玉を見せる射幸性からいかに脱却するかが「鍵」となる。

しかし、パチンコ業界は射幸産業からの脱却は容易ではないことは想定できる。

本来の遊技に戻す機械を開発したところで、前述したようにライト機のような射幸性の低い機械は、ユーザーも少なく、ホールも購入しない。だから、メーカーも遊技として楽しめる機械の開発には消極的となる。

ユーザーもいくら勝てるか、金額ばかりに目が行きがちだが、ここを断ち切らないことには、業界がいくら依存症対策をやっています、と言ったところでそれは、本当に依存症を減らすためにやっているのではなく、世間から批判をかわすためのポーズ、と世間には見破られてしまう。

日本人の給料は上がらず、可処分所得も下がる一方で、遊興費に使えるおカネはない。このまま射幸性を追求して行けば、業界はますます縮小に拍車がかかるだろう。遊技人口3000万人時代は、40玉交換で、機種のバリエーションも多彩だった。
稼働によって売り上げは自然についてきていた。

迷ったら原点に帰る。これが問題解決の糸口でもある。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. >迷ったら原点に帰る。
    原点と言いますが、どこが原点なのでしょうか?
    CR機が出る前?いや、セブン機が出る前?
    いろんな機種が世に出る度、客層は変わっていますし、
    その前居た客なんて離反して戻って来やしない。
    過去を憂うなら未来に向けて(雁字搦めの規制の中で)
    今の客を一掃するような新機種をデビューさせればいいと思うんだよね。
    もうこの業界にそんなハングリーな人間は誰一人残ってないと思いますけど。
    パチンコ大賞  »このコメントに返信
  2. ピンバック: パチンコ大賞

  3. 知り合いの20代の子がパチンコ依存症気味です。彼はパチンコを始めてまだ数年ですが、1/319のギャンブル性の高い台しか打たないそうです。いつもパチンコのことばかり考えているそうで、時々◯◯万円勝ったとか◯万円負けたという話もします。私が、ボーダーの話や確率論の話をしても残念ながらピンとこないようです。
    さらに、昔の羽モノや一発台の話をしたり、当時は換金率が低かったからユーザーも多く、業界も盛り上がっていたし、遊べたという話しをしても響かないようです。
    今のようなデジパチがパチンコだと思っている若い子も可哀想だけど、一度、ギャンブル性の高い台で大勝ちしてしまうと、もう何を言っても無駄なんですね。
    換金禁止  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 換金禁止

  5. 依存症という言葉を軽く使うのはいかがかと思います。
    換金禁止さんの例は、単なるパチンコファンではないでしょうか?
    パチンコによる借金で自己破産したら、依存症ですが、猫も杓子も依存症では、業界のイメージダウンにしかならないと思います。
    徳名人  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 徳名人

  7. ギャンブルだし適度な射幸性は必要。
    でも今のパチはそれ以前。
    若者はおろか中年老年でさえパチを「つまらない」と感じていき辞める人多数。
    勝ち負け以外の部分でストレスが溜まる。
    画面を見ているだけでストレスがたまる。
    ヘソ付近を見ているだけでストレスが溜まる。
    店員の一挙手一投足でストレスが溜まる。
    これを例外だと言って足蹴にするから当たり前のように衰退する。
    この図式はショートコントや落語などで普通に笑い話に出来ると思う。

    アンチを増やすことを、
    客を減らすことを、
    店を危機に陥らせることを、
    これらを日々積極的にやっているのに、なぜか困ったと呟く。
    結果には必ず原因がある。
    その原因を外に押し付け自分たちには非がないと、ここの住人はいつもほざいているが、言い方を変えれば「私は成長できない」と言っていると同義。

    人間は知的生命体と言われるが、果たしてここの住人はそう呼んでいいのだろうか。
    名無し  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 名無し

  9. 原点は原点でも、客商売の原点に戻るべき。
    戻るというか客商売の原点を学ぶところから。
    客を言葉の暴力使って馬鹿にしてうまくいく客商売がどこにあるというんだ。
    馬鹿げてますよこの業界は。
    未来があるかないかは、射幸性を追い求める以前の問題だ  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 未来があるかないかは、射幸性を追い求める以前の問題だ

  11. 昨今のパチンコ番組を見てると大概その手の機械ばかり打ってますもん、「ユーザーもいくら勝てるか、金額ばかりに目が行きがち」て・・・

    メディア含む業界全体でそれらを打たせるよう仕向けているようにしか見せませんが 笑
    横並  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 横並

  13. ありません。
    世間は実質賃金もどんどん低下し物価も上昇、派手なギャンブルに使う金は無くなっています。
    情報過多で客のレベルも上がっている今こそマイルドな路線に戻さなければ未来はないです
    ねぎ  »このコメントに返信
  14. ピンバック: ねぎ

    • 日本の庶民は食うや食わずやの貧乏人になってしまいました。
      レジャー産業などは彼らには高嶺の花なのでしょう。
      コロナ禍が収まったら、レジャー産業業界は日本人は相手にせず
      韓国や中国やその他の海外からの裕福なインバウンドに的を絞る時期なのかもしれませんね。

      日本人にとり地元にある外国人観光客しかいない遊園地に行くことが、一生の夢。
      いじらしいではありませんか
      徳名人  »このコメントに返信
    • ピンバック: 徳名人

  15. え、客なんてパチンコ、パチスロを金儲けの道具でしか見てないんだよ。
    どの台もクソ台だけどね。その1台の生涯稼働において客のプラスにならないからな。根本的に客が勝てないから客が離れる。
    大体、客の負でなければ営業が成立しないんだろ?(金額ではなく、差玉、差枚数においての話。当然、その1台の生涯稼働においてである)
    匿名希望  »このコメントに返信
  16. ピンバック: 匿名希望

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