パチンコ日報

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ラムネさんが経験した「パチンコ富士」レポート…2 

劇的な接客の余韻も冷めやらぬまま、さらなる衝撃が私に襲いかかる。



それは、隣の席から訪れた。



「お兄さん、東京から来たのかい?」



初老の男性は、函館の歴史や観光名所などを矢継ぎ早に挙げた後、「お兄さんみたいな人、よく来るんだよ」と言って、缶コーヒーをごちそうしてくれた。



そして、この店を訪れた客は、皆この店のことを好きになって帰るのだと、それはまるで我が子の様に、誇らしげに話し始めたのだ・・・・



この店は愛されている



私には十数年前にパチンコ店でのアルバイト経験があり、その時代にも、お店の雰囲気や仲のいい店員さん目当てで来店してくれる、

こういった感じのお客さんは沢山いた。



だが、その頃の私に接客という明確な概念はなく、また、その事を教えてくれる者もいなかった。



マニュアルなんて存在せず、個人の器量でのみ応対し、客の好意に甘んじて、訪れるのをただ待っているだけの日々。



やがてはその常連達も一人減り、二人減り、私が辞めてからしばらくして、その店は潰れた。



パチンコ店ではそれが当たり前なのだと思っていたし、それを気にとめたこともなかった。



私に罪はないのかもしれない。



だが、事あるごとに散々「ファンを大事にしてこなかった」と業界人を批判しておきながら、己もその方棒を担いでいた事実。



あれから十数年が経ち、愚かにも、ようやくそれに気付くことが出来ようとは・・・・・



まだまだ続きますが、この様な駄文にここまでお付き合いいただき、感謝の言葉もございません。



私には、営業1号さんの様に文字数を削って要点を簡潔に伝えることも、元店長さんの様に経験多彩な切り口で展開することも出来ませんが、パチンコ富士で受けた感動と衝撃が少しでも伝わり、それが日々の営業のヒントになってくれたらと思います。



今回、日報およびパチンコ富士さん、業界の方々への感謝と、過去への謝罪の気持ちから寄稿させていただきましたが、とりあえず、回想シーンはこれで終了です。



つづく





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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. お客様満足・・・。

    接客っていったい何なんでしょうね。





    笑顔で「いらっしゃいませ」と言う。

    目線を合わせてにっこりする。

    物を渡す際は両手で渡す。



    こんな当たり前で最低限の事を「接客」だと思っているお店が多いように思う。





    飲食店などで数回、数十回足を運べば、名前で呼んでもらったり、料理にちょっとしたサービスが付いてきたり、ムリを聞いてもらえたりするもんで。



    そんなサービスを受けるとまたそのお店に足が向いてしまうもんだ。



    お客さんの「居場所」がある。

    自分の「居場所」がある。



    もう数年通っていたパチンコ店がある。

    日曜日に朝から出掛けて数人の並び客と店内に入った。入り口には店長が怖い顔をして客をチェックしている?w。

    「いつもありがとうございます」

    「まいど!」

    「どうも!」

    それくらいあってもいいのではないかと思う。



    正直・・・僕の顔すら知らないのかもしれないですね。





    立地、台、出玉で差別化が出来ない時代。

    サービスで勝負するしか無いと思っているお店も多いはず。



    スタッフにああしろ、こうしろと言う前に、オーナー始め、店長、役職者が手本、見本を見せてうちの店はこう言うお客様ファン創りをするんだとスタッフに動機付けする事が必要ではないですか?



    きっとラムネさんもぱちんこ富士さんで感じたのは、初めて行ったお店にご自分の「居場所」を感じたんではないでしょうか?





    僕は今年…パチンコを辞めました。
     »このコメントに返信
  2. ピンバック: 源

  3. Unknown

    源さん、ありがとうございます。



    私も、スタッフの自主性を育む為の取り組みは必須だと感じています。



    時代は変わり、昔は可能だったサービスが現在では禁止されているものも多いでしょうし、特殊な許可営業下においては、他業種と同じ様なサービスも難しいのかもしれません。



    でも、だからこそ、時代の変化に対応していく為にも、いま何が出来るのかを探り続ける姿勢を忘れてはならないのだと思います。



    世間からの風当たりは強く、法や規制の強さにうんざり毎日なのかもしれません。



    それでも、自分達が本当に目を向けるべきは常にお客様である事を忘れないでいただきたいです。
    ラムネ  »このコメントに返信
  4. ピンバック: ラムネ

  5. Unknown

    つづくのかよw

    いちおうお約束ってことで。

    悪意はありませんから怒らないでほしいです。



    それはともかくパチンコファンとしていつかは「パチンコ富士」へ行ってみたくなるほどのレポートでした。

    ラムネ様ご苦労様でした。



    自分も気になるお店個性的なお店を見かけたらこの場でお知らせ出来たらいいですよね。







    宗ちゃん  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 宗ちゃん

  7. Unknown

    レポート拝見いたしました。

    良い店には、良い店員が居て、良い客が大勢いるんでしょうね!



    東京のP店はコンビニ並に接客やサービスがどこでも同じです。

    ほとんど現場はバイト任せだから、「マニュアル」にある通りの対応になっちゃうんでしょうね。



    ある意味昔のパンチパーマ店員が居た頃の方が面白かったかもw

    通路の端でペコペコお辞儀されても気分は良くない。

    最近のパチンコ屋はお辞儀しすぎだと思います。

    誰にしてるか分らないエア(通路端等で)お辞儀は不要ではないでしょうか?
    都内ファン  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 都内ファン

  9. Unknown

    マニュアル通りの接客は自分は苦手です。

    通路ですれ違うたびに、会釈されるより、一回されたあとは、アイコンタクト的な事されたほうがうれしいですよね。

    接客レベルは上がってるけど、パチンコ知識のない店員が増えたと思います。

    まあ、これだけ目まぐるしく台が入れ替わるんだから仕方ないですかね。

    自分の、主戦場のア〇〇興産系のホールも、接客が良くなったかな?数年前はトイレに「当店の、店員はお客様との個人的会話は控えさせていただきます」なんて書いてましたし、事務の女性店員が、お札回収の時に警棒持った、男性店員が、ついてましたしね。

    今は役職クラスの店員も、かなりソフトになってきましたしね。

    自分的には20年前くらいの、どっからか流れてきた、パンチパーマとか、夫婦住み込みの店員、とかの時代が好きかな。

    あの頃のマイクパフォーマンスは味がありましたしね。

    42個交換・LN制・ラッキータイム復活を望みますね。当然スペックも当時に近いもので!

    現金フィーバー・一般電役時代が懐かしいです。

    泉南野郎  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 泉南野郎

  11. Unknown

    >宗ちゃんさん



    大丈夫です、是非とも行って来て下さい(笑)



    パチンコ富士に着いた時は、思わず、レンタカーのナビを疑ってしまいました。



    (こっちは1号店なのかもしれない・・・いや、きっと新旗艦店があるに違いない)



    と、車に乗ったままナビやケータイで『パチンコ富士』と何度も再検索するも、そこしか見当たらない。



    恐る恐る入店してみても、まるで大昔にタイムスリップした様な店内に更に不安になり、ドキドキしながら一周した挙げ句、カウンター上方にある視察関係のものと思われる貼り紙を見て、ようやく安心出来たんです。



    ですので、不審者扱いされても不思議ではない程に初来店の香りが漂っていたのかもしれませんが、実はそんな事もあろうかと、相方には少し時間をずらして入店してもらったんです。



    私はパチンコ富士を体験するつもりで来たので、その意気込みが見栄隠れしていたのかもしれませんが、私とは違い、何も知らない相方にとってはただの古い店ですから、その相方から同様の接客を受けたと聞いた時の衝撃といったら、それは凄まじかったですよ(笑)
    ラムネ  »このコメントに返信
  12. ピンバック: ラムネ

  13. Unknown

    >都内ファンさん・泉南野郎さん



    信頼関係を築くのに苦労しそうですが、威圧的でさえなければ、私的にはパンチでもリーゼントでも良いと思います。



    言い方は少し変かもしれませんが、昔は店側と客側の力関係がはっきりしていたので、客側としては気楽に打てましたよね。



    交換したい時に自分で流せましたし、気を遣うのも遣われるのも最低限で済んでいましたから。



    今は、遊技以外での余計な気遣いがお互いに増えてしまい、それが活気を損なう一因にもなっていると思います。



    軍艦マーチをバックに、カメラに向かって『アッカンベー』していた時代が懐かしいです(笑)
    ラムネ  »このコメントに返信
  14. ピンバック: ラムネ

  15. Unknown

    ラムネさま、お疲れ様でした。

    初見であの外観は、さぞ驚かれたことでしょうw



    富士さんは、地域との密着度が高いので、お客様として迎え入れるよりは家族として

    〝お帰りなさい〟的なコミュニティを構築されているのだと思います。

    ある意味、ホールもお客様も心に余裕が無ければなかなか難しい…ましてやこの国自体が

    余裕が無いので、なおさらのこと真似しようたって真似できない。

    しかし、マルハンさんの一部の店舗ではコミュニティを築こうと努力している店舗もある、

    それがマルハンさんの凄いところでもありますね。



    既にホールではコミュニティ崩壊が進み、1パチのみで繋がっているような状況です。

    終戦後〝憩いの場〟としてお役に立っていた事実は間違いなくあるんです。

    今後、業界が再構築していくためには相当な改革努力が必要でしょう…

    そのことを十分分かっていて、動こうとしている業界の上層部はどれだけいるんだろうか?
    ・・・・  »このコメントに返信
  16. ピンバック: ・・・・

  17. Unknown

    >そして、この店を訪れた客は、皆この店のことを好きになって帰るのだと、それはまるで我が子の様に、誇らしげに話し始めたのだ



    もはや、こうなると誇らしげではなく間違いなく「パチンコ富士は函館の誇り」なんでしょうね(笑。



    ちなみにアミューズメントジャパンに富士の恩田副社長が月イチくらいで寄稿なさっているんですけど、ラムネさんのエントリーを見るとそこで仰っていることが確実に真実(実践されている)なのがわかります。



    以前日報でも営業さんが記事にされていましたけど、客観的な切り口ではなく本人自らの発信であるこちらも機会があれば是非どうぞ(既知でしたら失礼しました)。



    富士が目指し求める先や考え方や実行していること、富士の中で行われている”共育”。地方における中小企業がやれること、そしてやるべきことなど。本当に勉強になり共感させられます。



    富士および富士のチラシは先日の別エントリーで私が散々わめいていた「清浄な風俗環境を害する恐れがあるもの」には確実に当たらないでしょうねw



    上司がこんな方なら私の人生観や人間性も少しはマシになったのかなぁなんて思います(笑。
    ちらし屋  »このコメントに返信
  18. ピンバック: ちらし屋

  19. Unknown

     営業方針や釘の話は別として、私はガイアの接客方法が苦手で常連にはなれませんでした。ガイアに限らず、強引なスマイルや過度な接客や大声での挨拶をするお店は、どうも苦手です。今回の記事のような、アットホームな感覚で客側が『店員と仲良くなりたい』と思わせてくれる接客のお店は、サービス業の極みだと思います。

     ジャクラーのGOGOランプが燃やされた跡があったり、トイレが壊されるなどの出玉に対する嫌がらせを受けたホールなどを見かけますが、もちろん器物損壊の犯罪ではありますが、その根本には実は接客に問題があるのではないかと感じます。

     今回のイベント規制は、客とホールの信頼を深められるせっかくのチャンスだと思うんですが…まだまだ富士さんのようなホールが増えるには時間がかかりそうですね。

     面白い記事、ありがとうございました。

    あけぼの  »このコメントに返信
  20. ピンバック: あけぼの

  21. Unknown

    私もパチンコ富士に関しては十分存じ上げております。もう10年以上も前の事ですが早番と遅番のスタッフチェンジの時に30分間ディベートを行っており当時のホールでは見ない光景に驚いたものです。投稿にもあった様に人材育成以外にも機械の長期運用を徹底しており、釘調整も丁寧に仕上げてます。

    このホールを引っ張っていらっしゃる方も存じてますが、コーチングスキルの元祖なのでは?という方です。古き良き時代から現代的考えまでを持ち、そして将来に向けたビジョンもしっかり持たれております。私がお会いした時にはバイスプレジデントの肩書でしたが実質的な経営者だと感じました。皆様からのコメントを読み、当時と変わっていない事に安心すると共に機会があれば函館に行って自身の目で再確認したいと感じました。
    再確認  »このコメントに返信
  22. ピンバック: 再確認

  23. お疲れ様です

    非常に興味深い記事、

    ありがとうございます。



    私自身、接客に対する意識

    が凝り固まっていて、とても

    参考になりました。



    函館に行く際には是非

    立ち寄ろうと思います。

    東京副店長  »このコメントに返信
  24. ピンバック: 東京副店長

  25. Unknown

    ラムネさん



    そうですよね~ 一昔前のが客の勝手にするところがありましたよね。



    今は客自体がマニュアルに取り込まれているって気もしますね。

    都内じゃ他人同士がお喋りしてるなんて滅多に見かけなくなりましたよ。

    最近特にそう思います。
    都内ファン  »このコメントに返信
  26. ピンバック: 都内ファン

  27. Unknown

    皆さん、ありがとうございます。



    >・・・・さん



    予想はしていましたが、あそこまでとは(笑)



    平成の世ですが、パチンコ富士は懐かしき昭和の香りがしました。



    家族という表現は、富士にぴったりな気がしますね。



    普通は大袈裟に表現しようとすると、『いや、それは言い過ぎだろう』と、どこかで制止する自分がいるものですが、富士に関してはその自分が出て来ない。



    ・・・・さんの『お帰りなさい』の後に、『私達、今日からは家族ですね』と付け加えられたとしても、私には何の違和感もありませんし、これって凄い事だと思います(笑)



    富士への好意的なコメントが入っただけでも、まるで自分の事の様に嬉しく感じてしまう今なら、あのおじいさんの気持ちも少しは理解出来ているのかもしれません。





    『憩いの場』は私にもありましたし、そこで知り合い、現在まで至る友人達にも巡り会う事が出来ました。



    あの時代は二度と来ないと分かってはいても、実際に富士を見てしまうと、お上がレールさえ敷いてくれたなら、現場の努力次第では富士に続いていく事も可能なんじゃないかと期待してしまいます。
    ラムネ  »このコメントに返信
  28. ピンバック: ラムネ

  29. Unknown

    >ちらし屋さん



    富士に関しては、社長のコラムやインタビュー等でいろいろ露出されていると伺っていましたが、ただの客であり一読者でしかない私は、当然、寄稿なんて予定どころか想像すらしておらず、いつもの趣味的な気持ちでパチンコ富士へと向かいました。



    ところが、いざ到着してみると、外観はボロボロで駐車場もデコボコで・・・



    あぁ、たぶん、大変なところに来てしまったんだと(笑)



    この店が視察されているのなら、おそらくは相当なギャップがある筈・・・と、寄稿を思い立ったのはその時です。



    下手に情報を仕入れてそれに頼ってしまうと、感じた事に対して素直に書けなくなるのかもしれないと思い、旅行時から現在においても、過去に偶然目にしたものを除けば、それ以外は一切の予備知識なしで書いています。



    ですので、実は社長自らが触れていて業界内では当たり前の知識であったり、はたまた、そんな心配は無用で全くの検討違いだったりするのかもしれませんが(笑)



    グレーゾーンに関しては触れていませんし、教えて君さんとちらし屋さんのやり取りで毎回パンクしている私には扱いきれません。



    ただ、地域社会全体において、パチンコ店の存在とその共存姿勢が認められれば、警察の解釈もまた変わってくると思っています。



    『危険性が低い、それどころか、犯罪の抑止にすら貢献出来ている』なんて事であれば、諸々のグレーゾーンをさっ引いたとしても、プラスと判断される事だってあるのだと思います。
    ラムネ  »このコメントに返信
  30. ピンバック: ラムネ

  31. Unknown

    私も、一方通行の接客は苦手です。



    せめて、出入り口付近では深々とお辞儀・それ以外は軽い会釈にとどめる等といった、客にも理解してもらえる様なアクセントを設けてくれたなら、と。



    気配りが見え隠れするお店には常連も多く、その常連達による世間話や口コミは、軽犯罪等を防ぐ役割も果たしているのではないかと思います。
    ラムネ  »このコメントに返信
  32. ピンバック: ラムネ

  33. Unknown

    >あけぼのさん



    すいません、先ほどのコメントはあけぼのさんへのレスなのですが、名前を入れ忘れてしまいました(笑)





    >再確認さん



    あれだけの店を、その基礎から創造された方々ですから、その手腕だけではなく、相当な人格者である事が想像出来ました。



    地域密着で思ったのですが、同一地域で競合している店舗も、同じ地域社会の一員として考えてしまえば、繋げていく事は可能ですよね。



    簡単にはいかないのでしょうし、単なる客としての希望に過ぎませんが、パチンコ富士の様なお店が増えてくれば、客である私達は選択肢に余裕を持つ事も出来ますから、ひょっとしたら、違う店の客同士が交流を持てたりする時代も来るのかもしれませんね。
    ラムネ  »このコメントに返信
  34. ピンバック: ラムネ

  35. Unknown

    >東京副店長さん



    記事を書かせてはいただいたものの、専門的な知識を持たない私には営業に関する一つの具体案すら出せず、ただただ、客からの願いや思いの丈を綴った形になりました。



    お役に立てるかどうかはわかりませんが、明日の記事もお読みいただけたら幸いです。
    ラムネ  »このコメントに返信
  36. ピンバック: ラムネ

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