しかし技術の進化とともに状況は一変する。2007年には主力の32インチモデルが20万円を切り、10万円台に突入。ここから液晶テレビは一気に庶民の手の届く製品となっていった。
さらに2013年になると、主力サイズは40~50インチへと大型化。32インチはもはや主流ではなくなり、価格も3万〜6万円程度まで下がった。家庭用テレビが大型化する一方で、薄型化・軽量化も進み、設置の自由度も格段に向上した。
そして2020年代に入ると、50〜75インチが“当たり前”のサイズとなり、65インチですら10〜15万円ほどで購入できる時代となった。
このような価格下落の背景には、技術の成熟に加え、中国・韓国メーカーの台頭と、液晶パネルの供給過多がある。大量生産によるコスト削減が進み、テレビ市場は一気にグローバル化。メーカー間の競争も価格破壊を加速させた。
この液晶テレビの進化は、娯楽の在り方にも影響を与えている。とくにゲーム分野においては、大画面でのプレイがもたらす迫力と没入感が重視され、ゲーマーたちは40〜50インチ以上のサイズを求めるようになった。テレビが単なる“視聴機器”から“体験装置”へと進化した象徴ともいえる。
ここで注目したいのがパチンコ業界との接点だ。ゲーム的な要素が強くなっているパチンコが、もしゲーマーをターゲットに取り込もうとするならば、まずは遊技機そのものの「サイズ感」を見直す必要がある。
現行のパチンコ台のサイズは、戦後にパチンコが復活した時から基本的に変わっていない。これは補給装置や島構造といった物理的な制約があったためだ。しかし、スマパチの登場によって、これらの制約からは徐々に解放されつつある。
であれば、これまでの縦長の筐体サイズにこだわる理由も薄れてくる。むしろゲーマーにとって親しみやすい横長ディスプレイのパチンコ台という発想があってもいい。横長の画面構成にすることで、ゲーム性をさらに高めることができるし、視覚的な演出にも広がりが出る。さらに、台間に自然なスペースができることで、プレイヤー同士のパーソナルスペースが生まれるのも大きな利点だ。
もちろん、横長筐体にすると1島あたりの設置台数が減るというデメリットは避けられない。しかし、そのデメリットを補って余りあるのが「新規ユーザーの開拓」というメリットだ。特に、従来のパチンコに馴染みがないゲーマー層にとって、横長画面と親しみやすいユーザーインターフェイスは大きな導入のきっかけとなり得る。
液晶テレビの歴史が示すように、「サイズ」と「体験」は密接に結びついている。かつて誰もが憧れた大画面テレビが、今や誰でも楽しめる日常品になったように、パチンコもその“画面体験”を再設計する時期に来ているのかもしれない。
未来のパチンコが、ゲーマーにとっても魅力的な遊技となるためには、「横長」という新たな視点が突破口になる可能性を秘めている。
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ピンバック: 定年リーマン
長年ゲームに興ずる2人を見て来ておりましたが初期は家のテレビがゲームの為に(多分)徐々に大型化しておりましたが何時頃からはハッキリとは覚えていませんがテレビにてゲームをするのを全く見る事が無くなり(現在も)代わりにハンディサイズのゲーム機にて2人で盛り上がる様になりましたな(´д`)
なので筐体etcのサイズは関係ないと私は思います(・∀・)
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