結局は出玉が消滅して次は何を打とうか?となる。とりあえずは1度当てると満足する。「オロチョンパ」の隣には、地元「チャンスホール」で見た事のある機種。
1990年発売の「Mrフォール」(西陣)。
役物内には覆面レスラー。ついこの前まで小学生だった私は、集めていたビックリマンシールにこんなキャラがいたような気がしてならなかった。
「あれ、なんてキャラのシールだったかな」
思い出せなくてモヤモヤしていた。
モヤモヤしながらも打ち出し開始! パッと見た印象としては寄りそうなイメージと、役内のステージからVゾーンまでの高さの不安。あとは役内の覆面レスラーが、どう活躍してくれるのか? 印象はそれくらいだったかな。
打っていると何だか安心する。賞球がALL13ってのと、羽根がデカい+ゲージに安心していた。まだぱちんこを打って数カ月しか経っていないのに、自分の中で「ぱちんこ」の理想が少しずつ出来てきた時期でもあった。
ハカマも7本ずつの14本。落としに入っては鳴き、程よく拾っては13個ずつ戻してくれる。凄く玉持ちがよく遊べる。そしてファーストヒットは早くもやってきた。1000円もかからずに当たったが、謎の覆面は何の活躍もせずに、拾われた玉は下段ステージに落ちて、タダVゾーンにスコッと入る。
何とも呆気ないドラマのない大当たりなんだろう。そんな風に思いながら、大当たり中に見入る。上段ステージ(透明の)に穴が開いている事に気づく。ここに貯留されるとどうなる? しかし、なかなかここに貯留されないままラウンドが進んで4R目。ようやく貯留された。
どうなると思いきや、マスクマンがこの貯留された玉を背後に投げる「投げ捨てジャーマン」が炸裂して、マスクマンの両足の間からVゾーン目掛けて転がって来るという仕組みである。
「キターーーーーー!」と思って見ていたが、両足の間から転がって来た玉は、Vゾーンの明後日の方向へ転がって行きパンクする。
そう。この機種は各台によって非常に癖の良し悪しが左右されるのである。羽根物は全部癖次第だろ!と思うのは当たり前の事だが。この癖悪ミスターフォールにジリジリとやられる展開が待っていた…。
当たれど、当たれどパンクする。出玉はなくなり、100円玉が次々とノズルのない薄いサンドに入って消えていく…。
癖悪いのが、この頃の私にとっては、当たるから辛抱強く打っていれば玉は増えると考えていた。
まぁ、この考えがそもそもの間違えであった。通常時V入賞外れても、結構なくらいが惜しいハズレ方。これがやめられなくなる原因で追いかける羽目に。そして当たればすぐにパンク。出玉はなくなる。そして追い銭が始まる。
これの繰り返しだ。気づくと5000円使っていた。おいおい。なんだこの感覚は。大当たり回数が増えるものだから、あまり追い銭してる感覚がない。そのうちに、気がついたらかなり使っているという事に気づいたのである。
オロチョンパで負けた分と合わせると、もう1万6000円の負債。
往復のバス賃は約1000円。使える金額は2万1000円である。この時点で「まだ2万1000円使える!」が「もう2万1000円しかない」に変わっていた。
またまたヒヤヒヤの展開になる。まぁ、適当に打っていれば大体がこうなるのだが(笑)。13歳になったばかりの私にそんな事は分かなかった。
店内をウロウロ見て回ると、あと設置していた機種は「ニューナパーム」、「ぱちんこ大賞」、「カンガルーチャンピオン」(あとは覚えていない) 。
たしか、「ニューナパーム」と「ぱちんこ大賞」を打って、当たらず1万円散財した記憶がある。
そんなヤケクソ打ちしている時に、「Mrフォール」のキャラに似たビックリマンシールのキャラの名前を思い出した。そして私はこの「銀座ホール」を後にした。玄関のガラスドアに唾を吐いたのも初めてだった。
ぱちんこを打って初めてイライラした。唾を吐くなんてくらいな感情を持ったのも初めての事だった。それは負ける事に対しての怒りである。負けて金銭に余裕がなくなるからと言うよりは、ぱちんこを打ち始めた当初はあんなに遊べたのに!と、どうしても打ち始めた頃のマグレを思い出してしまう。
もう少し勝ったり、負けたりがあれば面白いのだろうけど。勿論、勝てるようになったのはまだ先の事。でも意外とそれは早く、言ってしまえば16歳の頃であった。
なので暫くは、この熱く打って負けたり勝ったりの話が続くのでご了承願いたい(笑)。
「銀座ホール」を出て、雪が少し降っていた午後。大分適当に歩いてみると警察署があった。警察署の向かいにラーメン屋があった。(店名不明)腹が減ったのでラーメンと餃子を食べ、外に出て辺りを見渡すとホールが2軒並んでいた。
1軒は「ジャンボ」その隣が「パチンコ大学」
入ろうと決めたのは「パチンコ大学」そしてこの大学に入ったのが間違いでもあったが、このホールとは店と客という付き合いを越える長い付き合いになる。
つづく
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羽根モノのクセ悪台はどんなに釘を開けても出ないし、当たらない継続しないで全然面白くなかったです。なので、基本的な性能としてV入賞率の高い西陣の台が好きだったように思いますね。
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