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6000万円でも人間洗濯機売れる理由とホールが投資した介護用人間洗濯機

大阪・関西万博で注目を集めた「ミライ人間洗濯機」が、静かにビジネスとして動き始めている。価格は約6000万円と決して安くはないが、すでにアメリカの大型保養施設への5台納入が決定。合計で8台以上が売れており、サウジアラビアからの引き合いもあるという。さらに一般販売もスタートし、東京の家電量販店やマンションのモデルルーム、熊本の温泉地に新設されるレジャー施設などで体験導入が予定されている。


この装置の特徴は、微細な泡を含んだ温水が全身を包み込み、皮脂などの汚れを落とす点にある。せっけんやシャンプーを使わないため環境負荷が低く、心拍数に応じてリラックス効果のある映像や音楽が流れるなど、単なる洗浄装置にとどまらない“体験型”の設計がなされている。万博会場では予約がすぐ埋まるほどの人気だった。

実は「人間洗濯機」という発想自体は新しいものではない。1970年の大阪万博で三洋電機が展示し、大きな話題を呼んだが、当時は商品化に至らなかった。その光景に衝撃を受けた人物が、後に開発企業を立ち上げ、6年の歳月をかけて“令和版”として実現させたのが今回のモデルである。

そして今、この技術に新たな可能性を見出しているのが介護業界だ。自力で入浴できない高齢者にとって、入浴介助は不可欠だが、現場は慢性的な人手不足に直面している。介助の負担を軽減できる設備は、まさに「喉から手が出るほど欲しい」存在だ。

こうしたニーズを背景に、介護施設向けに特化した人間洗濯機の開発が進められている。その開発企業に対して、ホール企業が投資を行ったという情報が漏れ伝わって来た。

ホール業界が介護事業に参入する動き自体は珍しくないが、「設備開発」への投資という点では異例のケースと言える。

パチンコの主要顧客層と介護業界の対象年齢は重なる部分が多く、親和性は高い。しかし単なる事業多角化ではなく、「現場の課題を解決する技術」に踏み込むことで、ビジネスと社会貢献を両立させようとする動きは注目に値する。

介護用人間洗濯機の売価は不明だが、人手不足の解消や負担軽減という価値まで含めれば、その評価は変わる。人間洗濯機は、娯楽の延長ではなく、社会インフラの一部へと進化する可能性を秘めている。

そこに資金を投じたホール企業の一手は、業界の新たな活路を示唆しているのかもしれない。



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