パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

コア客だけを見続けた先にあるものとは。新聞とパチンコ業界の共通点

新聞の総発行部数は、1997年の約5377万部をピークに減少を続け、2025年には約2486万部まで落ち込んだ。実に半分以下である。

新聞離れの理由としては、スマホやニュースアプリの普及によって無料で情報が得られるようになったことが挙げられる。しかし、それだけでは説明がつかない。

本質的な変化は、SNSの登場によって誰もが情報発信者になったことだろう。

かつては新聞やテレビが情報を独占していた。読者や視聴者は、それらが伝える内容をほぼ無条件に受け入れるしかなかった。しかし、SNSの普及によって当事者が直接発信できるようになり、従来メディアの報道内容を別の角度から検証できるようになった。

その結果、新聞やテレビに対する信頼が揺らぎ始めた。

ところが、多くの新聞社は読者離れが進んでも、自らの論調やスタンスを大きく変えようとはしなかった。むしろ残された熱心な読者層に向けて、より強く色を打ち出す方向へ進んでいった。

それが偏向報道である。

発行部数は減っても、支持してくれるコア読者はいる。だから、その層を満足させる記事を作る。

結果として、さらに一般読者が離れて行く。

これは新聞業界だけの話ではない。

パチンコ業界にも同じ構図が見える。

本来、パチンコは幅広い層が楽しめる大衆娯楽だった。勝ち負けだけではなく、遊技そのものを楽しむ客も多かった。しかし現在はどうだろうか。

業界が重視しているのは、少数でも大きな金額を使ってくれるコアなヘビーユーザーである。

高射幸性機種が支持されるのは、その層が確実にお金を使ってくれるからだ。メーカーもホールも、売上を維持するためには彼らを無視できない。

その結果、機械はますます刺激が強くなり、使う金額も上昇するばかりだ。

かつて気軽に遊んでいたライトユーザーや高齢者、初心者は次第に離れていった。

それでも業界は、「まだ打ってくれる客がいる」として、さらにコア層向けの機械作りと営業を続ける。

これは新聞社が残った熱心な読者に向けて、より先鋭化した紙面を作る構図とよく似ている。

もちろん、コアファンは大切だ。しかし、コアファンだけを見ていると市場は確実に縮小する。

新聞が発行部数を半減させたように、パチンコ業界も遊技人口を大幅に減らしてきた。

共通しているのは、「支持者を大事にすること」と「支持者だけを見ること」を取り違えた点だ。

市場を広げるためには、離れていった人たちがなぜ離れたのかを直視しなければならない。コア層の声だけを聞いているうちは、業界は居心地がいい。しかし、その先に待っているのは緩やかな縮小である。

新聞業界が辿った道は、パチンコ業界にとって決して他人事ではない。むしろ、自らの未来を映し出す鏡なのかもしれない。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

カスハラ時代に光るホールの現場力

「お客様は神様です」という言葉は、三波春夫の名台詞で、昭和の時代は美徳として広く受け入れられてきた。

しかし時代は変わった。客からの理不尽な要求や暴言によって従業員の心が傷つき、離職につながるケースが増加。「カスタマーハラスメント(カスハラ)」という言葉が定着し、いまや社会問題として認識されている。

こうした流れを受け、2025年6月に成立した改正労働施策総合推進法では、2026年10月1日から企業規模を問わずカスハラ対策が義務化されることになった。

企業には、基本方針の策定と周知、相談窓口の設置、被害発生時の迅速対応、さらには従業員教育や録音・録画といった具体的措置が求められる。つまり「お客様第一」の時代は終わり、従業員を守る経営が問われる時代に入ったと言える。

そんな中、ある週刊誌が飲食店や小売店、そしてパチンコホールを取材したところ、記者が最も強く感じたのは「ホール業界のカスハラ対応の成熟度」だったという。

なぜホールが一歩先を行っているのか。その理由は業態の特殊性にある。パチンコ営業は、極論すれば「負ける客」によって成り立つビジネスだ。それゆえ昔から「もっと玉を出せ」「遠隔をしているのか」といった不満やクレームが日常的に発生してきた。他業種と比べても、顧客の怒りを招きやすい環境にある。

そのためホールでは、クレーム対応は特別な業務ではなく“日常業務”として鍛えられてきた。感情的になった客への対応、言葉の選び方、距離の取り方――そうした現場対応力が自然と蓄積されている。

いわばカスハラ対応の“実地訓練”を長年積んできた業界でもある。

さらに特徴的なのは初動の速さだ。飲食店や小売店では、責任者がなかなか出てこないことで火に油を注ぐケースも少なくないが、ホールではトラブルの兆しがあれば即座に店長クラスが対応にあたる。

問題が小さいうちに芽を摘むことで、深刻化を防いでいる。このスピード感こそが、結果的に従業員を守ることにもつながっている。

もちろん、ホール業界にも課題はある。しかし少なくとも「カスハラとどう向き合うか」という点においては、他業種が学ぶべきポジションにあるのは確かだ。

「お客様は神様」という言葉の裏には、過剰な迎合というリスクも潜んでいた。これからの時代に求められるのは、顧客と従業員の健全な関係性を築くこと。そのヒントは、皮肉にもクレームの最前線に立ち続けてきたホールの現場にあったとも言える。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

一橋大生に声を掛けたかった社長。優秀な人材が集まらない本当の理由

中央線の下り電車内での出来事だ。

車内には男性2人組と、一人の男子大学生が乗り合わせていた。

大学生は弓道の弓が入った袋を携えていた。袋には「一橋大学弓道部」の文字が入っている。白いシャツにグレーのスラックスという服装も相まって、いかにも真面目そうな印象だった。


すると、2人組のうち年配の男性が連れにこう指示した。

「あの学生、一橋で弓道部だろ。絶対に真面目な人材に違いない。就職のことで少し話したいから、声を掛けてこい」

どうやら上司と部下の関係らしい。

しかし、指示された部下は躊躇した。見ず知らずの学生に電車内で声を掛けるのは、さすがに勇気がいる。

そうこうしているうちに、学生は目的の駅で降りてしまった。

上司は残念そうにこう漏らした。

「ああいう人材が入ってこなきゃダメなんだよな」

車内は空いていたため、会話は自然と耳に入ってきた。

すると、こちらが聞いていたことに気付いたのか、上司らしき男性が声を掛けてきた。

「聞こえちゃいましたか?」

「はい」

そこで逆に質問した。

「どういうお仕事をされているんですか?」

「飲食店や不動産、それにホールなどで30店舗ほど経営しています」

「ホールというのはパチンコホールですか?」

「そうです」

「何店舗くらいですか?」

「もう数えるほどですよ」

ここでさらに尋ねてみた。
「ところで、パチンコ日報って聞いたことありますか?」

すると男性は即答した。

「読んでいますよ」

「実は私、そこに寄稿していた元店長です」

すると相手は目を丸くした。

「え! うそばっかり?」

半信半疑の様子だったが、その後の会話で本当だと分かると、一気に打ち解けた。

聞けば、男性は複数事業を展開する企業グループの社長で、隣にいたのは部下だった。

社長はこう本音を語った。

「新卒は毎年1人か2人は入ってきます。でも、一橋大学みたいな一流大学から優秀な人材はなかなか来ません。だから思わず声を掛けたくなったんです」

この話で印象に残ったのは、「一橋大学=優秀な人材」という発想だった。

確かに難関大学に合格するには努力も能力も必要だ。採用時の判断材料にはなるだろう。
しかし、一流大学だから優秀とは限らない。

逆に学歴が目立たなくても、現場で圧倒的な成果を出す人はいくらでもいる。本当に重要なのは学歴ではなく、その人がどんな価値を会社にもたらすかだ。

そして、もっと重要なのは優秀な人材を探し回ることではない。

優秀な人材が入りたいと思う会社をつくることが先決だ。

将来性があり、働くことに誇りが持てて、社員が成長できる環境がある。そんな会社なら自然と人は集まる。

逆に会社に魅力がなければ、どれだけ優秀な人材を求めても振り向いてはもらえない。

もう一つ気になったことがある。

社長は自社事業を説明する際、「飲食」「不動産」と話した後、最後に「ホール」を付け加えた。もちろん深い意味はなかったのかもしれない。

しかし、もしパチンコ事業に強い誇りを持っているなら、最初に語ってもよかったはずだ。

優秀な人材が来ない理由を外に求めるのは簡単だ。

しかし、本当に問われるべきなのは、自社が選ばれる会社になっているかどうかである。

電車の中で偶然出会った社長との会話は、そんなことを考えさせる出来事だった。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

ぱちんこ回想記 第17玉 初めて見た液晶搭載ぱちんこ。麻雀物語(平和)

前回のぱちんこ回想記16玉で、エキサイトビューティーの動画を悠々道さんのyoutubeチャンネルから勝手にお借りして貼り付けて使ってしまい、誠に申し訳ありませんでした。反省し、今後このような事が無いよう気をつけます。

「エキサイトビューティー」で保留連荘をカマして、多少どころかかなり調子こいていた私。どうしてもそれを誰かに話したくなってきた。それをある同級生の1人に話したら、凄く聞き入ってた。

まぁ、その話してしまった事がこの後に大変な事になるとは思ってもいなかったけどね。そうとは知らずに私はホールを開拓する事に専念していた。

11月20日の誕生日で13歳になった。あと5年で堂々とぱちんこができるな~と改めて思った中1の冬が到来した時期だった。私は歯の矯正のため、月1で仙台の矯正歯科に通っていた。

仙台駅で降りると駅前にはホールが沢山あった。駅から少し離れてもホールがいっぱいあったが、なんせ「田舎者」の私からすれば、平日の昼間にホールに入ったら補導される自信しかない(笑)。まだ何をするにもビビっていたみさお少年。でもこの時期に思い切って1軒のホールに入ってみた時の話だ。

仙台駅前から徒歩10分くらいだろうか。今でも健在の宮城県一の老舗パチンコ店ABC本店」さんへ。ビビりながら店内に入ると人がいっぱいいた。これまで遊んできたホールとは全く比べものにならないくらいの繁盛店で、台もいっぱい設置されている。

店内をウロウロしてみると、まぁ田舎では見たことのない台ばかりで、空き台があまりないくらいの稼働率。そこで出会ったのが、業界初フルカラー液晶デジタルを採用した平和の「麻雀物語」だった。因みに初の液晶台はブラボーエクシード(平和)。

初めて見た時は衝撃的だった。


「ぱちんこ台にテレビ付いてるよ!」

まだ麻雀というのが分からなかったみさお少年。絵柄はピンズと字牌を採用。でも画面には少しエッチそうな女の子。


またまた仕組みも分からずに両替して着席してみた。打ち出してみると、今まで遊んだホールなんかとは訳が違うくらいに回ることに違和感があった。

こんなに回るのか…。こんなの初めてだ。

●スペック
大当たり確率1/240、賞球数7&15、16R10C

何も知らずに打つこと、確か2~3000円。リーチを「長いな~何周してるんだろう」とボーッと見ていたら、呆気なくピタっと揃って大当たり!

「うおっ!」

まぁ、ノーマルリーチしかないので、ただただピタっと揃うしかないのだが、投資額が少ないうちは当たらないと思っていたので吃驚した。

記憶が確かなら、麻雀物語の初めての当たり絵柄は「東」だったような…。そして大当たり中に保留連荘の抽選が行われているなんてことも勿論知らずに打っている私。

「これは一体何Rまであるんだろう?」くらいに思って見ていると、ちゃんと16Rまである。1回の出玉もモリモリだ。

大当たりが終わると、4つの保留が回りだす。両隣の人が私の台に注目している。なるほど。この民の視線は保留連荘機ってことか。私はすぐに感づいた。しかし、残念な事に保留連荘はせず単発で終わる。




私が麻雀物語の保留連荘の仕組みを教わったのは大人になってから。17歳で上京して職場の頭の良い先輩に教わったハズ。麻雀物語は大当たり中にチラッとエラー画面が出る時があるのだが、意図的にエラーが起こる造りだったとか。

V入賞を感知するセンサーとアタッカー入賞個数をカウントするセンサーに間があると言ったらいいのか、距離があると言ったらいいのか、V入賞したのに入賞個数のセンサーの方が反応せず→エラー!という風になってしまう。

麻雀物語の絵柄は16種類。その16種類の絵柄が保留玉の大当たり判定数値に上書きされて、保留1回転の大当たり確率は1/16と説明された。なので保留連荘の確率は23%くらいだと。立派な大学出の先輩なので今でも信じている(笑)。

初代麻雀物語の実機を現在10台くらい所有しているが、全く研究をしようと思ったことがない。大好きな1台ではあるが、中身を解析なんて出来る訳もなく…。今度、私のスーパー師匠の「Iさん」に教えてもらったらここで発表する。




話は戻り…。

単発で終わるも続行。持ち玉がなくなったら終了くらいに思い、いつもより「まわるぱちんこ」を楽しんだというよりは勉強をしたと言ったらいいのか。打ちながら周りをキョロキョロ見ていると、都会のホールのお客さんは楽しそうに、ぱちんこを打っているように見えた。

そして足元にはドル箱が一杯あって、出てるようにも見えた。自分は田舎の極力、人のいないホールを探しては古い台が目当て。全く逆の景色を見せられて「なんか自分が来るホールじゃないな」と感じてしまい、持ち玉も飲まれて追加投資することもなく終了。

店内をグルっと見て回ることもせずにホールから出た。帰りの1時間の電車の中で、ずーっとぱちんこのことばかり考えていた自分。

新しいぱちんこ台が世に次々と誕生している。私は外されていくような台を探しては打つ。
もうこの歳でこんな事を考えていた。都会に住んでいたらこの歳で、ぱちんこなんか打っていないだろう。私には田舎のホール回りがお似合いだと強く誓ったのだった。

つづく


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

25玉でご飯一杯? 常連客が提案した“ホール飯”構想

物価高騰が止まらない。

昼食代も例外ではなく、ワンコインで済ませられた時代はすっかり過去のものになった。外食すれば1000円近くかかることも珍しくない。

そんな中、とあるホールが従業員向けの福利厚生として面白い取り組みを始めた。

15合炊きの業務用炊飯器を購入し、コメは会社が支給する。ご飯は当番制で従業員が炊き、各自がおかずを持参するスタイルだ。


たったそれだけの話だが、温かいご飯が無料で食べられることは想像以上に大きい。特に若い従業員にとっては食費の節約につながり、会社としても比較的低コストで満足度を高められる。

そんな話を従業員が常連客に何気なくしたところ、思わぬアイデアが飛び出した。

「その炊飯器、休憩室に置いてくれないかな」

さらに続けた。

「端玉25玉でご飯一杯と交換してくれたら助かるんだけど」

なるほどと思わせる発想だった。

その客によれば、近隣に飲食店が少ないホールでは食事休憩そのものが面倒になることがある。空腹を我慢して打ち続けるか、そのまま帰宅するかの二択になるケースも少なくない。

そこへ景品としてレトルトカレーを置き、休憩室に電子レンジがあればどうだろう。

ご飯一杯にレトルトカレー。それだけで十分な食事になる。

日本人は米文化の民族だ。豪華な食事でなくても、炊き立てのご飯と漬物、ふりかけがあれば満足できる人は少なくない。

もちろん実現には課題もある。

ホールが食事を提供するとなれば、保健所の許可や衛生管理など様々な問題が発生する可能性があるからだ。

しかし、この提案が興味深いのは、単なる食事の話ではない。

常連客が求めているのは豪華なサービスではなく、「ちょっとした居心地の良さ」だからだ。

最近のホールは設備投資や新台導入ばかりが注目される。しかし、高齢化が進む中で常連客が本当に望んでいるのは、意外にもこうした生活に寄り添ったサービスなのかもしれない。

25玉のご飯一杯。

一見すると冗談のような話だが、そこには常連客を少しでも長く店に留めたいホール側と、気軽に食事を済ませたい客側の思惑が一致する可能性がある。

派手な新サービスではない。

しかし、こうした現場発のアイデアの中にこそ、これからのホール経営のヒントが隠されているのかも知れない。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。