パチンコ日報

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元エリート役員の変わり種セカンドライフで体験したいホール店長

かつて一部上場企業で役員まで務めた男性が、定年退職後に歩み始めたのは、意外性に満ちた第二の人生だった。

奥さんもまたバリバリのキャリアウーマンで、夫婦に子どもはいなかった。そのため教育費などの負担はなく、現役時代に蓄えた資産は同世代の中でも群を抜いている。金銭的な心配がないからこそ、彼は「ちょっと変わったことを体験する」ことに生きがいを見出した。

昨年夏に出かけたのは、ノルウェーの白夜体験。オスロから北へ約1000キロ離れた北極圏の小さな町で、コテージとホームステイを組み合わせて約1カ月間滞在した。夜になっても沈まない太陽が空をぐるりと回る光景に、最初は寝るタイミングが掴めず戸惑ったというが、現地の家庭では厚手の遮光カーテンが完備されており、完全に光を遮断する工夫に驚かされた。

彼はすでに、次は冬の「極夜」体験のため、再訪を計画しているという。白夜とは逆に、太陽が一切昇らない闇の世界を味わう旅だ。

これまでにも、北極圏のグリーンランドでサッカーの試合を観戦したりと、目的地も体験も独特。彼が求めているのは「観光」ではなく、「異世界の生活を疑似体験すること」にある。

極めつけは「マグロ漁船に乗りたい」という願望だ。もちろん労働力として雇ってもらうのではなく、むしろ“体験料”を払ってでも、乗組員として遠洋漁業の生活に加わってみたいのだという。雑用でも何でもやる覚悟はあるが、70歳を過ぎた今、自身が「足手まといになるのは百も承知」と笑う。

ちなみに、彼が実際に体験した職業のひとつが「タクシー運転手」だ。退職後に1年間だけ都内で勤務。会社のノルマは1日4万円だったが、生活に困っているわけではないため、気楽に運転し、ノルマを達成できた日はほとんどなかったという。それでも誰に迷惑をかけるわけでもなく、自由にマイペースで働き、街と人の流れを肌で感じる1年になった。

で、今、一番やってみたのは「パチンコ店の店長」と真顔で語る。1日限定の“イベント店長”のような軽いものではない。「最低でも1年間、きちんと人事管理から釘調整までやってみたい。給料はいらないから、実践の場をくれ」と熱望する。ただし、表周りはやりたくない。これには協力するホールも皆無だろうが、テレビのドキュメンタリー企画やYouTubeチャンネルなら現実味があるかもしれない。

パチンコ好きだった彼が最も強く望んでいるわけだが、そんな奇特な申し出を受け入れるホールは……ない。



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