この度もぱちんこ回想記をお読みになってくださり、誠に有難うございます。最近、たまに遊びに行くマイホがパチスロコーナーに「ガセ札を差し始めました」。生き残りをかけて営業始めたのか?と見てましたが、案の定設定は入ってないみたいで…。ならやらない方がいいのでは?と思う。これでちゃんと設定使っているのならお客さんも来るのでしょうけどね。私のたまに打つスロットと言えば、ユニメモ取ってずーっとバーサスリヴァイズか新ハナビでチビチビ打ってます。地味ではありますがこれが一番安定します。私はAタイプ推しです。
前話でも書いた通り、2学期が始まり、学校に行けば毎日のように呼び出し。持ち物検査から始まり、学生服の検査までする。勿論、こんな検査で引っ掛かる私ではなく、タバコなどは登校時に校舎の近くに隠して置いてからの“出勤”である。
そして教師の目を搔い潜り、ぱちんこを打つ闘いが始まった時期でもあった。とにかく電車移動を心掛け、地元駅から北へ南へと順番に攻めて行こうと決めた。地元から近いホールだと、いつどこで誰が見ているか分からない。
もう人の目が怖いくらいで、とにかくひと駅、ひと駅降りてみては徒歩で行ける範囲内のホールで「D-51」を探しながらぱちんこを打つ。その前に他町村から地元に来る先輩などに聞き込み調査を開始した。
「何処の駅で降りれば、駅前にぱちんこ屋がありますか?」
何人もの人に聞いてみると、片道500円以内の電車賃で、意外とぱちんこ屋がある事が分かった。嬉しい誤算だ。週末までの我慢。そう自分に言い聞かせながら、授業中は寝るか
ゲームボーイで時間を潰して、退屈な平日の学校生活を送る。
そんなぱちんこに対して、希望で満ち溢れていたある日、付き合っていた年上の彼女から突然別れを告げられた。
「毎日会う訳でもなく、付き合っている意味がない。別れましょ」
正直、付き合うとか別れるという意味があまりよく分かっていなかった。
別れを告げられて「うん!分かった!」で別れてしまう。
正直その人の事が好きなのかもこの時点では不明だった。
そして、待ちに待った日曜日がやってきた。
所持金は、1万円くらいはあった。
電車に乗り、馬鹿のひとつ覚えでまたも北へ。石越駅で降りて若柳町(現・宮城県栗原市若柳)にやって来た。
前回打ったり、見て回ったホールをパスして、まだ見ていないホールを回る事にした。
まだ見てないホールが5軒くらいあったと記憶しているが、見て回ると羽根物の設置機種が結構被っていたのを覚えている。「ビックシューター」、「スタジアム」が多い。その次は「ファクトリー」だったか。そして少し離れた所にポツンと「ルーキーホール」があった。
田んぼの真ん中と言ったらいいのだろうか? 初めて見る田んぼの中にあるホール。変わった形の建物で、何だか心が踊った。
店内に入ると、まぁまぁお客さんはいた。入ってすぐに羽根物コーナーがあったが、それはお楽しみで取っておきたかったので、視線を逸らして他のコーナーへ。
セブン機を見て回るも、見た事や打った事がある機種ばかりでパッとしない。「レクサスV」の客付きが良かったくらい。
期待の羽根物コーナへ戻ってみると、またも「D-51」はない。ガッカリではあったが、面白そうなぱちんこ台と出逢えた。87年発売、「ザ拳法」(西陣)だった。
ドラゴンボールを見た事がある人ならお分かりの通り…。役物内にはクリ〇ン風の男の子が左右に動いているではないか。しかし、何故主人公の悟〇ではなかったのか? この時はてっきり〇山先生が…。触れないでおこう。もうこれを打つしかないと決めて両替を済ませる。
この画像は拳法の兄弟機のザ・カンフーの当時の販売用パンフレットらしい(笑)
両替済ませて適当に着席して盤面をよく見ると、どう見ても亀仙人風の人がいる。背景の山の絵なんかは、漫画に出て来る絵のようで。亀仙人風の人は、かめはめ波らしきのを喰らっているではないか。
盤面右の落としには鶴仙人らしき人。今でも謎である。そして打ち出してみた。クリリンがゆらゆら左右に動いているのを見て何となくだが、この機種の玉の動きが読めたような気がした。
1000円使った所で何度か拾って役内に入って行ったが、惜しいあたりもなく、また両替に行っては打ち出す。予想していたより玉の動きがユラユラする。動画を見てもらえれば分かるが、クリリン脇からダイレクトに手前に転がるパターンと、クリリンの向き次第ではユラユラ転がるパターン。これまで打った中では一番の玉の動きを見せた。
しかし、玉の動きに感動している場合ではない。早く当てねば所持金が尽きてしまう。3000円近く使ったくらいだっただろうか。2個拾われた玉が、2個ともクリリンの左脇から転がる。玉同士ぶつかりあい軌道が変わり、1つの玉がVに入った。
「よし!」
1R目のスタート始まる。ストレスなく拾うが、拾われた玉はユラユラとハズレへ。
おいおい、貯留は無いのかよ! かろうじてVに入り2Rへ。1Rと同じ感じでユラユラしているのを眺めているだけ。結局は2R目でパンクしてしまう。
「貯留なしか。これはキツそうだな」
続行してみると今度は持ち玉での早い当たりをゲット。
そして1R目。何個か拾った玉の1つが気づいたら羽根のおじさんの足元で貯留されている。
「これが貯留か!」
そして、そのおじさんの足元に熱い視線を送っていると、その玉をおじさんが蹴とばした。
ポーンと蹴られた玉は山のようなラインを描いてVゾーンへ。
そして、貯留はまだあった…。
3R目だっただろうか、羽根のおじさんばかりを見ていたら、気づいたら今度はクリリンの
足元に玉が貯留されてある。
あれ? いつの間に! 安心してみていたら…。
そのクリリンの足が上がり、Vに向かって転がって来るだろう! そう思った瞬間、貯留されていた玉はVに転がってくるどころか、明後日の方に転がって行きパンク。
「こんなハズレ方ある?(笑)」
もう笑うしかなかった。結局は午前10時くらいから夕方近くまで打って、1度も完走せず。打ち倒したが、パンクばかりで5000円くらい負けた記憶。
そして、ぱちんこを終え、負けたのに楽しかったからか、ルンルンと電車で帰る。地元の駅に到着して自転車置き場に何となく目がいくと、そこには数日前に別れた彼女が知らない男と2人でいた。
なにやら楽しそうに話しをしている姿を見て、私は生まれて初めて嫉妬した。
そこで初めてその人の事が好きなんだな~、と気づいた瞬間でもあった。でも毎日ぱちんこの事ばかり考えていて、休みの日は絶対ぱちんこに行く。会わなくなるのも当たり前の事。
それなら、自分ではなく他の人と付き合った方が、いいと考えられるようになったのは意外と若い時からだった。でも今度好きになって付き合う人ができたら、ぱちんこばかりではなく、その彼女の事を考えよう。そう誓った日でもあった。ぱちんこが私を少し大人にしてくれた。
つづく
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