パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ぱちんこ回想記 第8玉 ぱちんこなんかするから、とうとう家の金に手をつける

こんばんは。4月22日になろうとしてます。この前、抗がん剤治療に行ったら診察受付番号が「777番」でした。紙がピーって出て来て番号見た瞬間に1人で大はしゃぎ。46歳になってもこんな幼稚な人間であります(心の中では今でも強運だと思っている)。777番引いて癌が治るなら面白いんですけどね (笑) 。

4月20日から新台「ミリオンゴット神々の軌跡」がこちら宮城県でも設置されて盛り上がるのかと思いきや、怖くて触れないのか空き台がチラホラ。設置台数も少なく、3台とか4台とか。多いお店で16台だったかな? データだけ見ると天井行って当たり次は天井付近で当たりと重苦しい雰囲気。5号機のGODシリーズでは通算332回PGG(なんと約4000分の1で引いてる)を記録してる私からすると、もう少し盛り上がって欲しいところ。それで何て言っても解析出るのが早いですよね。最初にある程度発表したら打たなくなる人もいるわけです。

ここでまた言ってしまうけど「昔のように」ある程度は打ち手1人1人が新台を解析知らずに打ってみて感じた事や、目撃した事を自分の中に仕舞い、解析の出る間はそれが自分だけの攻略!でいいんじゃないでしょうか? 今この時代にA400のタイプのパチスロなんかが登場すれば、結構打つ人が増える(戻るもある)と私は思います。

押す楽しみ。狙う楽しみ。それが日本のスロットだと私は思います。これ以上この話を続けると、ぱちんこ回想記らしくなくなると思われますのでこの辺で。ではつづきです (文字数稼ぎじゃありません)


ぱちんこすれば一文無しになり、行きたくない部活に行けば、先生方に呼ばれて疑いをかけられての繰り返し。まぁ疑いどころか先生方の仕入れた情報は、初代ギンパラの魚群信頼度くらい正しいものではあった。夏休みが1日1日終わっていくのが辛すぎた。なぜポチで打ち止めにした時に、あの日は切り上げなかったんだ! 俺のバカ! バカバカ! そうしていれば今日だって打ちに行けたハズじゃん!etc…。

パチンカスの必殺技である脳内タラレバ問答である。凄くむしゃくしゃしており、夕方から実家の手伝いをしても、どこか身が入らずお客さんに素っ気ない態度を取ったりしてしまう。そして怒られたりするうちに手伝いをしてお金を貰う事が面倒になった。でも、ぱちんこがしたいねん…。

翌朝、部活で試合の日だったか何かで早起きした時の事。いつも寝坊助の私は、寝坊をして父は市場へ行っていない。母は店が終わって片付けをして寝るのが午前4時くらいだったため、起こすのも悪く感じたので、お弁当はどこかでパンでも買おうかと、寝てる母にお金をくれと言ったら「レジにお金あるから千円持ってって」と。

「分かったー」と店に行きレジを開けたら、前日の売上が丸ごと入ってたであろう金額に驚いた。楽にその額数十万円…。悩んだ。


全部取ろうか。それとも少しずつ取ろうか。どうせいくらあるか分からないだろう? いや待てよ。分かってたらどうしよう。バレたらオヤジに殴られる。小心者の私は持っていっていいよと言われた千円を貰い、もう千円レジから盗んだ。

千円なくなった事に親は気づくのかを検証するためだ。この日部活に行き、自宅に帰る途中駅前のマイホである「平和ホール」の看板が変わっていた事に気づく。「パチンコチャンス」。あれ?と思ったが「なにがチャンスだ。チャンスもないくせに」と思い駅前をグルっと見渡すと、見た事のある車が停まっている。

そう。学校の先生の車。チャンスの前でいかにも私が店に入るのかを待つように。車に気づいたが気づいてないフリを装い通過。そして帰宅する。

さて、千円盗んだのがバレてるのかバレてないのか。ドキドキしながら「ただいまー」と家に入ると、「おかえりー」と声が返って来る。オヤジの弟子達も普通に「おかえんなせー」と。

ホッとしたが、これはもう少し取ってもイケると思ってしまい、頭の中は手伝いからレジの金を取るに変わってしまった。

ここでいろいろ考える。レジを空けると「ピッ!」と音が鳴り「ガーン!」と開く。朝親が寝てる時だけのチャンス。しかしオヤジは2日に1度市場へ行くのでチャンスは2日に1度。朝6時~8時。

そして、オヤジがいない朝に不得意だった早起きが得意になり、金のためならシャキッと起きれる。そして私は疲れて寝てる母に悪いとは思ったが、またレジに手をつけてしまう。

恐る恐る開けたらお金はいっぱい入っていた。少しビビりながら千円札3枚と100円硬貨を10枚くらいだったか取った。これでまた両親の様子を見る事にした。この2回分で5000円くらい。取った分は何故か教科書の分からないような所に記録として書いておいた。5000円取っても両親の態度は変わらずバレてはいないようだった。

そしてこのお金を握ってぱちんこ打ちに行こうと思い駅前に行くと先生方の車がある。完全にマークされている。イラだった私は窓をノックして先生に話し掛けてみた。

「先生なにしてんの? 誰か待ってるの?」と聞くとニコニコしながら「先生がここにいるとみさお君になんか都合が悪いのかな?」と返って来た。

「ただ聞いただけ~!じゃーねー」とだけ言いブラブラ。でもしばらく先生はそこにいた。

これでは地元じゃ絶対に打てない。とはいえ、自転車で行った隣町のホールに行ってた事もバレてたし、何処に行けば安心してぱちんこが打てるのだろう。

お金持っていても、ぱちんこが打てなければ使い道がない。そして地元で打てないまま1週間が過ぎた。

2日に1度レジからチョロチョロとお金を取っては合計1万5000円になっていた。レジからお金を取ったのが5回過ぎたあたりから罪悪感というものはなくなった。

取ってからまだ1円も使ってないってのもあったが、やっぱり取る事に慣れてしまうという麻痺と言ったらいいのか

なんなのか。言葉では表現出来ない気持ちに陥ってしまっていた。15000円もあればしばらくは足りるだろうと思い、レジから取るのは一旦やめた。問題は何処でぱちんこを打つかである。

また電車でGOか? 自転車か? この前打ち止めにしたホールにもう一度か? さぁどうする自分。ぱちんこが打ちたくて、打ちたくて手が震えるほど。「会いたくて震える」なんて、なんかの歌の歌詞にあったがそんな感じだった。凄く悩み、凄く考えたら何故今までこのホールを思い出す事が出来なかったんだろう!というホールの存在を思い出した。

それは自宅から自転車で飛ばせば10分だろうか。「パチンコナンポー」という120台くらいのホールがあった。小学生の頃からそのホールの隣にある「ドライブインいづみ」というお食事処に家族でご飯を食べによく行った。(現在も元気に営業中)。 夜に行くと隣の「パチンコナンポー」のネオンがキラキラしていたのを思い出したのだ。


「こんなに近いのに何故気付かなかった?」

早速、私は翌日の部活をサボる事に決め、「パチンコナンポー」に突撃する事にした。

しかし隣町とはいえ、自転車で10分と近いホールに行ったらどうなるか。そんな簡単な事すら考えられないくらいにぱちんこ中毒者になっていたとは…。


つづく


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

無人ホールは人型ロボットで解決。フィジカルAIが変えるパチンコ業界の未来

ホールの無人化を本気で実現しようとしたとき、避けて通れない存在が接客ロボットである。その可能性を探るため、ある企業はロボット先進国として名高い中国・深圳に渡った。

現地でまず衝撃を受けたのは、宅配ロボットがごく当たり前に街中を走り回っている光景だった。AIと自律走行技術を組み合わせたラストマイル配送はすでに実用段階にあり、物流業界が抱える深刻な人手不足の解消に現実的な成果を上げている。実証実験ではなく、日常の風景として溶け込んでいる点に、日本との決定的な差を感じさせられた。

無人タクシーの商業運行も本格化していた。配車から目的地指定、決済までがすべてアプリで完結し、人の介在をほとんど必要としない。技術は「試す」段階をすでに超え、「実用」段階に移行していた。彼らの率直な感想は、「日本は明らかに遅れている」というものだった。

一行の最大の目的は中国製の人型ロボットだった。すでにファストフード店や銀行窓口といった対人業務に導入され、一定の成果を上げている。

人間を模したボディーに、急速に進化したAIを組み合わせることで、自律歩行と判断が可能となり、事前に細かく教え込まれていない仕事にも柔軟に対応できる点が強みだ。

もっとも、中国製ロボットをそのまま導入することには、情報漏洩などのリスクが伴う。そこで企業は、自社開発を前提にまず一体を購入し、内部構造を分解・解析するところから着手した。

人型ロボットの核心技術となるのが「フィジカルAI」だ。センサーによる現実世界の認識、AIによる判断、電気、空気圧、油圧などのエネルギーを直進運動や回転運動といった具体的な機械的な動きに変換する装置による物理的行動は、「身体性を持つAI」だ。

生成AIがデジタル空間で完結するのに対し、フィジカルAIは現実世界と相互作用し、「見て、考えて、動く」ことで価値を生み出す。

この技術を応用すれば、ホール内での接客対応やトラブル処理だけでなく、景品カウンターでの複雑な一般景品交換業務まで担える可能性がある。

数学者でAIにも造詣が深く、大阪・関西万博のクラゲ館のプロデューサーでもある中島さち子氏はフィジカルAIについてこう話す。


「フィジカルAIにどんなところを感じさせるか。非常に東洋的な感覚も大事になってくる。人間がAIに任せっきりではなく、『感じて』『考えて』『動いて』そこを基に考えて新たにフィジカルAIを作って行く。共に働いて、分離・融合の人材が人間側にも求められる」

日本らしさでいえば、おもてなしの心を持った人型ロボットだろう。

もし5年後、10年後に人型ロボットが当たり前にホールで働く時代が来れば、人件費の大幅削減と同時に、業界の持続可能性を高める切り札となるかもしれない。

これが実現すれば無人ホールは、もはや空想の世界ではなくなる。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

「スーパー戦国時代」に挑む遊技機メーカーの秘策は空きホール活用

食品スーパー業界はいま、まさに「戦国時代」の真っただ中にある。人口減少による市場縮小という逆風の中、各社は生き残りを懸けて地盤を越えた出店を進め、「地方から都心へ」「都心から地方へ」と勢力をぶつけ合っている。

神奈川発のロピアは精肉を軸にした低価格戦略で全国へ拡大し、オーケーは銀座進出に象徴されるように都心攻略を進める。さらに北九州発のトライアルは西友を買収して都市部の基盤を一気に手に入れ、岡山発のラ・ムーは圧倒的低価格で東日本へ攻勢をかけている。

こうした強者がひしめく市場に、遊技機メーカーが参入しようとしている。特徴的なのは、自前でゼロから立ち上げるのではなく、既存スーパーをM&A。そのノウハウや人材を取り込む戦略を前提としている点だ。つまり、完全な“素人参入”ではなく、一定の勝ち目はあると踏んでの参入である。

さらに、コスト面での優位性が、廃業したホールの建屋活用だ。広い駐車場とロードサイド立地を備えた物件を安価に利用できれば、出店コストを抑えながら店舗網を広げることができる。

M&Aで中身を手に入れ、遊休地利用で出店スピードを加速させる――一見すると、合理的な戦略に見える。

しかし、それでもなお、この挑戦には大きなハードルが横たわる。

確かに買収によって、仕入れルートや運営ノウハウ、人材は一括して手に入る。しかし、それを維持し、進化させる力は別問題だ。スーパー業界は日々のオペレーションの精度がすべてと言っていい。

トライアルのようにITで効率化を突き詰める企業もあれば、ラ・ムーのように現場オペレーションを極限まで削ぎ落として低価格を実現する企業もある。買収しただけでは、このレベルの競争には追いつけない。

加えて、ホールの建屋活用も万能ではない。確かに立地条件は魅力だが、スーパーとして最適な導線や設備とは限らない。「安く借りられる」メリットが、そのまま収益性に直結するとは言い切れない。

さらに重要なのが、事業としての“文化”の違いだ。パチンコは高粗利・短期回収型のビジネスだが、スーパーは薄利多売で日々の積み重ねがすべての世界である。この収益構造の違いは、経営判断や現場の意思決定にも大きな影響を与える。買収によってノウハウを得たとしても、その文化を尊重し続けられるかが成否を分ける。

結論として、M&Aを前提とした今回の戦略は、ゼロから参入するよりははるかに現実的であり、成功の可能性もゼロではない。しかし、それがそのまま“第二の柱”になるかといえば、話は別だ。

鍵を握るのは、買収後にどこまで既存の強みを活かしつつ、自社としての競争力を上乗せできるか。そして、不動産の安さに頼るのではなく、商品力や価格、オペレーションで勝負できる体制を築けるかに尽きる。

遊技機メーカーにとって問われているのは、「参入するかどうか」ではなく、「異業種で勝ち続ける覚悟があるか」だ。

M&Aと空きホール活用という“形”だけでは勝てない。そこにどれだけの中身を注ぎ込めるか――その一点が、この挑戦の成否を分けることになる。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

イチゴ農家買収に動くホール企業。新規事業はM&Aか自前か

栃木県内のイチゴ農家に対し、とあるホール企業が買収を打診していたことが分かった。農家側は跡継ぎ問題を抱えており、将来を見据えれば話し合いのテーブルに乗る余地はあった。しかし、提示された条件面で折り合いがつかず、現時点では成立していない。ただし完全な破談ではなく、双方とも検討の余地を残しているという。

ホール企業の狙いは明確だ。パチンコ事業に依存しない新規事業の柱づくりである。その中でイチゴ農家に目を付けたのは、収益性の高さが理由だ。

イチゴは果物の中でも人気が高く、観光型のイチゴ狩り、ショートケーキやパフェといったスイーツ需要など、用途が幅広い。さらにブランド品種になれば高値で取引されることも珍しくない。安定した需要が見込める作物として、近年は企業の農業参入でも注目されている分野だ。

新規事業に参入する場合、一般的に最も手っ取り早いのはM&Aだ。すでにノウハウを持つ事業体を買収すれば、時間をかけずに事業を立ち上げることができる。逆にゼロから自前で始めれば、ノウハウの蓄積に長い時間がかかり、試行錯誤の連続になる。

その典型例が、あるホール企業が約15年前に農業法人を設立し、第一次産業へ参入したケースだ。イチゴ栽培を始めたものの、商品として出荷できるまでには5~6年の歳月を要した。

当初は県の農業関連機関から指導を受けたり、イチゴ農家を訪ねて栽培方法を学んだりしたが、実際の栽培は想像以上に難しい。素人集団が始めた農業は失敗の連続だったという。

「安全で安心なものを提供するため、農薬を使わない栽培を目指しました。最初は完全に素人で、ゼロからのスタート。大変でしたが、続けていくうちに工夫が生まれました」と同社関係者は振り返る。

初期にはイチゴと並行してベビーリーフも栽培していた。しかし葉物は農薬を使わないと害虫の被害を受けやすい。ベビーリーフの害虫がイチゴにまで広がるようになり、ベビーリーフの栽培は中止。その後、ベビーリーフは青汁として商品化された。

3年目以降は無農薬栽培の確立を目指したものの、収穫量が伸びず、事業としては厳しい状態が続いた。それでも土壌環境が整い始め、手応えが見え始めたころ、転機が訪れる。無農薬イチゴ栽培の経験者を外部から招聘し、第2ラウンドが始まったのだ。


自然を相手にする農業では、虫や病気を完全に排除することはできない。そこで重要になるのが、土壌の微生物環境だ。乳酸菌などの善玉菌を活用し、悪玉菌の増殖を抑えることで植物が育ちやすい環境を整える。いわば自然を敵にするのではなく、味方にする農法である。

当初2トン程度だった年間収穫量は、こうした取り組みの成果で4トンにまで倍増した。ハウスの数は増やしていない。苗の植え付け間隔や肥料バランス、葉の状態を日々管理することで収穫量を高めた。

現在は「紅ほっぺ」と「かなみ姫」の2品種を栽培している。無農薬栽培のため洗わずに食べられる安全性が特徴で、甘みと酸味のバランスも良い。さらに傷みにくく日持ちする点も強みだ。

一般的なイチゴは輸送中の傷みを防ぐため、やや青い状態で出荷されることが多い。しかしこの農園では「完熟」をキーワードに、市場を通さず地元のスーパーやショッピングモールへ直接出荷している。

こうした成功例を見ると、自前で農業を立ち上げることも決して不可能ではない。しかし、そこに至るまでには5年近い時間と試行錯誤が必要だった。

だからこそ、今ホール企業が農業参入を考えるなら、最初からノウハウを持つ農家をM&Aで取り込むという選択肢が現実味を帯びる。時間を買うか、それとも自前で経験を積むか。パチンコ業界の新規事業は、まさにその分岐点に立っている。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

値上げの教訓を学ばない父と、現実に直面する息子

かつて18店舗を展開していたパチンコチェーンは、いまや2店舗にまで縮小した。業界の将来性に見切りをつけたのか、オーナーは息子に事業を継がせることはしなかった。その息子が選んだのが「カレーハウスCoCo壱番屋」だった。

ココイチには、社員として経験を積めば独立オーナーを目指せる「のれん分け制度」があるのが選んだ理由。ロイヤリティ無料、自己資金ゼロでも起業可能というのも魅力的な仕組みだ。

数年の修業を経て、息子は独立を果たす。開業資金は親の支援もあり、順風満帆なスタートを切った。

しかし、現実は甘くなかった。2024年8月の最大10.5%の値上げ以降、客足は鈍化し、既存店の来客数は5カ月連続で前年割れとなった。かつて「安くて美味しい」と人気だったココイチも、今やトッピング次第では軽く2000円に届く。「もはや高級食ではないか」という声が出るのも無理はない。

問題は、値上げそのものではない。物価高の中で価格転嫁は避けられない。ただし、消費者の財布事情が追いついていないことが本質だ。賃上げの恩恵を受けているのは一部の大企業に限られ、多くの中小企業勤務者の可処分所得は伸び悩んでいる。このギャップが、そのまま客離れとなって表れている。

一方で、父であるホールオーナーの発想は対照的だ。

「アメリカではトラックの運転手でも年収が1500万円ある。その分物価も高いが。日本でも物価が上がっているのだから、パチンコの貸し玉料も4円ではやっていけない。倍ぐらいの8円にしなければ成り立たない」とボヤく。

しかし、現実には4円コーナーは全国的に過疎っている。そんな状況で玉単価だけを引き上げれば、さらに客離れを加速させるのは小学生でも分かること。

息子のココイチは、値上げによる客離れという現実に直面している。その姿を間近で見ていながら、父は同じ過ちを繰り返そうとしている。価格を上げれば売上が維持できるという発想は、国民の給料が上がり、需要が安定していることが前提だ。しかし、パチンコも外食も、いまや「選ばれる消費」である。

18店舗から2店舗へと縮小した背景には、こうした市場感覚のズレがあったのではないか。価格を上げる前にやるべきことは、お客さんが「その価格でも利用したい」と思える価値を提供することだ。

息子は市場の現実に揉まれながら、その厳しさを学んでいる。一方の父は、過去の成功体験から抜け出せない。皮肉なことに、衰退する業界の縮図が、この親子の対比に凝縮されているのである。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。