パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

パチンコ産業革命その16


■ホールの明日は



ホールの現状



明日は・・・と書いたものの、正直明るくはない。それは色々な問題箇所を先送りにして、曖昧にしてきたツケが今を作り上げている。原因としてはやはり強烈なリーダーシップを取る人がこの業界にいないという事。



良くも悪くも業界の成熟期というのはリーダーがいる。プロ野球界では正力松太郎、Jリーグでは川淵キャプテンなどのように物事を一刀両断できる存在はとても大事だ。



今のパチンコ業界はこれといった人も見当たらず、巨大産業ではあるが、どこか危なかしい。様々なものが構築されているようでされてないと思う。



何がそう不安にさせるかというと、客商売でありながらあまりにも待ちの営業しかしていないホールが多すぎると思うのだ。



例えば顧客分析。遊技人口が減ったと嘆くだけで、どれだけのホールが自店の周辺人口や男女別、世代別などの簡単な事でさえも出来ていない事か・・・



来店客も、ただ頭数を数えて、周辺競合店と比べて満足しているような状況。少しだけ踏み込んでいる所もあるにはあるが、素晴らしい分析力だなぁというホールを殆ど見た事がない。そんな状況で営業戦略に活かせるわけがない。



そして対策は何かといえば『新台入替』と『イベント』。そんなありきたりな営業に遊技客は振り向いてくれない。何が顧客満足かさえも気付いてないホールがあまりにも多すぎる。



しかし、どんなに悲惨なホールでも、終日来店客がゼロというのは見た事がなく、最低限の固定客はいるものだ。そして、入替などでも瞬時は集客があるから不思議なもの。



悲しいかな、それをキッカケに集客増をという取り組みが空回りしている為、すぐに元の客数に戻ってしまう。そして又新台を買って客数を確保するという悪循環。



ホールというものはグランドオープン後、リニューアルオープン後に幾度も集客増のチャンスがある。それを感じ、見つけて適正な対処をするだけで繁盛店は出来上がる。



赤字を打ち続けても遊技客というものは減っていく事がある。この時の遊技客の心理状態というのは、一部は負ける人も必ずいるという事。



そして、もう一つは、ホールがいつまでも出し続けることはないだろうという疑心暗鬼になる人もいる。



結果、赤字から黒字への転換期が大きなギャップを生み、遊技客は離れていく。それは釘の状態やデジタルの回転数で判断していく人が多い。だから釘は大事なのだ。



赤字営業を全くやらずに繁盛店になれば、収支的には大きいがそのような所は必ず遊技客に見抜かれる。上手な赤字の打ち方というものをホール側がどれだけ理解をし、損益分岐や黒字営業への転換がその後の繁盛店を生み出す。



顧客分析に次いでホールが未成熟な部分は『チラシ』。これは広告宣伝の一部であるが、その費用対効果を分析できているホールというのが殆ど見当たらないのだ。



地域によってはサイズ制限をされたり、入替以外のイベントチラシが不可であったりするが、とにかく全国的に多くのチラシが毎日折り込まれている。



1回あたりの費用はサイズ・色・部数によって当然金額が変わるが、凡そ平均的に20万円~50万円ぐらいかけていると思われる。それが本当に効果として表れているのか?と思うのだ。



例えば1回30万円かかったとして月1回チラシを打つと、年間で360万円かかる。従業員が1人雇える費用である。酷い所になると毎週やっている所もあり、年間で1500万円近くかけている。それが10店舗のチェーン店になると1億5千万円にもなる。



チラシを打つ事と人を雇う事と、どちらが店に対して効果的かというと自分なら無限の可能性を秘めた人を雇う。そして、育てた方がどれだけホールに見返りがある事か・・・



まずもって漠然と毎回同じようなチラシを打つだけの営業戦略をやっているホールは改革しなければならない。



何故なら結果が伴っていないはずなのだ。チラシを打ったからこれだけ集客が増えました と明言できる人は殆どいないはず。



それは結局、新台効果なのかチラシ効果なのかさえ理解できてないのだ。それに対しての年間360万円はあまりにムダすぎる。



個人的には費用対効果が分析出来て次の営業に活かせるならば必要だと思うが、それが出来ないのならチラシなど全く必要ないと思っている。



何故チラシを打つのか? ターゲットは誰なのか? 何をユーザーに訴えたいのか?など目的が不明確なチラシがとても多いのだが、おそらく新台入替と同じでやらないと不安なのだろう。やる事による自己満足の世界で終わっているのだ。



よく社員研修で「入替チラシを1年間止めたら 店がどうなると思いますか?」と聞くことがある。殆どは「そんな事をすれば稼動はガタ落ちです」という返事が返ってくる。



気持ちは分からなくもないが「やった事ありますか?」と問うと「恐くて出来ません」と言う。



結局不安なのだ。



では「チラシを打って稼動が右肩上がりになっていますか?」と問うと「効果は分かりませんが横ばいです」というのが精一杯。



何故効果も分からないで、チラシを打ち続けるのだろう。不思議でならない。今の時代はチラシなど無くても、いくらでもユーザーに訴える手段がある。それだけに信用を得る事は簡単だけど、信用を無くす事もまた簡単に起こり得る。



では『チラシ』の費用対効果を分析するにはどうすればいいのか? 答えは簡単、実行は困難であるが、まず『チラシ』を回収すればよいのだ。どれだけの人がチラシを見たのか、どんな人達が見て来店してくれたのかが、すぐに分かる。



以前はチラシの隅に『粗品引換券』などとやるだけで回収も難しくはなかったけど、今は規制云々でそれも出来ないだろう。特にホール業界は物を進呈する事が出来ないだけに難しい。



ではどうすればよいのか? ということをホール従業者で話し合う事に意味がある。そうする事によって様々な方法が生み出され、営業に活かされていく事が大切なのだ。



他には、先日とあるホールがグランドオープンする際の話。ある機種を大量導入するためには機械メーカー側からその会社の『ホールコンピューター』を購入すれば大量導入が可能であると・・・



そしてある機械メーカーは、あるパチンコ台を大量導入するには、その会社の『島』を導入してくれれば可能であると・・・



このような抱き合わせ販売もどきは昔から行なわれていた。



今尚、平然と行なわれているのは、それを受け入れるホールがあるからだ。断固許しがたい行為にも関らずこのような営業手法が無くならないのはホール側にも多大な責任がある。



確かにホールはパチンコ台、スロット台がないと商売にならない。しかしいくらヒット機だからといって、そのようなことをしてまで導入する必要はないと思うのだ。ヒット機種を生み出すのはメーカーでもホールでもなく遊技客であるということを完全に忘れている気がする。



昨今、低価貸し営業をするホールが出てきた。これは100円で25玉貸し出していたものを100円で50玉貸し、100円で100玉貸しなど、1玉を4円以下の値段で貸し出すという営業手法。



単純に何故そんな事をしなくてはならないかというと、自分の考えは遊技機にあるとおもっている。時代を追うごとにパチンコは賞球数が少なくなり、戻り玉が減ったため1000円で遊べる時間が非常に短くなった。



そういった状況の中、何とか遊技客に低負担で遊んでもらおうという考えが出てきても不思議ではない。しかし低価貸しはホールにとって大きなリスクを伴う。



まず一つは機械代が以前と変わらないどころか高くなっているので入替もおいそれとできない。そしてもうひとつは店の稼動が微増ぐらいでは大幅な売上減少の為、利益が取りづらい。



事実、大半の店舗が失敗をしている。前述したリスクを十分に理解した上で、綿密な計画と営業指針がシッカリ出来ていれば成功する店舗は出てくるだろう。



遊べるパチンコという観点からすると、従来のパチンコ屋とゲームセンターの中間という位置づけになるだろうか? はてさて業界の救世主的な営業手法と成り得るだろうか?



個人的にはイベントや入替しかしない多くのホールよりは、取り組み姿勢に共感を持っているが・・・



■今後考えていくべきこと



ホールが今後考えなくてはならないのは、改めて『顧客優先』だと思う。顧客の立場に立って物事を考え、営業を考え、ゲージを考えるという事。口先だけの『顧客優先』ではなく常に実践していく事が重要だ。



ゲージひとつとっても、どうしたら儲かるゲージなのかというより、どうしたら快適に遊んでもらえるのかというゲージを構築する事。営業もどうしたら儲かるのかというより、どのような還元方法がベストなのかを最優先する。



通常の逆発想から営業に取り組んでいくと、自ずと顧客に店の姿勢というものが伝わるものである。今まではこの部分を、あまりに疎かにしてきた傾向があるので、一部のホールからでも取り組んでいけば業界は大きく変わる可能性がある。



そして、そこから先も大事なのだが、機械メーカーや関連業者、行政も含めての協力が当然必要だ。ただ大局的に考えると、見えない力というものがあるのも事実。しかし業界の将来の事を真剣に考え、取り組んでいる人は昔に比べて遥かに多い。



他力本願ではなく、黙って従うだけでなく、思う方向に行動を起こしていけるアグレッシブな業界人が、もっともっと増える事を期待している。



■最後に



このパチンコ業界は 日本人以外の多くの人が携わって日本の文化として定着してきた。どんぶり勘定から始まって、昨今のデータ分析営業になるまで数多くの紆余曲折もあった。



そこにすきま産業まで生まれて、ダークな部分も数多くあった。それを一気にクリーンな業界に、というのは不可能な話で、一点々々を解決していくしか手はない。



それに対する取り組みというものも、ようやく最近になって少しずつ表面化してきたように感じられる。個人的には悪い方向に向かっているとは思ってないし、今がまさに変革期であるとも思っている。



そして何度も述べるが この業界の様々な悪しき習慣というものを打破していかない限りパチンコ業界の未来はない。



付け刃的なことが各所に見受けられるが、まずはホールが襟を正す、姿勢を正す事から始めるべきである。







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パチンコ産業革命その15


■換金問題



三店方式



これについてはホール企業が株式上場出来ないネックとなっている部分。証券取引所側からすると合法性が曖昧であるという解釈だろう。ホール・景品交換所・景品問屋の3ヶ所で特殊景品を回して、遊技客が現金を手にするという建前上の方式である。



そして、現行では風営法、県条例の違反となる『直買い』といわれる行為。ホールと交換所の双方だけで特殊景品をやり取りし、景品問屋を通さない方法を取ってしまう所が時折ある。



ホールが1000円の特殊景品を1000円で買っていない為、少しでも手数料を省こうという意図から行なっているが、現行では違法行為なので厳しく取り締まられている。



ここで疑問なのは、何故特殊景品を3ヶ所で回すのは良くて、2ヶ所になるとダメなのか?という事。おそらく答えは「3ヶ所で回すのも良いとはいっていないが、悪くもない」という曖昧な表現で止まるのだと思う。



そしてこの特殊景品も時代と共に物が変化している。古くはボールペンやレコード針・文鎮などのように嵩張っていたが、最近では3ミリ景品といわれるカード式が数多く出回っている。ただモノは変わっても、それらの偽造事件が途絶える事はない。



しかし、全国のユーザーの100%が換金出来る事を知っているにも関わらず、いまだにこの手法を取らざるを得ないというのは、行政も含め業界全体があまりに柔軟性が無さ過ぎるのではないか?



おそらく特殊景品を持って、交換所の前で並んでいる時、日常との違和感を覚えるユーザーは自分も含め多くいると思う。別に後ろめたくないのだが、後ろめたいという妙な感じ。



最初の方にも書いたけど、ホールの直接換金を合法化すれば一部問題はあるが、多くの問題が解決するのでは、と自分は思っている。回りくどい事をするから箇所々々での事件や犯罪が起きるし暴力団が関係したりする。



ただそうなるとホールのカウンターは銀行並みにする必要はあるが・・・



■大阪方式



これは現在の交換方法の原点となっており、1961年に大阪で誕生した。



三店方式に福祉事業協会を絡めた流通システムで、暴力団排除の為に構築され実施したわけだが、各所毎の情報公開が明確でないとの指摘もあり課題になっている。



他県と違い大いに評価されて良いと思うのだが、問題は『大阪府遊技業協同組合』通称『大遊協』に加盟しないと景品交換システムを利用できないようにしている事。これは賛同できない。



そして個人的には、この福祉事業関連を絡める事に異論はないのだが、不思議なのは他の都道府県がなぜ追従しないのかと思う。正直そんなに複雑なシステムでもないと思うのだが・・・



これら換金問題については昭和59年12月に参議院の小委員会で1度質疑があったようだが結局結論は曖昧なのだ。ホールが直接景品の買い取りをすることは取り締まれるが、そこに第3者が関わる事には法的に関与できないというもの。



ならば様々な形で法改正を、とまでならないからいつまで経ってもグレーのままなのだ。



■カジノ問題



ホール側の捉え方



現在、日本国内では非合法の『カジノ』。これを合法化しようという動きが、ここ数年頻繁に行なわれている。これが国会を通過し適用されるとパチンコ業界も必ず影響はある。



これらを議論する時、必ず出てくるのがギャンブルの位置づけということ。カジノはギャンブルであるが、パチンコは?「日本の文化として根付いた娯楽産業である」という人もいるだろう。



しかし、個人的には金銭が絡んでいる限りはギャンブルだという認識がある。



そして、パチンコの法整備や取締りのシステムでさえ十分ではないと思っているのに、カジノ・カジノと先走って良いのか?という気もする。



しかし、個人的には国内にカジノが出来る事に賛成であり地域活性化や福祉貢献・社会還元といった多くのプラス財産が生まれる事はとても良い事だと思っている。



合法化する為にはラスベガスやマカオのような巨大カジノ地域という成功例があるのだから、参考資料はいくらでもある。そこに日本独自のルールを組み込んでいけば良い。



ただし問題点も数多くある。行政との癒着や天下り、不透明な収支の流れなどがあってはならないし、徹底した管理システムなどが確実に構築されなければならない。



と同時に公営にするのか、民間も運営できるのかによって大きく情勢は変わってくる。公営ギャンブルとするのならば場所も大いに問題となる。例えば沖縄だけとか北海道だけなどとすると国にとっての大きな税収とはならないが、パチンコ業界にも影響はないだろう。



しかし、都道府県庁所在地に1ヶ所ずつなどになると話は全く変わってくる。そして民間が行なえるとなると更にパチンコ業界は大きな変革を迫られる事になる。当然ホール企業もカジノ運営をやらない手はない。可能性は低いと思うが・・・



諸々を考えると、まだまだ年月が掛かるのではないかとも思うし、何故もっと迅速にできないかなぁ、と相反する考えもある。



冒頭パチンコ業界も必ず影響がある、と書いたのはいい意味でも悪い意味でも双方あるということなのだ。



良いと思うのは、カジノが出来ることによって業界が淘汰され、優良企業が生き残るであろうという事。ホール軒数が減ったとしても衰退ではなく淘汰と考えれば必ず業界は上向く。



そしてもうひとつは切望でもあるのだが、遊技機のゲーム性がより豊富になるのではないかと思う。あとはホール側のレートの見直しや営業の姿勢などが、大きく変化するのではないかとも思う。



閉鎖的な業界から、オープンな業界への転換期というよりキッカケになるのでは・・・



対してマイナス面としては、優良であるが資金力などの問題で閉鎖せざるを得ない店舗が出てくる可能性がある。これは業界の歴史を作ってきてくれた多くの人が泣くかもしれない。



現実問題として、顧客となる人々のレジャー消費金額が、数多くカジノに流れるのは間違いない。ただその消費金額は今でも多くのレジャーに分散されているので、個人的には心配していない。



しかし、現在のままの営業形態やホールの在り方だと、更に右肩下がりになるだろう。そして最も懸念しているのはこの業界、大きなターニングポイントの時に危機感を感じている人が少ない事。



そして、ギリギリになって慌てふためいて対処しようとするが、いつも後手を踏んでしまう。それはホール単独で考えるのではなく、関連企業が全て一体となって議論していかなくてはならない。



それもスピーディーに・・・







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パチンコ産業革命その14


■不正機の歴史



まずパチンコ。チューリップ台や普通機全盛期のころは不正機を作る必要もない娯楽の時代だった。やはりその後の一攫千金台『セブン機』が出現してからというもの、連チャン=セブン機という図式が出来上がってしまった。



そして一番大きな出来事は前述した1993年の『ダービー物語事件』。これは逮捕者まで出してしまうという社会的にも大きな影響を与えた事件だった。CR機普及の為の見せしめという説もあるが・・・



意図的な連チャンプログラムを組んでしまった事が拙かったのだが、ユーザーの支持は絶大だった。確かに当時の規約違反ではあったがCR機に限っては確率変動という言葉で連チャンが合法というのも納得できない話だった。



その後は、非CR機の連チャン=社会的不適合機として業界は自主撤去せざるを得なくなってしまう。そしてこれらによって廃業に追い込まれたホールは数知れない。



不正機扱いとして多種多様なものがあったのがパチスロ。1960年代、アメリカ統治下の沖縄で『オリンピアマシン』が誕生した。まだボーナスゲームもなく射幸心の欠片もなかった機械。



1970年代に入るとボーナスゲームを登載した0号機と呼ばれる機械が登場した。この頃は連チャンに対する規制もなく、機械の不具合で攻略されることもあり正直何でもアリの時代だったように思う。ツケは後に来るのだが・・・



そして1985年に新風営法に基づいた1号機が登場し、現在と同等のボーナスゲームを搭載した。そして不正改造対策により1.5号機へと変わっていく。



1988年には現在のような50枚貯留できるクレジット機能が搭載された2号機が登場し、ゲーム性も許可の範囲内で格段に進化した。



1990年代にはいると2号機のギャンブル性を抑えた3号機が登場し、ここから『裏モノ』と呼ばれる不正機が数多く出回るようになる。ゲーム性を画一化させようと規制したが為に枠をはみ出してしまったのだ。



当然行き過ぎたものには規制という枠組みが必要なのだが、中途半端な規制では1度連チャンという味を味わった業界には厳しい。ゲーム性をノーマル化しようという感覚は、昨今の5号機登場に通ずるものがあることは、多くの業界人が懸念している。



そして1992年、それら『裏モノ』を排除する為かどうか知らないが規制が少し緩和された4号機が登場する。そしてその規定の更に盲点を突くような機械が続々と発売された。



その後、4.1号機・4.5号機・4.7号機と姿を変えていったのだが 射幸性はとどまる所を知らないぐらいに拡がった。遊技機毎の個性も素晴らしく、パチスロファンが最も狂喜乱舞した時代。『裏モノ』など必要ないぐらい楽しめた時代は終焉を迎えた。



パチンコそしてパチスロ不正機の歴史は、射幸性に対する『規制強化』と『規制緩和』の繰り返しで、結局一番踊らされているのは一般ユーザーであることを関係者は忘れてはならない。



■ホール側の不正



これは金銭に対する不正もあるが、俗に言う『ハウスモノ』と呼ばれる遊技機に関するものと『遠隔操作』と呼ばれる機器的なものに代表される不正行為がある。



まず『ハウスモノ』はBモノとも呼ばれ、別の部品を不正に取り付けたり、基盤・ロムなどを正規品と別物にして射幸心を更に高めたり、店側が集客や収益を増やす為に行なう犯罪行為である。



これらはやはり店単独で開発する所などなく(と思う)、『カバン屋』と呼ばれる裏業者が関係し、誘惑に負けたホールが手を出してしまうのが現状である。ほぼ毎年数軒が摘発されているのは悲しい限り。



今後、パチスロは5号機という射幸心の欠片もない時代になると、これが復活するのではと感じている業界人は多い。寂しい事だが・・・



次は一般ユーザーとホール側のギャップが一番大きい『遠隔操作』。これは昨今のブログや掲示板などで取り上げられては結論が出ないまま、うやむやになる題材でもあり荒れる要素でもある。



ホール側としては営業取り消しになるなどプラス部分は殆どない為、リスクを背負ってまでやる必要はないのだけど、これも時折、摘発されるのでゼロとは言い切れない。



遊技客からすると何万円も嵌った時や、大当たりの出方が不自然だと感じたらすぐに『遠隔操作』だと多くの人が思う傾向にある。故に殆どのホールがやっているのだと。



実際には公表確率の何倍も嵌る事があるし、大当たりが偏る事だって当然ある。特に大嵌まりはホールにとって集客増に繋がらない『遠隔操作』なのでやっても旨味はないだろう。



これらについてはこの業界、長い間本気で取り組んでいたとは言えない。ようやく2007年春に前述した遊技産業健全化推進機構が活動を開始し、効果のあるなしは別として何とかしようという体制は評価できる。遅すぎるのは否めないが・・・



このような取り組みはとにかく始める事が重要で、不備な点があれば修正をしていって成熟させていけばよいのだ。そして更に重要なのは何があっても継続し続ける事だ。これも踊らされているのは一般ユーザーである。



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パチンコ産業革命その13


■不正行為、不正機問題

 

ゴト行為



これはホール側にとって大変切実な問題である。昔流のアナログ的なゴト行為からハイテクなゴト行為まで、個人的に永遠になくなることはないと思っている。



結局、遊技機というものは人が考え造るものなので、人の力で解析されるのは当然有り得ると思うのだ。そしてそれらを対策するのはどうしてもホール側が後手々々に回ってしまうという現実がある。正直、イタチゴッコなのだ。



まずアナログゴト。これは種類が多く、いまだに被害を受けている所も多い。例えば磁石を使って玉を誘導し出玉を増やすやり方。セキュリティー機器を全てのホールが設置しているわけではないので、見逃してしまっている事も多いだろう。



次に小道具を使って不正に玉・メダルを獲得するゴト行為。これは機械内部の部品やセンサーに反応させ、大当たりしなくても強制的に払出させるやり方。電波を発信させ誤動作させる方法も同様。



次が実は一番性質が悪いのだが、従業員がグルになり、釘を開けたり設定を教えたりという行為。これは発見が遅れやすいし被害額も相当になる可能性が高い。ヘタすると店長がやってしまうことがあるだけに困ったものだ。



やはりこれらアナログゴトに対しては、従業者の危機管理意識が必要で、最小限に食い止める為にはホール内の空気を読んだ営業というものが重要である。更に言えば遊技客が多ければ多いほど防ぐ事が出来る可能性が高い。従業員がグルの場合は別だが・・・



その昔、自分が店長当時、パチンコにはモーニング機能なるものが付いていた機械があった。ある事を施すと朝一番で大当たりしやすくなり、連チャンの可能性も秘めていた。



当時信頼していた主任がいたのだけど、なんとその人間に裏切られた事がある。そのモーニング機能を逆手に取り、仕込んでいた台を一部の客に教えて、見返りを受け取っていたらしい。そんな事は想像もしていなかっただけにショックは大きかった。



結局、その人間が夜逃げをして無断欠勤退職となった後、別の遊技客に事実を知らされたのだが、気付かなかった自分の責任もあった。



その他にも、遊技客がパチンコ台の鍵を持っていてガラスを開け、釘を曲げて玉が入りやすくするというゴトもあった。何とか捕まえて警察に引き渡したのだが、その輩が何故鍵を持っていたかは結局分からなかった。



当時は機械メーカー毎に鍵が違っていたのだが、全国何処でも同一メーカーであればその鍵で台を開閉する事が出来た。今考えるとなんとお粗末な事か・・・



CR機が出てからはハウスキーとなり、その店以外は使えない。そしてその他の機械も店舗毎にハウスキー化され、鍵が盗まれない限りほぼ安全な状態ではある。



そしてハイテクゴト。これはセブン機の普及に伴い、『裏ロム』そして『偽造ハーネス』などを含め、遊技機の心臓部分に関わるゴト行為が増えてきた。併せて基盤を丸ごと交換するという乱暴な犯罪もある。



この『裏ロム』で最大の被害を被った機種が『CRギンギラパラダイス』を始めとした三洋の海シリーズ。これは結局、驚異的な販売台数を誇った為、全国何処に行っても設置店があるということにも起因する。



これもホール在籍時、大量に被害に遭った。おそらく全国でも被害に遭わなかった店を数えた方が早いのではないかというぐらい蔓延していた。



ある時ある店の店舗責任者から電話があり「CRギンギラパラダイスで液晶画面の魚が異様に小さいのですけど・・・」。最初は言っている意味が理解できず「とりあえず閉店時間の頃、店に行くから」と答えて電話を切った。



そして閉店時間頃そのホールに出向き確認すると、本当に液晶画面の中の魚が通常より小さい。デジタルを回転させても電源を入り切りしても直らない。基盤のバグかと思ってメインロムを見ると何となく違和感があった。



他の台と比べてみても何か違う。よくよく確認してみるとロムに貼られているシールが明らかに正規品と違うのに気が付いた。そしてそれ以外の台すべてチェックしてみると、なんと24台中8台も異様なロムが見つかった。



何時誰に取り替えられたか結局分からなかったが、過去データを見てみると前日まで違和感が無かった為、前日の深夜にやられたものと思われた。



そして、早々機械メーカーに連絡し基盤を交換してもらった。



その後、チェーン店だったので全店チェックすると出てくる、出てくる。『CR大工の源さん』も含め被害台数は記憶にないぐらいやられていた。全て過去データをチェックしてみると酷い店は4ヶ月近く前から個別台データがおかしかった。



普通に営業していると気付かないぐらいずつ抜かれていたのだ。そしてその店だけで被害総額数千万円に及んだ。ある店などはチェック最中、店舗責任者の言動に違和感があったため様子を窺っていたら数日後行方不明になった。



後日見つかったのだが、やはりこちらも素人。確固たる証拠がない為追及もできないまま時は過ぎた。それらの被害があった後、店のセキュリティーや店鍵の管理が更に厳重になった・・・つもりだった。



その後、被害に遭ったのが『ぶらさがり』、『偽造ハーネス』と呼ばれた基盤への中継場所の部分。これもまた初期のものは粗悪品が多かったが、ドンドン進化していき驚くほど巧妙なものになっていった。



ホールが対策すればするほど、遥かに上回るものを作られ続け全国での被害は甚大なものとなった。こういった事案はやはり警察との連携は欠かせないが、情報の共有不足もあり件の機種が撤去されるまで続いたと思われる。



その後は『電波ゴト』『体感器』などなどパチンコ・スロット関係なく様々なゴト行為がいまだ尚 行なわれている。ホールは懸命の対策を行なっているにも拘らず・・・







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パチンコ産業革命その12


■行政との関わり



警察関係



ホール営業(風俗営業)の管轄が国家公安委員会というのは前述した。

1930年に名古屋で最初のパチンコ店がオープンして以降 第二次世界大戦を経て1946年にパチンコは復活した。



その後大きなポイントとしては

1948年『正村ゲージ』の登場。

1980年『三共のフィーバー』が登場。

1988年警察庁が『CR機構想』を発表。

1992年最初のCR機『CRフラワーショップ』が登場。



そしてその後『社会的不適合機』の自主撤去や最近では『みなし機』の撤去などなど業界にとっては紆余曲折が数多くあった。



中でも個人的に大きなターニングポイントだと思っているのが 警察庁主導の『CR機構想』。これは業界にとって大きな負の財産をもたらした。



偽造カード事件は前述したが、それらの被害金額が何処へ消えたのか? 自分はその後の『裏ロム』や『偽造ハーネス』などの業界を震撼とさせた裏社会へ流れたと思っている。



それらのキッカケを作った『CR機構想』というのは結局、業界にとって何一つ良い点はなく、ホールもそれに反する事無く今がある・・・



そして警察との関わりで一番多いのが『入替検査』。これが特に宜しくない・・・

まずホールが遊技機を入れ替える時は、事前に『変更承認申請書』を所轄に提出する。



その書類を元にホールの店休日などを利用して所轄の担当者が『入替検査』を実施する。まずもって問題なのは、地域によって検査にさえ来ない所があるという事。



これは論外だ。



そんな事だから不正機問題が絶えないのだ。



そして検査内容。申請した書類の『枠番号』『基盤番号』『セル番号』などを照らし合わせ、1分間に100発以内の発射かどうかを試打し、玉がかりがないかどうかなどをチェックする・・・はず。



問題はそれら諸々をキッチリ行なう担当者もいれば、適当にあしらう担当者もいる。更に嫌がらせのように繰り返し時間をかける担当者だっている。要は担当者レベルで検査状況がバラバラなのだ。これはほぼ全てのホール従業者が感じている。



検査マニュアルがあるのかないのか知らないが、全国で統一する事などなんら難しいことはない。何故やらないのか? 何故ホールは追及しないのか不思議でならない。



ホール内部では検査のキツイ人、ユルイ人で話が盛り上がる事がある。そしてキツイ人がある時期からユルクなる事がある。何故か・・・いわゆる袖の下というヤツ。



時効だろうけど、自分が店長当時、非常に検査に厳しい担当者の地域に赴任した事がある。その当時の上司の指示で1度ビール券を渡した事がある。なんとその後は検査がユルクなると同時に、検査ごとに暗に袖の下を要求するようになった。



タバコあり、腕時計あり、酷い時には『ファン感謝デー』の景品であるテレビを渡した事もあった。



そして、更にはプリペイドカードの落し物で遊技した事もあった。当然出した玉を換金しイン・マイ・ポケット・・・



今の時代、そんな担当者はいないだろうけど、健全化を目指すには程遠い時代だった。



■保通協



正式名称は財団法人保安電子通信技術協会。通称、保通協が1985年に遊技機の型式試験を開始して20年を越えた。



元々は違法機を世に出さない為に、厳格なチェックをして機械メーカーに対して販売を認可しようとしたのだと思う。



その初心は理解できるが、役員名簿を見ると警察官僚などの天下り先としか思えない状況だ。確かに国家公安委員会の指定期間なので分からなくもないが、明らかな人員配置はどうだろうか?



まぁそれらは百歩譲ってよしとしようか。しかしこの型式試験の試験料がべらぼうに高い。高いなんてもんじゃない。パチンコは1機種につき約150万円、スロットは1機種に付き約180万円もかかる。



しかも不適合でも一切返金はないと聞く。ここまでの金額を徴収する必要があるのかどうか? 尚且つ収支報告を見ると赤字の年度があるのに驚く。



年間20億円以上の試験料がありながら、何故収支が赤字に成り得るのだ? もちろん業務はその他の事もやっているが、それにしても運営能力に乏しいとしか考えられない。



最近、政治家に対する『政務調査費』なるものが散々マスコミなどで叩かれているが、そんなものこれらに比べたらチッポケなものだ。確かに庶民の税金とそうでない違いはあるが不透明この上ない。



試験料が安ければいいのかとか、そんな問題ではない。どんな試験を行なっていて、だからこれだけかかる、というものを公開しないから不透明だというのだ。



国家公安委員会の指定機関なら尚更詳細を明らかにしないといけない。出来ないのなら民間がやっても同じ事ではないか。いわば独占市場状態になっているのだ。



試験料が高額→機械メーカーの負担増→機械代の高騰→ホールの負担増→ホールの利益増→遊技客の負担増→遊技客の来店減、という図式でなんと単純な事か。



業界全体を苦悩させている1要因であると今も思っている。試験料だけの問題ではない。前述したトンデモナイ遊技機が試験を通過するという理不尽な状況に、ホール側の多くの人が思っているし考えている。



ただホール側も全国で一致団結するという結束力に乏しい為、強い追及が出来ないのだろうと思う。考えなくてはならないのは、一般ユーザーの多くはこれらの細かい部分まで知らないし、理解しなくてもいいのだ。



純粋に遊技を楽しみたいのに楽しめない原因というのは、様々な事案が絡み合って業界側がユーザーを遠ざけている事に、誰かから何処かから声が上がらないといけない。



そして本当に業界全体で健全化に取り組もうというのであれば、問題解決を一つずつクリアして行き、ガラス張りの業界を目指し、子供達が将来この仕事をしたいと思わせるぐらいにしなくてはならないと思うのだ。





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