パチンコ日報

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従業員の研修レポートから


唯我独尊――これまで独断と偏見に満ちた教育論なるものを得々と述べて参ったようです。手前ミソで恐縮ですが、この辺で弊社遊技部従業員の研修レポートを参考までに披瀝させていただきます。



第●●●場店主任 田●敬●



9月16、17日の2日間、山の湯研修に参加。5ヵ月ぶりに山の湯に着くと専務を初め幹部の方々のお出迎えを頂きました。



入所式の後部屋割り。ゆっくりする間もなく大広間に集合。



「2列並べ」の号令で、私の一番苦手な腕立て伏せ、腹筋、空手の気合い入れが始まりました。



この8月、自分の不注意から左手指を骨折していたので、「休んでいなさい」といわれた時、「やったね」と正直いってそんな気持ちでした。



しかし、皆さんが一生懸命汗を流しながらやっている姿を見て、怠け心の自分が恥ずかしくなりました。



一番最初、腕立て伏せが1回もできず、専務におしりを蹴られたことを思い出します。でも、エライものですね。回を重ねる度に必死になって、今ではどうにか5回ぐらいできます。これが最高ですが。



体力強化運動が終わって研修室に移り、専務の講義が1時間ありました。



その後は待ちに待ったコンパです。メニューはシーフードと焼き肉。私の好きなものばかりです。一杯、また一杯。ビールが注がれる度にムードは最高潮。皆さんとうちとけ、仕事のことなどを色々と話し合いました。



こうして楽しく夜も更け、寝るに眠れなく早朝マラソンが待っているのです。集合時間は午前4時15分! 



私は寺●、前●両主任と連れ立ち、真っ暗い階段をさぐりながら、神様にお参りした後、広場に集まりました。



「おはよう」



「おはよう」



昨夜、ほろ酔いの仲間たちが次々に元気よく集まってきます。



実に気持ちのいいものです。さっそく、4キロのランニング。皆さんマイペースで完走。発生訓練の大きな声も暗闇の森の中へ吸い込まれてしまいます。



早起きはきついけど、マラソンの汗を温泉で流し、とても家では味わえない気持ちの良さ。



ただ、子供たちがどうしているのか気になって仕方ないので、6時過ぎに電話すると小3の娘が元気な声で、



「お母さん、おはよう。もう起きてお兄ちゃんと学校の準備をしているのよ」



「そう、じゃ気をつけていっていらっしゃい」と、まず一安心。



2日目の研修は、テープで岩田先生の「人生熱く生きなければ価値がない」を聴講。その後、池●部長の「損益計算書の作成について」と安●部長の「プリペイドカードおよびQCについて」の講義がありました。



この2日間、私たちの食事から勉強までお世話してくださった専務以下担当役員の方々に心からお礼を申し上げます。



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これで評判の悪かったK専務シリーズは終了です。



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桶のタガ


新入社員を迎える春は、どこの企業も教育に熱心になり、研修センターも盛況です。指導の成果は清掃や草取りなどボランティア活動にすぐ現われます。



確かに私どもの社員の動きは違います。



それを見たある会社の常務が「同じように研修しているんですが、どうしてこんなに差が出るのでしょうか」と感心しきったように聞いてきました。



そこで私はこう答えました。



「実は朝4時半からジョギングを始め、何でもスタートの5分前に集合します」



「いや~、そんな厳しい教育をしたら、ウチは全員辞めてしまいますよ」と怪訝な顔つきでした。



「常務さんそれは逆ですよ。厳しく指導しないから辞めるんです」といいましたが、理解してもらえなかったようです。



例えば、桶は板一つ一つはバラバラですが、タガをはめて初めて水が漏れません。同様に意思統一を図る心の規制、いわゆるタガが教育だと思っています。



仕事であれ、スポーツであれ、芸能であれ、また勉強であれ、レベルアップするためには、それなりの痛みと苦しさが伴うはずです。



レベルアップに妥協は許されません。



何事も苦しみを乗り越えてこそ大きく成長するもので、楽をして会得するものは何もありません。強いてあるとすればそれは「堕落」だと思います。



ある年、社員研修でドッチボールをしていると、小学生たちが「ぼくたちも入れて」とやってきました。



「君たちでは相手にならない」といいましたが、「おじさんなんかには負けない。すぐやっつけてやるよ」というので仲間に入れましたが、こちらも相手が子供だからと手加減などしません。目一杯投げつけてやるとキャーキャー逃げ回りましたが、何回も全滅させました。



その後で、一緒に風呂に入り、背中を流し合ううちに、ある施設の生徒であることが分かりました。



夕食時に「何杯ごはんが食べられるか挑戦してごらん」というと、14杯もお代わりする子がいて大笑いでしたが、すっかり仲良しになりました。帰り際「これからもがんばれよ」といって見送りました。



研修センターでの出来事がよほど楽しかったらしく、親御さんから「良い想い出を作っていただきありがとうございました」とたくさんの手紙が届きました。



答礼に施設を訪問したところ、卒業式にも招待されました。



これも子供だと甘やかしたり、見下したりせず、人間として対等に接したからだと思います。



普通、教育というと文部省あたりのお役人か先生にしかできないように思いがちですが、教育とは皆と裸で寝ることだと思います。一緒に遊んで、一緒に食べて、一緒に寝る。



私は、研修センターというホームグランドでわが社の社員たちと一緒に寝泊まりし、一生懸命遊んできた「ガキ大将」だったと思っています。



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私が受けた教育


おかしなことに勉強嫌いの私が、ナゼか弊社では一番教育費を使ったのではないかと思います。



やはり人事を担当していた関係から、熱海で4泊5日の本田技研賃金体系セミナーを体験したのを初めとし、労務研究会、人事問題研究会など案内のたびに片っ端から出席。



九州生産性大学へは3年間通いました。



こうした中で特に強烈なインパクトを受けたのは、地獄の特訓として恐れられた「人間形成セミナー」です。



それまで、ケンカをしても人に殴られたことがなかった私が、ガツンと一発くらい「この野郎!」と椅子を投げ付けてやろうと思う前に、私の気配を察した相手になおのこと散々叩きのめされてしまいました。



3日3晩、一睡もせず、一食も食べず、一番弱り切った状態の中で懇々と諭されたのですが、それでもなお反抗したところ、またも「バーン」とやられました。



物凄い鼻血が出ました。



「お前は血の気が多いから、その血を出せ!」と罵声が飛んできます。



床は血の海で、泣きながら止めに入った仲間に抱きかかえられたので、その場は収まりました。



退所の日。



「お前は俺に槍を突き付けた。30数年間ずっとそうやってきたのだろう。そういう我を殺せ! お前が今までで一番世話をかけたから受講料は3倍払え」といわれました。



顔は腫れ上がり、目まいはする。



1ヵ月ぐらい病院へ通ったほどです。



院長先生も不思議がるので事の次第を話しました。



「今時分そんなバカなことがあるか」



「いや、あるんですよ。紹介しましょうか」



「いやだよ。俺は行かん」と苦笑です。



人間、極限のドン底状態に落とされても、持って生まれた性格はなかなか直らないものです。



3日3晩、寝なくても、食わなくても俺は死なない、ケンカしても負けない、という変な自信が付きました。



反面、こんな効果もありました。



それまでは人の意見を聞くのがまどろっこしく、会議でも「それは違う」と一方的に押しまくっていたのですが、皆の意見をよく聞き、出尽くしたところで総意をまとめて結論を出すようになりました。



人間の幅が出てきたというのか、心に余裕が生まれるようになりました。



実際、人間形成セミナーでは犠牲者まで出ましたから、これに比べると他のセミナーは甘っちょろく、屁みたいなものに思えるものもあります。



しかし、何事も学ぶ側の姿勢が大事です。個人的に同業他社を訪問し、貴重な意見を聞くこともあります。その中で印象に残っている言葉が2つあります。



1つは、

「人は社内で育てるもの。他から連れてくるものではない」



もう1つは、

「人事担当者に机はいらない。現場に立って皆と汗を流せ。そこに必ず問題がある。仕事の中で共に学びながら、態度で示すのが一番の教育だ」



私がそれなりの成績を収めているのも、教わった通りに実践してきたおかげだと感謝しています。



この言葉に間違いはないようです。





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継続は力なり


いにしえの道を聞いても唱えても

 わが行いにせずば甲斐なし

         ――島津日新



これまでいろんな本を読んだり、セミナーでいい話を聞いたりしましたが、結論は皆一緒です。



しかも皆良いことは知っています。要はその知っていることをやり通したかどうか。それが問題だと思います。



儲かる企業には儲かる方程式があります。



“入るを計り出るを制す”ことはどこでもやっているでしょうが、“給料の高い順に出社し、給料の安い順に退社する”というあまり他の企業でやっていないことをやりさえすれば、必ず解答が出てきます。



私どもは「事前障害除去活動」といって誰よりも早く店長が出店し、シャッターを開け、店の前に水を打ち、トイレ掃除から1日が始まります。



給料の高い人が、人が嫌がる仕事をやれば、黙っていても部下はついてきます。



顧みますと15~6年昔、初めてこの仕事に携わったときはまだ4店舗でした。



「従業員のプライドのために多店舗化を図りたい」と申し出、工事現場のベニヤ板の上に寝泊まりして開店にこぎつけたこともありました。



しかし、ズブの素人にうまく経営できるはずがありません。



それで通り一帯に水を撒き、桜島の灰から街路樹の落ち葉や雑草取りまでやりました。



「お宅の店ができてから街がきれいになった」といわれるようになると店の営業も上向いてきました。



こうして手探りで築いた経験をもとに次々に店舗展開し、実績を積み重ねると共に、会社の信頼も高まり、目下45店舗を経営するまでに至っております。



よく聞く「経営は人なり」とはまさに「店づくりは人づくり」に他なりません。



早朝勉強会や定期研修を続けるうちに、レベルの低い人は競争原理のふるいにかけられ辞めて行き、まずは期待どおりの集団ができました。



「桃栗3年柿8年」というように、人は促成栽培のように育ちません。



達磨も壁面9年、どんな業種でもオープンして10年は苦労すると思います。



この間、血を吐いて倒れ2日寝込んだこともありました。



しかし、どんなに苦しくても先頭に立ち社員教育を止めたことはありません。



スポーツで一番辛いのはただ走ることです。



その辛いことをやり通した人が最後に勝つ。



私は自分の拙い体験からそう確信しています。



世間では「パチンコ屋の店員はバカでもできる」と見做しているかも知れませんが、当社では鹿大や経済大の学生がアルバイト期間中、店長のひたむきな姿勢に惚れて毎年何人か入社しています。



そんな彼らが今や店長などの中堅クラスを占めるまでになっています。おかげで1店舗たりとも赤字の店はなく、その意味でもやがて日本一になれることを実感しています。



そのため今も自分の体をこれ以上酷使できない、というギリギリの線で仕事をしています。



無論、企業の目的は一時の繁栄ではなく、永遠の存続にあります。



なおのこと後継者の育成に努めなければならないと考えている次第です。





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感化


運、不運は天の定めでもありましょうが、人は誰と出会うかによって一生が決まると思います。



バカな社長と出会った人は、バカな社員で終わるし、バカな男と一緒になった女はバカな女房で終わる。



これに間違いはなく、その点私はすごい社長と出会ったことを感謝しています。



私どもの社長はゴルフもやらず、公職にも就かず、盆も正月もなく365日毎日出社します。



かといって、私有財産を増やすわけでもなく、起業一筋の仕事人間です。従って、私も365日、毎日のように社長に呼ばれ、出張先にも電話がかかってきます。



ただし、電話のない日が何日かあります。それは私が社員研修で合宿しているときです。



ちなみに、弊社は数年前、霧島渓谷の温泉旅館を取得し、従業員家族の山の家を兼ねた社員研修センターを設けました。これも社長の社員教育に対する理解の証で、研修中はどんなことがあっても一切電話はありません。



研修から帰ると「ご苦労だった。もう君みたいに朝3時に起きて社員教育などできないから、よろしくたのむよ」といつもいわれます。



いくら教育の重要性は唱えても、そこに意思決定者たるトップの理解がなければ組織で成り立つ企業を動かすことはできません。



大胆にしてかつ細心、そういう器の大きな社長の背中で私などは育ててもらったようなものです。



さて、人間は職位が上がると往々にして人格まで偉くなったと錯覚し、何でも見下してモノをいうようですが、それでは人は育ちません。



職位が上がると間違いなく上がるのは給料だけです。



それをもっと上げようと思うなら部下のレベルを上げるより他に方法はないのです。



最近の管理職を見ていると、なかなか部下を叱りません。ナゼ叱らないのか。それは、自分も失敗するのではないだろうかとか、自分も飲み過ぎて遅刻するのではないか、と自分に自信がないからです。



場合によっては蹴飛ばすぐらいの熱意がなければ、曲がった根性を正すことはできません。本気で怒ってくれない上司のもとでの部下は人生の道草を食っているようなものです。



研修はさておいて、人を諭すとき机やテーブル越しに話しがちですが、教育はフェイス・ツー・フェイス、人間と人間ですからその間に物を置いてはいけません。



直接自分の横に座らせ、磁石にクギがくっつき、クギにクギがつくように、黙っていても自分の気迫が相手に伝わる。これが本当の教育ではないでしょうか。



こうした同志と共に、困難な仕事に挑戦し、幾度となく壁にぶつかり失敗もしました。



同じ石に2度とつまずかないように経験を生かしていくうちに鍛えられ、仕事が人間を創ってくれるものだと私は思っています。



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